ポップと水玉さんの映画レビュー・感想・評価 - 35ページ目

ポップと水玉

ポップと水玉

映画(1882)
ドラマ(0)
アニメ(0)

ハイティーンやくざ(1962年製作の映画)

4.0

ロケーションが素晴らしい。開発が進む郊外の町で、古い民家の合間に団地やマンションが建っている。坂が多いところらしく、上下の構図が頻出。背の高い草の中に男女が隠れてしまうシーンなんかも良いですなぁ。画面>>続きを読む

素晴らしき放浪者(1932年製作の映画)

4.5

ほれぼれするほど完璧なショットの連続。横移動しながら家の中を映していき、とつぜん窓越しになるシーンとかすごい。主人公のキャラも魅力的。水に浸かることで疑似的に死に、水から上がるたびに新たな人生を生き始>>続きを読む

ピクニック(1936年製作の映画)

4.0

字幕なしの原語で見たので細かいセリフはわからなかったが、ブランコとボートのシーンはやはり素晴らしい。日差しの操作も絶妙。窓を開けたらブランコが見えるとこなんかも、一枚の絵のような美しさだ。そうかと思え>>続きを読む

早春(1970年製作の映画)

4.0

主人公は恋心をもてあまして暴走しているだけだが、それがあんな悲劇となってしまうところにこの映画の滑稽さがある。赤や黄色や緑といったビビットカラーが眩しい。せかせかしたカメラワークもスコリモフスキっぽく>>続きを読む

ブロンドの恋(1965年製作の映画)

4.0

派手さはないが妙に印象に残る。落ちてくるブラインドを直そうとする男と、それを見つめる女、男の局部が見えそうになったところで、女は目をそらす。このあたりの呼吸。夜分とつぜん訪ね来た女の子のカバンから、母>>続きを読む

ひなぎく(1966年製作の映画)

4.5

英語字幕で視聴。こまかいセリフは拾えなかったが、やりたい放題で最高すぎた。主人公二人がハサミで切り合って画面そのものが細切れになっていくシーンは、スクリーンが一枚の紙でしかないことを気づかせてくれる。

レオン 完全版(1994年製作の映画)

4.0

ジャン・レノのしまりない口元。あのアホ面は許しがたいがナタリー・ポートマンは確かに美しい。頭の中にベートーベンが鳴ってるならBGMもベートーベンじゃないのか。

ウェディング・ベルを鳴らせ!(2007年製作の映画)

4.5

クストリッツァで一番好きかも。なんて楽しい映画なんだ!!!

ブローニュの森の貴婦人たち(1944年製作の映画)

3.7

ブレッソンにしちゃオーソドックスなメロドラマという感じ。

快楽(1952年製作の映画)

4.5

娼館のシーンではひたすら窓の外から室内を映していて驚く。他にも手前に物を置いて画面を遮るような面白い構図が多い。移動撮影も素晴らしく、くるくる回る流麗なキャメラワークが印象的。

夜ごとの美女(1952年製作の映画)

4.0

傑作!!!夢が現実に侵食され、他の夢とも混ざり合って混迷を極めていく描写が楽しい。時代を駆け上っていくクライマックスのアイデアもお見事!!!

奥様は魔女(1942年製作の映画)

3.5

本家本元。悪霊を閉じ込めるアイテムにビンがよく使われるのはなぜなのかw

汚れた血(1986年製作の映画)

5.0

構図、色使いともに完璧な画面設計。ジュリエット・ビノシュのクロースアップの美しさよ。バイク、車、全力ダッシュの疾走感。素晴らしい!

ポンヌフの恋人(1991年製作の映画)

5.0

ゴミゴミしてて見るからに臭そうな画面を彩る火・水・光の素晴らしさ。画質が荒かったので、抒情的なシーンにも路上生活の質感が感じられて良かった。手や顔のアップも印象的。

ジャン・ルノワールの小間使の日記(1946年製作の映画)

4.0

革命記念日の群衆の熱狂はまさに革命そのものを思わせる。ジョゼフの死にっぷりも貴族(になりそこねた平民)が民衆に処刑されたみたいな感じ。ヒロインが銀食器をみんなに配るとこもいい。屋敷の母親は特権階級だっ>>続きを読む