ぽちさんの映画レビュー・感想・評価

ぽち

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海がきこえる(1993年製作の映画)

5.0

心配だから助ける
男女の友情がある
正しい方じゃなく思いやりのある方へ
強く自分を大切に生きる
だからこそ弱さに正直
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脚本の流れと台詞の一文字ずつを溢さないように観たから、原稿用紙の上で進んで
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52ヘルツのクジラたち(2024年製作の映画)

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自分のことを誰も知らない場所でもう一回生き直したいと思っていたのに、前の自分を知っている人が突如現れて、絶対に悲しませたくないその人に「何も変わってないね」って言われたときの絶望感が忘れられない

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東京タワー オカンとボクと、時々、オトン(2007年製作の映画)

4.6

感想を言葉にしにくい。透明度の高い演技が、朝陽の差し込むビー玉みたく透き通ってすっと入ってくる。キャストの曖昧な表情が泳いで、水色に揺れる。リリー・フランキーの紡ぐ言葉が、映像にナレで重なると、こんな>>続きを読む

0.5ミリ(2014年製作の映画)

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途中だけど、一時間半のところでもういいやってなってる。蛇とピアスと同じ理由で、私にははまらなかっただけ

奇跡の海(1996年製作の映画)

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アディクションは注視したかったテーマの一つだけど、描かれていない過去からベスの人生はすでに脆くなっていて、とんでもない消失を経験したからなのか元からの性格なのかわからないけれど、別の形の「消失」が追い>>続きを読む

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

忘れないうちに。台詞の少ない映画。観る人にたっぷり想像させてくれる。私と隣で見てた人とその隣で見てた人、きっとそれぞれにとって、異なる形で大切な映画になってくれる。どうやったらこんなに丁寧な映画ができ>>続きを読む

オーバー・フェンス(2016年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ワイン飲みながら寝落ちしたので、最後の30分は2回観た。ストーリーや結末を特別創意工夫した映画ではないと思うけど、演技や台詞の生っぽさが好きだった。蒼井優がえげつなかった。オダギリジョーと2人の演技が>>続きを読む

すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

映画に出てくる公衆電話の描写はいつも、好きだなあ、と思う。三上が何十年も刑務所にいる間に、これまで暮らしていた世界は風変わりしていた。手に取るようにコントロールできたはずの場所が、こぼれ落ちるみたいに>>続きを読む

セトウツミ(2016年製作の映画)

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ラジオを聴くように、二人の会話を枕元に置いて聴きながら、実際には45分くらい寝ちゃっていた。起きた時、まだ二人が同じトーンで話し続けていたことに何でか安らいだ

サマータイムマシン・ブルース(2005年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

夏場に壊れたクーラーのリモコンを直す

というワンミッションだけを負った映画。最強

きみに読む物語(2004年製作の映画)

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何年振りだろうー。結末が想像しやすい映画も、わかりやすく「結末」が存在する映画を久しぶりに見た気がした。起承転結の構造になっていなくても、全話通じての主題・テーマだけを基軸に進んでいくドラマだったり(>>続きを読む

蛇にピアス(2008年製作の映画)

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30分くらいであ、好きじゃないって思いながら離脱しようとして、そう思わされるくらいのグロさを描ける芸術…って思いながら必死に耐えて、1時間ちょいで離脱した

アンダーカレント(2023年製作の映画)

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心の奥底にその人の性格や言動に結びつく背景があったり、そこに大きな影響を及ぼす衝撃的な経験があったりする。本人だけがそのきっかけを知っているけれど滅多に口に出さず、出会って2〜5年目くらいの友達からポ>>続きを読む

最高に素晴らしいこと(2020年製作の映画)

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どうやって描けるんだろう?傷ついた主人公が立ち直っていく物語って。無理に明るくするんじゃなく、受け流すんじゃなく、沈み込む時間も、それを共感しわかってくれる相手も必要。湖畔に風が吹いて、静かな時間の中>>続きを読む

ノッティングヒルの恋人(1999年製作の映画)

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ストーリーの複雑さがなく、悲しいシーンも明るかった。画の彩度が高くて綺麗。

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

2回目が、1回目と全然違ってびっくり
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ぐらぐらになったつみきの塔は、不安定な世界の象徴。秩序保たれた、まっすぐな世界を自分の手で積み上げることもできたのに、眞人はもとのぐちゃぐちゃな世界に帰るこ
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君は永遠にそいつらより若い(2021年製作の映画)

4.0

数字で測れない評価分で、+1.0。とっても良かった。

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誰かが死んだ、不倫した、薬物で捕まった。そんなものの一つ一つに、理由を求めていたら、多分疲れて30くらいで死ぬ。すごいよ。何も考えなけれ
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怪物(2023年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

坂元裕二の一節は、考え方を変えてくれる。
それが正しいと思って信じていたことが、一つの台詞で変わるくらい、人生にとって大切なもの。

作られた感動に涙するんじゃなく、自分がずっと信じてきた考えがコトリ
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LONG-TERM COFFEE BREAK(2022年製作の映画)

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なんとなくお利口だなーと思って見てたからこそ、ラストはなるほどーと。これまで見たことない人間関係の描き方だったから私は結構好きだった。

彼女が好きなものは(2021年製作の映画)

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なんというか、薄くもなく、分厚くもなく、ちょうど良い厚さな感じ?
嫌いじゃなかった

生きちゃった(2020年製作の映画)

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時々誰のための作品かがわからなくなるときがある。なんだろうこれは、みたいな。アート作品なんだろうなって思うもの。

ラストレター(2020年製作の映画)

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あのとき、いてくれれば助かった
という言葉の屈辱さ

ちひろさん(2023年製作の映画)

5.0

今泉監督の映画が好きだ、ってはっきり思った。映画トップ3入り!

孤独の気配を察知して、すっと隣に入る。息を吸うように、ごく自然に。人外に堂々としている。ちひろさんは、生き方の終着点みたいなところにい
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茜色に焼かれる(2021年製作の映画)

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わたしは好きじゃなかった…
笑い方にも人を粗末にする感じにも理由がなくて、ただモヤっとする感じ。

演技はバンザイ

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