パーカーさんの映画レビュー・感想・評価

パーカー

パーカー

猿の惑星:新世紀(ライジング)(2014年製作の映画)

3.5

意識や価値観のわずかなズレで戦争が起こってしまうんだなとしみじみ感じた。シーザーの生家で休憩するシーンは思わず目頭が熱くなる。シーザーが人間大好きというのがよく伝わってきた。

猿の惑星:創世記(ジェネシス)(2011年製作の映画)

4.0

アクションは流麗で爽快感はあって楽しいが、人間対サルという構図になると、どうしてもサルの方に感情移入してしまって思いっきり楽しむことができなかった。悲しみの感情が強くなってしまって、一匹もやられるんじ>>続きを読む

ザ・コール(2020年製作の映画)

4.2

前半までは宗教的なお話かと思いきや、中盤から一気に展開が変わり面白くなった。
この世界にパラレルワールドはなく、過去と未来が一直線に繋がっているのが新鮮。過去の痛みがすぐ未来にくるとは。
ぶつ切りのラ
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ウインド・リバー(2017年製作の映画)

3.6

事件の真相も、犯人に対しても、あまりスッキリはせず、どんよりとした気持ちで終わったし、実話ベースというのもグッときた。
喪った父親同士の会話の一つ一つがとても重みがあり、推し量ることはできないけど、悲
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ロスト・フライト(2022年製作の映画)

3.5

しっかりと銃撃アクションやった良い映画だった。
主人公やガスパールの過去を掘り下げなかったのが、良かったと思う。暗い過去とかはこの映画に必要ないからね。
しっかりハラハラできる作品でした。

セブン(1995年製作の映画)

4.0

刑事2人のバディ感がとてもよく、サイコな犯人をしっかり捕まえてくれるかと思ったらまさかのラスト。
善悪の狭間で揺れ動くブラピの演技が凄すぎて、前のめりになって見てしまった。
映画界に語り継がれるラスト
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名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)(2024年製作の映画)

3.8

毎年コナン映画は見てるけど、頭の中で登場人物を整理しながら見る、しっかりとしたミステリー映画でびっくり。
宝のありかと、宝の正体も、しっかりと腑に落ちた。
映画特有のワイスピアクションと、とんでも剣戟
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ちひろさん(2023年製作の映画)

3.5

自分の芯がしっかりあり、やりたいことをやりたいだけやるちひろさんがとても素敵
ゆっくりとしたテンポで進んでいくから、ドラマで見たかったかも
小学生男子とのパートがどれも良かった

共謀家族(2019年製作の映画)

4.0

映画好きな父が思いつくトリックにしっかりと驚かされた。
映画見ながら、日付の感覚がおかしいなーと思っていたけど、種明かしの時に全てのピースが繋がる瞬間がとても気持ちいい。
最後に最初と繋がる演出もお見
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.6

朝一の回を見に行ったこともあり、裁判や事情聴取のシーンでは誰が誰やら分からなくなってしまった。吹き替えで人物を整理しながら見ると何倍も面白いんだろうなとは思う。
一番映画的に大きな波は原爆開発シーン及
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デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

4.0

原作未読
女子高生×宇宙人の物語かと思ったら、社会情勢や3.11を想起させる内容が結構入っている映画で驚き。
お母さんの行動が、反ワクチンや福島産の食材は食べないと言っている人みたいで、すごくリアル。
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雪山の絆(2023年製作の映画)

4.0

雪山に飛行機が墜落してから70日も生き延びた人達の実話。
水分は雪があるからなんとかなるとして、食べ物はどうするんだ?と思っていたら、倫理観を問われる様な現実がそこにはあった。そうするしかないけど、最
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アイの歌声を聴かせて(2021年製作の映画)

3.5

序盤の家のことをほとんどAIに任せるシーンが十年後とかには当たり前になってそうでワクワクした。
中盤は少し退屈なシーンが続いたけど、後半にかけて尻上がりに面白くなっていったなー
田んぼのミュージカルは
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.5

前作をはるかに超える映像体験とストーリーで大満足な1本。
陰鬱とした暗めな映像中心の前作から一転、砂漠シーンが中心で画的にも明るいからIMAX視聴が大前提なように感じた。
砂漠虫を乗りこなす過程や、フ
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ゴールド・ボーイ(2023年製作の映画)

4.5

ノーマークな作品だったけど、評判が良かったので鑑賞
かなりの衝撃作で、最後の最後までワクワクドキドキしながら楽しめた。
岡田将生の怪演は天晴れだったけど、中学生3人の演技もリアル感ありまくりで良かった
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.0

ポスターを見た時からミステリー作品かと思っていたら、まさかの法廷劇。
どんどんと真実が明らかになっていくが、そこまで明言はされないから、ある程度、頭の中で整理しながら見ていく必要がある。
最後の最後ま
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ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)

4.2

二転三転四転五転するようなスパイ映画でとても楽しめた。敵味方関係がどんどん入れ替わっていくから、頭で整理しながら見るとより楽しい。
後半のスモークアクションはとても綺麗だし、音楽ともマッチしていた。油
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劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦(2024年製作の映画)

4.0

原作全巻読破済み
第3セットまでは、クオリティの高いアニメ版という印象でしたが、第3セットに入ってからの躍動と映像表現が凄かったです。
ハイキューは試合毎にスポットが当たるキャラクターがいますが、この
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

3.8

二人の距離感がとても心地よくて、ずっと見ていられそうだった。
先入観や価値観の押し付けは改めてよくないなと感じた。何が正解かは分からないけど、傍観は間違ってるかなと。

MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

4.0

小さな会社でのタイムリープ物語
徐々に仲間を増やしていくフェーズが、ゲームの仲間が増えていくみたいで好きだった。
停電への順応力もどんどんと増していって、日常として溶け込んでいったのが印象的。

部長
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ヴィーガンズ・ハム(2021年製作の映画)

3.8

ブラックすぎるブラックコメディ
人肉というテーマは常に心にズドンと重しが乗っているかのような感覚に陥った。
軽快な音楽と共にサイコ行為を繰り出したあたりからはちゃんと映画として楽しめた。
肉屋夫婦同士
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彼方に(2023年製作の映画)

3.5

顔のアップが多めでかなり感情を読み取りやすくしてる印象を受けた。
最後の少女のハグはSOSなのか、主人公を慰めたのか分からないが、一気に感情が溢れるほどのことだったんだろう。
短編すぎて感情移入前に終
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.0

ベラという女性の人生をギュッと凝縮したような映画。
こどものころは楽しくて嬉しい事だけをずっとしていたいし、体が大人だとセックスになるっていうのはとても腑に落ちた。途中からは日常の一部だと自分の脳が認
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ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

3.8

原作全巻読破済

丁寧な原作再現と北海道でのロケーション、迫力のあるアクションシーン、しっかり飯テロと素晴らしい実写化。
アシリパの年齢上げて大丈夫かな?と思ったけど、全く違和感なかった。子供だと続編
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

3.6

原作は読んでいたけど、そこまで大きくハマらなかったが、映画はとても良かった。
実際の歌唱シーンがあると何倍も良くなる。
最後の紅も声変わりの微妙な時期をよく表現していて、思わずグッときた。

小指見て
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笑いのカイブツ(2023年製作の映画)

4.0

理想とするお笑いの世界での仕事は、世間の声なんか一切気にせず、自分の笑いをひたすら追求することだけど、作家としてお笑いをするなら、その世間に照準を合わせないといけない矛盾が、とっても辛くて苦しい。
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アクアマン/失われた王国(2023年製作の映画)

3.5

楽しい作品ではあったけど、どこかでみたことあるような展開が多めで既視感を感じた。兄弟の関係は劇中でも明言されている通り、まんまソーとロキだし。
水中だとアクアマンが強すぎるから、地上戦多めだったのも不
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TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

4.0

ビックリ演出控えめだったけど、しっかりと怖がらせてくる映画で大満足
何かに縋ってしまう気持ちは分からなくはないけど、行き過ぎたオカルトはダメだよ。
登場人物の関係性がイマイチ分かりにくくて、前半は乗れ
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

3.8

木漏れ日が美しい。無口でルーティーンが決まっている平山がとても素敵。
自分の仕事を自作の掃除セットを駆使してとんでもなく真剣にやる姿に胸打たれる。

ウィッシュ(2023年製作の映画)

3.6

ディズニーにはとても疎いから、最初の短編も、本編のオマージュもほとんど分からなかったけど、とても楽しめた。ディズニーと共に人生を歩んできた人にとったら、たまんない映像なんでしょうね。

肝心の本編は、
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ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

3.8

思っていた映画とは違ったけど、ハッピーオーラ溢れる映画で、見た後心が晴れやかになりました。
かなりミュージカル要素強めだけど、画変わりが割とあるので、飽きずに見られる。
ファンタジーならではの数多の変
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チャーリーとチョコレート工場(2005年製作の映画)

3.2

現実世界でありながら、工場の中だけは特殊な空間で摩訶不思議なことが起こって楽しめた。
子供のような発想力を常に持っているウォンカが魅力的。
子供が順番にいなくなっていくのには1種のホラー要素を感じた。
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ハンガー・ゲーム(2012年製作の映画)

3.0

最新作が上映されるとのことで初鑑賞

主人公は意思が強くてかっこいいけど、それだけな気がした。
恋愛要素は、あちらこちらに散らかってよく分からないことになっているし、どこまでが本気なのかが全く読み取れ
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EXIT(2019年製作の映画)

3.4

序盤の展開がとにかく遅いけど、脱出が始まってからはSASUKEばりに動くから楽しい。
色々ツッコミどころもあり、コメディ要素も強いから気楽に見れて良い作品だった

⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

3.6

中盤ぐらいまでは普通のミステリー見てるなーって感じだったけど終盤で一気に物語が加速して面白かった。
全く救いがない一族と、近年稀に見る極悪人の悪役。
ハッピーエンドが多いイメージの日本の映画だけど、し
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正欲(2023年製作の映画)

4.5

最近普通を問われる作品が多いが、こちらも多分に漏れず心に刺さった。
理解されない、理解されるわけない、理解されることを諦めている。
長い人生の中で何回かは理解を求めたことがあったかもしれないけど、周り
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