オスータさんの映画レビュー・感想・評価

オスータ

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マイ・ブロークン・マリコ(2022年製作の映画)

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#マイブロークンマリコ
涙腺ぶっ壊れたんかってくらい泣き続けてしまったので、たぶん冷静な評価は私はできません。
今言えることは、この映画を作ってくれた方々にお礼を言いたい。
そして、どうかこの物語を
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

4.0

#NOPE
これどこまで言ってイイの…?

ジョーダン・ピール監督作観にきたというより、途中からスピルバーグ監督の映画見てるのかなと思いました。
期待とは別物だけど、JW3で落ち込んでた自分にとって
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ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

3.2

#ブレット・トレイン
いやぁ、およそ2時間のトンチキニッポン旅行。
楽しかった、楽しかった!
高校生時代夢中になって読んでいた伊坂幸太郎作品がハリウッド映画になると聞いて楽しみと不安半々だったけど、
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さかなのこ(2022年製作の映画)

3.5

#さかなのこ
沖田監督作品には、必ず少しだけ浮世離れした主人公が登場する。主人公の周りで、少しだけ周囲の人々の日常がファンタジックで素敵に輝く。
本作のすごいところは、そういう主人公ことさかなクンは、
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ジュラシック・ワールド/新たなる支配者(2021年製作の映画)

2.8

#ジュラシックワールド新たなる支配者
映画的にも科学的にも突っ込みたいところは多々あるものの、これでもうスクリーンで彼らと会えなくなることの寂しさが勝る
ブルー(ラプトル)やレクシー(T. rex)
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神々の山嶺(2021年製作の映画)

3.3

#神々の山嶺
「何故、山に登るのか?」
登山家に必ずと言っていいほど問われるこの問いに対して、
「山を登る事が生きる事になってしまったからだ。」
と本作は力強く答える。
それは、生きる目的を見つける
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女神の継承(2021年製作の映画)

4.7

#女神の継承
日常生活に支障をきたすレベルの怪作。
私たちは神や精霊に祈りを捧げるが、捧げた祈りが彼らに届くかどうかは分からない。
一つ確かなのは、怨念だけは確実に存在するということ。
途中、何度か
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MIND GAME マインド・ゲーム(2004年製作の映画)

5.0

#マインド・ゲーム
塚口サンサン劇場にて鑑賞
駅で電車を待ちながら、自分はまだ映画の世界にでもいるのだろうか、という浮遊感の中にいる。
画面はサイケデリックでドラッギーなのに、最後に心に残るのは、「真
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ボイリング・ポイント/沸騰(2021年製作の映画)

3.9

#ボイリング・ポイント
「厨房は戦場だ」と言う言葉をよく聞くが、この映画はまさしく「戦争映画」的な緊迫感すらも漂わす。
厨房vsフロアvs客
それぞれの物語が交錯する時、火を放って鍋の中に置いておい
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X エックス(2022年製作の映画)

3.7

エックス
いやぁ、地獄のような2時間でした(もちろん、褒め言葉)
70年代ホラー映画的テイストを再現しながら、見事にテーマ性を浮き彫りにしていく。
若者にとって、「〇〇」は自覚なくゆっくりゆっくり近づ
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ブラック・フォン(2022年製作の映画)

4.0

ブラック・フォン
いやー面白かった!
「線の切れた電話から死者の声が聞こえる」という設定だけでもミニマムに怖くて面白いのに、そこからこんな努力・友情的「週刊ジャンプ」的な展開に行くのは素直に驚いた。
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神は見返りを求める(2022年製作の映画)

2.0

神は見返りを求める
一見すると、正反対のように見える二人は、自己肯定感の低さという点で共通すると思った。
もちろんいつもの吉田恵介映画よろしく、ラストシーンはわずかな救いを提示するが、今作の"救い"は
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ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

4.5

ベイビー・ブローカー
映画の登場人物たちのことが、どうしたって好きになってしまう、そんな映画だった。
彼らは決して(社会的に)正しくないけど、そこで生まれた許しや愛は彼らの中では間違いなく真実だ。
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メタモルフォーゼの縁側(2022年製作の映画)

4.0

#メタモルフォーゼの縁側
「好きなもの」を他者と語り合う瞬間の楽しさや、人の為に何かを形にしてみようとする苦悩と達成感、そしてそれを大衆に見せる事への恐怖心。
どれも、私は体験してきた事だった。
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PLAN 75(2022年製作の映画)

4.0

フィクションである事が不思議なほどにリアル。
自立、自助という名の自己責任論が蔓延る現代社会の延長線上、すぐそこに、あり得る近未来のように感じた。
社会との命綱がいとも簡単に消え失せる現代を、僕らはど
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犬王(2021年製作の映画)

4.7

#犬王
「俺たちはここに在る、在ったのだ」
全ての創作の元は、きっとここに在る。
この物語は、この根源をこそ強く高らかに歌い舞ってみせる。
最高にロックなライブでした。
歓声を上げながら熱狂したい、普
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流浪の月(2022年製作の映画)

4.5

#流浪の月
そえまつ映画館で松崎さんが、
「共感は出来ないけど、理解はできる」とおっしゃっていたが、なるほど確かにそうだ。
個人的には道徳と倫理の足元を揺さぶる良作だと思う。

誰にも理解されないと取
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

3.5

#コーダあいのうた
パワフルで、切なくて、そして愛おしい青春映画でした。
特に、楽曲の選び方は物語をドライブするために十分すぎるほどマッチしていて、「both side now」には涙腺の蛇口が壊れ
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さがす(2022年製作の映画)

4.5

シネリーブル神戸にて観てきました。
とにかくヤバい映画を観た。
人間が怖くて、そして面白い。
映画の楽しみの一つは、他者の他者性をこそ見せつけられる事にあると思う。世界はお前が思うよりも広くて深くて奥
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行き止まりの世界に生まれて(2018年製作の映画)

4.5

#行き止まりの世界に生まれて
今年見た映画の中で1番グッときた。この映画は自分にとってのオールタイムベストだ。
「行き止まりの世界」に生きる彼らは、孤独に悩み苦しみ足掻き間違える。
そんな彼らの姿に、
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ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

3.7

勉強一筋の高校生活の彼女たちは、卒業前夜にリア充たちも良い大学に受かっていることを知ってしまう…
この映画は、リア充たちをこそ人間的に描く、相互理解の物語でもある。
面白くておかしくて、最高な人間愛に
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のぼる小寺さん(2020年製作の映画)

4.3

#のぼる小寺さん
純に染まれば、純になる。
「桐島、部活やめるってよ」のアンサーとも言える作品だと思った。

私はいつから、のぼるべき壁から落ちないように、壁を見ないようにする狡猾さを身につけたのだろ
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透明人間(2019年製作の映画)

3.9

#透明人間
この映画の怖さは、幾重にも連なる絶望でできている。
見えない恐怖、孤立する恐怖、理解できない恐怖、そして逃げられない恐怖。
透明人間という枯れた題材を現代的な再解釈で綴った、怪作でした。
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初恋(2020年製作の映画)

4.0

いい映画を見た。
バイオレンス三池監督全開。

笑あり涙あり成長あり。
これぞエンターテインメント。

Red(2020年製作の映画)

3.0

男は1000年経っても変わらない。
それを我々は心の奥底に刺しておかねばならない。

ミッドサマー(2019年製作の映画)

4.5

また、アリアスター監督がやってくれた

マジで面白かった!
永遠と「自分はどこへ連れてかれるんだ!?」という恐ろしさが続いたのちに、まさかあんなところに連れて行かれるなんて…

ほんと、アリアスター自
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“隠れビッチ”やってました。(2019年製作の映画)

3.0

隠れビッチはじめました

ナーメテーター案件。

題名に騙されるべからず。
他人に愛を求めてしまうその原因は、
少なくとも自分は理解できうる。

ただ、個人的には最後は蛇足かなぁ...

37セカンズ(2019年製作の映画)

4.0

いやあ、完全にナーメテーターでした...

「人は誰しもどこかに障害を持っている」
これは主演を演じた佳山明さんが舞台挨拶で言った言葉だが、
まさにそんなことを深く考えさせられる作品だった。

この物
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1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

3.3

「1917」
一言でいえば、この映画は観る体験だ。
前半までは、「U july 22」のような緊張感、後半からは非常にアーティスティックな「地獄の黙示録」。
この映画のストーリーがサムメンデスの祖父の
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音楽(2019年製作の映画)

3.5

‪音楽‬
‪芸術は爆発だ。‬
‪岡本太郎はそんなことを言ったらしい。‬
‪この映画は、音楽と映像でそれを体現して見せる。‬
‪音楽は衝動だ。‬
‪それ以上でも以下でもない。‬
‪内的に発せられる衝動を
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ハスラーズ(2019年製作の映画)

3.5

ハスラーズ
この映画は単なる女性エンパワメントムービーではない。
わかりやすいカタルシスは無い。
白黒付けられないからこそ、意味があるのだ。
彼女たちが侵した罪は、間違いなくOUTであるが、それは彼女
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mellow(2020年製作の映画)

3.3

チネラビータにて鑑賞
田中圭に、惚れてまうやろー!!!
と叫びたくなったくらい、田中圭が良かった。
俳優さんがみんな魅力的。

今泉力哉監督の作品は必ず宿題を渡される
今回の宿題は、「好きという感情の
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his(2020年製作の映画)

4.4

なんと厳しく優しい物語なのだろうか。
劇中何度も
いろんなところで
心を揺さぶられてしまい、
途中から涙で前が見えなかった。

この映画は、
誰も否定しない。
「審判」を下さない。
そこにあるのは、
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