ケンジさんの映画レビュー・感想・評価

ケンジ

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オーメン:ザ・ファースト(2024年製作の映画)

2.8

1作目みたいにずっと張り詰めてる緊張感とか独特の空気みたいのようなものが薄く、オーメンの名を被ってなければただの凡作という印象。

あとせめて劇場でかけるときはモザイクない方がいいと思うけどな。AV観
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.8

構成といい音楽といい、ノーランらしさ全開。

被爆国の立場から観ても、オッペンハイマーその人を擁護または批判しているようには映らなかったし、ある種の怒りは覚えたもののどこに向ければいいのかわからないも
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

4.5

ヤクザを綺麗に描きすぎ、ラストの印象がやや弱いといったところがひっかかるものの、声を出して笑った場面がいくつもあり、コメディとしてとても楽しめた。

安定の山下作品。これだけ多作でどれも外さないとはど
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オーメン/オーメン666(2006年製作の映画)

3.6

オリジナルの記憶ほとんどないが現代を舞台にオカルトを自然に取り入れていて、ハラハラが堪能できる。特に言うほど悪くはない。

公開日に2006年6月6日にしたことが最大の功績かも。

ある閉ざされた雪の山荘で(2024年製作の映画)

2.5

冒頭、バスを降りてからの「目隠し取っていいんだよな」っていうセリフでリアリティのなさが匂い立って怪しいとは思ったが、図星だった。作中劇があるものほど、不自然さの排除は必須。

劇中に出てくる「ザ・今っ
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デシベル(2022年製作の映画)

3.5

ドラマチックな要素も盛り込んだアクションサスペンスにはなっているものの、「デシベル」あんま関係なかった...。

騒音を出すと爆発する、っていうひっかかりから着想して広げていったからか、あとから足した
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フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

4.6

あらゆる要素が盛り込まれていて、映画に取り憑かれた主人公の(辛さたっぷりの)人生と、映画が持つ残酷さ、撮る行為の暴力性を露呈させる。

が、最後のシーンで一気に超前向きな気持ちに持っていくあたり、ジョ
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ゴーストバスターズ/フローズン・サマー(2024年製作の映画)

3.6

前作越え、ならず...。

旧2作へのオマージュとユーモアはありながら、単体作としてのカタルシスが弱い。キャストはみんな良いのになぁ。

ゴーストバスターズ/アフターライフ(2021年製作の映画)

3.8

旧バスターズメンバー登場の場面などもっとエモくできそうな気もするが、全般通して旧作リスペクトが随所にあって十分に堪能できた。

あのエンドタイトルはさすがにグッとくるものがある。

ハンガー・ゲーム(2012年製作の映画)

3.5

「意外性」を与えようとするのは作り手にありがちな発想で、かといって思った通りの展開になるのはある種の快感以上のものは出しづらい。

裏切った上で面白くカタルシスを与えるにはどうすればいいか、を考えさせ
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市子(2023年製作の映画)

3.8

杉咲花の芝居が絶賛されているが納得。あの終わり方で「えっ」と観客に思わせるが言葉での説明はなく、表情で語らせるあたり、映画的で素晴らしい。

一方で、介護を巡る描写は果たしてどうなのか...とひっかか
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.5

ドゥニ感MAXで堪らん。

音響の迫力はもちろん、広大な何もない砂漠をこれだけリッチに撮る画作りができるとは。

特にモノクロの使い方、直近観た「哀れなるものたち」とはまた違って文字通りクールなシーン
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正欲(2023年製作の映画)

3.8

原作既読。

キャストが隅々まで良く、序盤ガッキーを可愛く撮らず、終盤で血が巡っているように映すという演出は◎。大也役も虚空な視線が奥行きを持たせているし、「どうやっても理解できない」思考にとらわれる
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ドミノ(2023年製作の映画)

3.5

扱ってる題材も一見ノーランっぽいが、ノーラン作品のような壮大さ、情報量の多さが全くないのでペラペラ。90分サクッとエンタメとして楽しめはするが、もう一度みたくなることはなさそう。

なぜノーラン作品が
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梟ーフクロウー(2022年製作の映画)

4.8

面白い!

ポスターで使われているメインビジュアルはかなりミスリードで想像していたような内容でなかったというのもあるが、一つ一つタネ明かしして「えっ!」と思わせる展開の連続、各キャラクターの良さ、して
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レッド・スパロー(2017年製作の映画)

3.7

ほぼアクションのないスパイ映画。ジェニファーローレンスがひたすら美しいのでそれだけでもこの時間見ていられる。

スパイものであればスリルはもっと欲しいところだし、最後のカタルシスもやや弱め。

ロシア
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

3.6

アリアスター過去作と比べると「いやーおもしろかった!」とは言えない...。コメディとは言ってもアメリカに根付いた文化があってのもののようだし。それがピンとこない日本人観客には正直しんどい。

汲み取り
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ポップスが最高に輝いた夜(2024年製作の映画)

4.0

ドキュメンタリーとしての面白さはおいておいて、奇跡に近い音楽シーンの一夜に感動。スタジオのやりとりは緊張感があって、スター同士のやりとりに思わず微笑んでしまった。

逆転のトライアングル(2022年製作の映画)

4.0

現代社会を皮肉たっぷりに描くブラックコメディ。予告未見だったので話がどこに向かっていくのかまったく分からず、揺さぶられ続けた。

予告が相当ネタバレ仕切っているので注意するのど、中盤、観ているだけで気
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雪山の絆(2023年製作の映画)

3.7

見応え、はあるものの2時間かなりしんどい...。

実際の事故に遭遇した彼らの辛さは比にならないが、「いつ終わるのか」わからない先行き不安な状況に感情移入し続けるのがツラかった。

ナワリヌイ(2022年製作の映画)

4.8

訃報を受けて鑑賞。

こんなにスリリングで、歯軋りするドキュメンタリーがあったか。

「もし亡くなったら?」という質問が、まさか現実になるとは。信じられないような出来事が、いまでも世の中では起こってい
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こちらあみ子(2022年製作の映画)

4.8

原作は未読。

観たひとならわかるが、思っていたような雰囲気の映画では全くなく、瑞々しくもあり残酷でもある、重量感ある一本だった。

この映画をどう観るか、人によって、またタイミングによって汲み取り方
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ロブスター(2015年製作の映画)

3.6

恋愛映画...にしては奇妙過ぎる。ストーリーもそうだが演出も常識を外したようなことをしてくるので2時間くぎづけ。

一度の鑑賞ではこの作品の何割もきっと理解できてないのに、またすぐ観たくなる謎の中毒性
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.5

愛情が行きすぎた故に閉じ込められた女性が、外の世界へ飛び出してその純真無垢な目で見て思うがままにぶつかって成長していく。

今の世の中に対するモヤモヤを気持ちいいようにピュアな心で切って行くのが痛快で
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みなに幸あれ(2023年製作の映画)

3.7

「結局あなたもこういうことしてるんじゃないの?」と現実を暴いて突きつけてくるような怖さ。よくあるJホラーにはしないというその心意気と発想はすばらい。

主演女優のなんともいえない表情もヒキになる。
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NOCEBO/ノセボ(2022年製作の映画)

3.5

ただただ、暗い。

タイムリーな社会問題を扱ってはいてストーリーの語り方に工夫はしているものの、サマるとシンプルになりすぎて鑑賞後の余韻がない。

観ている間はそれなりに入り込めるが、来週には内容もう
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スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

4.3

物語が完結していないのでなんとも言えないが、映像表現として制作者の頭の中どうなっとんねんっていうくらい群を抜いて凄まじい。「違う表現のキャラクター」を同一画面で自然に見せられていることはとんでもない技>>続きを読む

砂上の法廷(2015年製作の映画)

3.6

冒頭からひたすら裁判シーンなので、法廷サスペンスが見たい気分のときにはピッタリ。それなりの引っ掛けもある。

ただ色んなものを犠牲にトラップが仕掛けてあるので、鑑賞後の余韻には期待できず。誰かが思いつ
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Winny(2023年製作の映画)

3.6

出来事としては興味深く面白いが、映画作品としてうまく脚色し演出できているかというとやや微妙。他の史実系作品のように、強烈に刺さる何か、が弱い。

エンドロールに流れる金子氏実際の映像がインパクトがある
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タイラー・レイク 命の奪還2(2022年製作の映画)

4.6

長回し中のトリッキーなカメラワークこそ1作目ほど感じなかったものの、ワンショットで見せる序盤のアクションが長く派手でスリル感はアップ。

前作は守る対象が1人だったのに対し今作は3名、しかも1人は幼い
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忌怪島/きかいじま(2023年製作の映画)

2.0

無理矢理作ったとしか思えないような酷い出来。5時間くらい見ていた気分。

search/#サーチ2(2023年製作の映画)

4.0

1作目よりも全然楽しめた。

相変わらずハイテンポで情報量が多いのでしっかり見ていないと置いてかれるし、年寄りにはなんのこっちゃわからないようになってしまってはいるが、先の読めない失踪サスペンスとして
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ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

4.2

マリオを映画にするとき、何を抽出して何を付け加えるか。ゲーム映画化のお手本のような一作。よくあるガッカリコスプレ映像作品は見習うべき。

キャラクターが活き活きと拡張され、全編にわたってユーモアを散り
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カード・カウンター(2021年製作の映画)

3.8

「タクシードライバー」の脚本家ということで、なかなかクセがありつつも味わい深い。タメにタメこんだものが爆発する瞬間はなんともやりきれない。

オープニングクレジットがシブくてシビれる。

M3GAN/ミーガン(2023年製作の映画)

4.3

前半パートでミーガンとの友情、愛情が丁寧に積み上げられていくので中盤からのギャップがヤバい。この振り切り方は怖さを生むテクニックのひとつ。グレムリンもこれに近いかもしれないが、ミーガンの場合個体が一つ>>続きを読む

スクリーム6(2023年製作の映画)

4.0

初代以降、続編で一番出来が良かったのでは。

「どう裏切ってくれるか」がスクリームシリーズに期待するところで、本作はきちんとその要望に応えてくれた。「さすがに無理があるのでは...」というツッコミどこ
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