ぱちもんさんの映画レビュー・感想・評価

ぱちもん

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十二人の怒れる男(1957年製作の映画)

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とある裁判の、12人の陪審員たちが議論する話。
様々な立場、年齢、考え方を持つ、見ず知らずの男たちが真剣な議論を交わす。
視聴者にはそれ以外は何もわからない。
それ故に、視聴者も考えてしまう。
一体こ
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

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今からおよそ8000年後、地球から遠く離れた宇宙のどこかの帝国で繰り広げられる壮大な叙事詩パート2。
久しぶりに映像に圧倒される作品と出会った。
実際のデューンで事の顛末を目の当たりにしたかのような、
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ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

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マリオブラザーズの映画化もとい、何をやってもうまくいかない配管工の兄弟が世界を救う話。
元々がアミューズメントパークのようなゲームシリーズなので、それを素直に映画化したように感じた。
作り手がしたかっ
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カモン カモン(2021年製作の映画)

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伯父と甥が一緒に生活する話。
最初はぎこちない関係だったけど徐々に……という点はよくある内容だが、この映画のすごいところは、現実と同じ道程で物語を作り上げているところにある。
現実と同じように、その時
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ザ・キラー(2023年製作の映画)

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凄腕殺し屋の復讐劇。
地道に仕事をこなすプロフェッショナルの姿を描いている。
主人公の殺し屋がなぜ凄腕たりうるのか、しっかりとわかる内容だった。
マイケル・ファスベンダーの演技力を楽しめる一品。

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

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戦後まもない日本にゴジラがやってくる話。
ゴジラというコンテンツの素晴らしさを再認識できるが、内容の陳腐さには辟易した。
全てが記号的すぎて、現代の映画とは思えない。
ちょっとした発想だけで話を組み立
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ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)

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AIと人類が対立する話。
現代風景に+αされたSFビジュアルが劇中ずーーっと続く、最高に良い。
色んな言語があちこちから聞こえて、雑多になった世界の雰囲気が味わえるのも良い。
かなり雑多な内容でしっか
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羅生門(1950年製作の映画)

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朽ち果てた羅生門で雨宿りをする三人の男たちが、とある事件について談義する話。
名作とされる作品はいずれも普遍性に満ち溢れているが、これもその一つ。
おっさん三人が話をしているだけなのに、とにかく画にな
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ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語(2023年製作の映画)

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奇人の功績の話。
初めてウェス・アンダーソンの作品を観た。
軽妙な演出と語りが癖になる。
映画なのか舞台なのか朗読なのか。
もっと映画観なきゃなと思った。

べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

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殺し屋を生業にする、うら若き女性二人の話。
物語はだるさと軽さを織り交ぜながら進むので、緩急があって楽しい。
そして何よりスタントが面白い。
派手なカット割りで魅せるのではなく、しっかり動きで魅せてく
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

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宮崎駿が最期に自分の中身をぶちまけた作品。
監督の自伝のような内容だと言われていたので「風立ちぬ」のような近現代的な話かと思いきや、自伝的がっつりファンタジーだった。
宮崎駿が持つウンチクを脈絡なくた
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スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

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スパイダーバースの第二弾。
オープニングからラストまで、様々な表現の入り混じったアニメーションが怒涛の如く展開される。
それに加えてみっちり濃密なストーリーも展開されるので、最後まで休む暇はない。
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

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往年のバスケ漫画を映像化した作品。
原作未読で、キャラだけなんとなーくそれとなーく知ってる状態で視聴。
本作だけではスラムダンク自体の評価はもちろんできないが、試合中の"波"をしっかり表現できているの
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アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022年製作の映画)

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2009年に公開されたアバターの続編。
舞台は森から海へと移り変わる。
海といえばジェームズ・キャメロンのお家芸。
彼の過去監督作を彷彿とさせるシーンを織り交ぜた、驚異的な映像を堪能できる一品。
特に
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バッド・ジーニアス 危険な天才たち(2017年製作の映画)

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父子家庭で育った秀才少女がカンニング事業で一儲けする話。
誰しもが感じたことのあるだろう、良くないことだとわかりながら悪さをする時の、独特の緊張感が味わえる。
懇切丁寧な心理描写を映像で見せてくれるの
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

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生粋の飛行機乗りの話。
基本的には前作同様、主人公たちの成長譚。
話の構造もよく似ている、というかあえて同じような作りにしていると思われる。
画作りも似ている。
30年以上ぶりの続編ということで、超大
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トップガン(1986年製作の映画)

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米海軍の一匹狼な凄腕パイロットの話。
めちゃめちゃ娯楽作。
超絶ベタな展開を映像一つで押し切ってる。
海上のシーンはどの場面も美しい。
リマスターされた音声はサラウンド感がすごい。
描きたい内容が明確
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グレイマン(2022年製作の映画)

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CIAの特殊工作員が大暴れするゴリゴリのアクション映画。
ライアン・ゴズリングかっこいいぜ!

呪詛(2022年製作の映画)

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とある呪いの話。
誰も救われない、不気味な内容。
みんな観よう。

普段ホラーは避けているが楽しめた。
POV映像と物語の視点の動きがリンクしていて特徴的。
呪いなのか超常現象なのか判然としない箇所が
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ザ・ファブル 殺さない殺し屋(2021年製作の映画)

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伝説の殺し屋が1年間お休みする話の2作目。
前作の方が物語の筋が通っていたように思うが、アクションは相変わらず良い&こちらの方が視覚的に派手。
よいシリーズなのでもっと映像化して欲しい。

ザ・ファブル(2019年製作の映画)

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伝説の殺し屋が1年間お休みする話。
結構ベタベタなネタを小気味よくまとめていて楽しい。
アクションシーンが抜群によい。
質実剛健な作品だと思う。

アポロ10号 1/2: 宇宙時代のアドベンチャー(2022年製作の映画)

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1960年代後半、ヒューストンで育った監督の回顧録的作品。
全編ロトスコープで描かれている。
懐かしさを醸し出してるが、年代が違うため同調できなかった。
半世紀前の世界のアメリカは、ほぼ異世界なのかも
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ベルファスト(2021年製作の映画)

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1969年のベルファストを舞台にした、少年とその家族の話であり、監督本人の自伝。
境遇が全く異なる赤の他人の物語なのに、心の中で共感の嵐が吹き荒れた。
人生観を直球で投げつけられたような感覚。
ここま
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パワー・オブ・ザ・ドッグ(2021年製作の映画)

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1925年、アメリカはモンタナ州、二人の男の話。
一方は、ひ弱な少年。
一方は、横暴なカウボーイ。
相反する二人は考え方も行動も全く違う。
ただ、二人とも“男“なのである。

この結末を予測するのは難
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ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

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もしも地球に星が落ちてくるとわかったら?の最新版。
面白い!
シリアスな題材をコミカルかつシニカルに描いている。
極限の状況を突きつけられた人々は、現実を正視できずに現実と非現実の狭間を右往左往する。
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音楽(2019年製作の映画)

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不良?高校生な三バカトリオが衝動的にバンドを組んで地元のロックフェスに出る話。
ほぼギャグ漫画だが、音楽による高揚感はしっかり感じられる。
とにかく青い。
楽しい映画だった。

マトリックス レザレクションズ(2021年製作の映画)

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一世を風靡したマトリックス三部作の続編。
正統な続編だが、一筋縄ではいかない。
物語上で作品自身について分析・解剖し、アップデートを加えて、作品そのものを解放している。
滅茶苦茶なことをしているが、破
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DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

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今からおよそ8000年後、地球から遠く離れた宇宙のどこかの帝国で繰り広げられる壮大な叙事詩。
アーサー・クラークが言った「充分に発達した科学技術は、魔法と見分けが付かない」をそのまま形にしたような舞台
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THE GUILTY/ギルティ(2021年製作の映画)

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警察の電話番が、電話越しに奔走する話。
人の多面性を描いた作品で、観ていると複雑な感情が沸き上がってくる。
電話越しの会話が物語の主体なので、ほぼ一人芝居と言っても過言ではない。
主演のジェイク・ギレ
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オキシジェン(2021年製作の映画)

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密室スリラーSF
密室に閉じこめられた主人公がもがく話。
酸素が徐々に減っていく緊迫感の中、様々な謎が明かされていく。
大きな捻りがあるわけではないが、シンプルな内容で楽しめた。
短編作品を拡張させた
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007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(2019年製作の映画)

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ダニエル・クレイグ最後のジェームズ・ボンド作品。
相変わらずクールでダンディ。
ダニエル・ボンドを終わらせるためとはいえ、物語は粗が目立つ。
次のボンドへの布石とも受け取れるので、次回作が楽しみ。

ミッドサマー ディレクターズカット版(2019年製作の映画)

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スウェーデンのとある精霊信仰を持つコミューンへ訪れたアメリカの大学院生たちが惨劇に遭う話。

コミューンの文化背景の作り込みが物凄い。
歪さを感じさせる描写の一つ一つに、現代人には理解しがたい、オカル
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