アニメと現実の狂気の交わりが綺麗だった。
過去のトラウマを克服する方法が固定的だけど、殺人狂の設定が常軌を逸しているから、とても楽しめた。
このレビューはネタバレを含みます
全身全霊をかけた院試が終わり、やっとの思いで鑑賞。
オープニングの火事のシーンからいきなり圧倒され不意に涙。摂理と思いの強い衝突を躍動感のある描写で描き、確かにあったかもしれない戦時中の一出来事を現代>>続きを読む
生ぬるくなくてよかった。
彼らが幸せに過ごすオアシスは現代では実現し得ないことが切ない。
気持ちを伝える時の直接的じゃない会話と街の中で暮らす人々の豊かさがとても綺麗だった。
1時間半をワンカットで撮影。エルミタージュ宮殿の歴史を一緒に辿っている感覚になる。ワンカットで撮影する上で、時代ごとのキャストに加え、時代を共に辿る案内役と一人称視点のキャストを加えた点が良い。
ヴェルトフによるモンタージュ表現を表す。ドラマ要素は存在しないが、視聴者の世界の見方を変化させるという現代的な芸術表現に昇華した。エイゼンシュタインより好み