デスゲームの舞台は数あれど、ビジュアル的に一番洗練されているのは本作じゃないだろうか。
閉所かつ命の危機における人間心理の描写はなかなか生々しい。売り言葉に買い言葉、小さな綻びがやがて破滅的な結果に。>>続きを読む
観る前からある程度分かっていた事だが、鳩尾に鉛の拳をねじ込まれるような感覚を味わいながら観た。それが分かっていたからこそ視聴を後回しにしていたのだけれど、この映画もまたやはり「今」に繋がっている作品だ>>続きを読む
スーパーヘビー級の映像体験。
「インターステラー」や「ダンケルク」の時は山あり谷ありながら希望に決着する話だったけど、今作は現在まで続く核の恐怖の原点、つまりは絶望の物語。それをノーラン節全開の映像表>>続きを読む
噛み合ってないようで実は噛み合っている展開。SF的には古典的な仕掛けだけど、ミニマムな構成で気楽に見れた。
衒学的に過ぎるという指摘はいちいちもっともなんですが、でもこの作品の虚無を内に宿したバトーさんからしか得られない栄養素が確かにあるんすよ。
不条理、不条理、不条理。
平和な日常が破壊された後に巻き起こる混乱と、やがて巻き起こる怒り。そういった悲憤とでも言うべき感情を原液でぶちまけてくるような映画。
こうした思いを抱くような出来事は現在進行>>続きを読む
シリーズもついに4作目。今回も安定してキアヌがボッコボコにされる。
前半の舞台は大阪なんだけど、これが単に今どき洋画でも珍しいネオサイタマ的トンチキジャパン描写かと思いきや、なんだかよく練られた独自>>続きを読む
本編30分のみ視聴。
クルマで言うとコンセプトカーみたいな作品。
要素を抜き出してみると女子で編成された特殊部隊、銃火器の効かない謎の化け物、状況に巻き込まれる男子主人公という風に、決して目新しいも>>続きを読む
前作視聴からの流れで見た。
色々と端折りながらも青春部活群像劇だった前作と比べて、こっちはあすか先輩にスポットライトを絞ったシングルイシュー作品。
TV版を再構成した映画にありがちな多分に行間を読むよ>>続きを読む
京アニらしい(と言っていいのか自信はないけど)若々しく瑞々しい作品。おっさんが見るには色々と眩し過ぎる気もするけど、それでも高校生という年代ならではの心の機微の揺れ動きだとか、吹奏楽に馴染みの無い人も>>続きを読む
久しぶりに見返してみて、こんなに尺短かったっけ? というのが第一印象。映画としては決して長くない中に、よくもまあこれだけキャラとネタを詰め込んだもんだし、そこまでやって破綻していないのが凄いところ。で>>続きを読む
見るたびに圧倒される映画。
映像のスケールにおいてもそうなのだけれど、司令部と前線の将兵達をそれぞれに人物像をしっかりと掘り下げ、政治家や将帥による政治劇・軍記物的な一面と、無名の兵士たちの悲哀の記録>>続きを読む
山崎貴、やっぱり昭和の光景を描かせるとピカイチだなあと思ったり。銀座でゴジラが暴れるシーンは大迫力で息を呑んだ。
本作はどうしたって前作のシンゴジと対比されてしまう訳だけれど、戦後日本の現在地として>>続きを読む
今更ではあるけど、仮に15年くらい前ならOVAでやっていたんだろうね、この最終章シリーズ。それが劇場で大スクリーンとドルビーアトモスの迫力ある音声と共に楽しめるようになったんだから、アニメの地位も向上>>続きを読む
前情報ほぼ無し(せいぜい災害がテーマという事くらい)で見たので、予想と違う物を見て戸惑い半分。
前2作ですっかり板についたボーイミーツガール路線とは明確に変えてきたけれど、要素はちゃんと新海誠だった。>>続きを読む
身の回りのドタバタで劇場鑑賞し損ねて、ようやく視聴。
毎話毎話気になる引きでこちらをヤキモキさせながら待たせるシリーズだけど、最終章に入ってから、話数が進むごとに良くも悪くもOVAのノリになってきた>>続きを読む
やはりハンニバル・レクターというキャラクターのインパクトは強烈。知性を持った猛獣とでも言うべきか、彼の油断のならなさが本作でも存分に発揮されていて良い。
ウィル・グレアムたちFBIは犯人を追いながら>>続きを読む
都合がなかなかつかず、結局劇場で見れなかった本作。面白いぞこれ。こんなことなら劇場で見ておきたかった。
監督は悲しみと怒りを背負った葛藤のヒーロー、仮面ライダーの内面を強調したかったのかな。
本郷猛>>続きを読む
前半の展開で妙に持って回った伏線を張るな、正直すっとろいと思っていたが、後半は打って変わって目が覚めるようなバイオレンスに。この緩急のついたどんでん返しが本作の見所でしょう。
前後半で主人公の顔は変>>続きを読む
見た。
秘密のベールに隠されたイメージとは違い、実際にはそれほど難解な作品ではないと思う。ただし、解釈の仕方や結末への納得の度合いが人によってまちまちで、それが語る事を難しくしているのかもしれない。>>続きを読む
カースタントの爽快さは噂通り。
ただまあ、ちょっとそれ以外のパートが軽妙なようでいて間延びした印象。あんまり細かい事をぐちぐち言う作品ではない、というのは仰る通り。
いやあ、やはり痛快痛快。
ところどころコミカルな調子で進むのが楽しいし、三船敏郎がなかなかに憎めない。
三船はもちろんだけど、仲代達矢の存在感が光る。画面に映るとビシッと絵が締まると言うか。
よく分からなかったというのが偽らざる第一の感想といったところ。それもこれも結局自分自身がクリスチャンではないからなのかもしれない。
敬虔なクリスチャンである主人公が異教の空間に飛び込んだ事で起きる摩>>続きを読む
いやー、黒い黒い。全編通してアネクドートの世界。
話としてはソ連版清洲会議なんだけれど、そこは監視・密告の本場にして粛清の本場ソ連。幹部連中が実にしょーもないやり取りを繰り広げる傍らで、モブは巻き添え>>続きを読む
痛快、というのはこういう作品の事を言うのかな。
シンプルな関係図とストーリーラインだからこそ、台風の目となる主人公の行動が映えるというか。
あと、モノクロの画面というのも計算されて構成されているものは>>続きを読む
十数年ぶりに鑑賞。以前はほとんど理解できていなかったけど、今回見返してもやはり難解。
ただ、公開当時に比べると平和と戦争に関して考えざるを得ない事も増えた。有り体に言えば、作品に時代が(ある程度)追い>>続きを読む
ラストシーンのワイヤーの動きだけでご飯3杯いけるよね。
それはそうと、個人的には刑事たちが帆場の足跡を辿って調査するシーンが好き。都市というものに対する屈折した感情の発露を感じる。
ガン=カタを生み出したアクション作品というイメージが先行していたんだけれど、実際に見てみると体制側の主人公が転向に至る経緯がかなり丁寧に描写されていて、随分と違った印象を受けた。
構図やカメラワーク、>>続きを読む
気軽に見れる、ちょっとおバカでちょっとカッコいい映画という感じ。
大小様々に下ネタが連なってくるんだけど、あまりくどくは感じないのはお国柄かはたまた。
思ったよりはマシだけど、やっぱりダメな邦画のテンプレみたいな印象。
なお、原作は未読。多分色々と違うんだろうけど。
五月雨式に危機がやってくるんだけど、その都度大変に邦画らしい小芝居を挟むせいで展開>>続きを読む
ベイルートでの爆発事故に関するドキュメンタリー。
事故から間もない時期に制作されたみたいなので仕方ないとはいえ、本編は基本的に爆発に巻き込まれた市民たちへのインタビューに終始する。ただしまだ傷も癒え>>続きを読む
60年代の映画にこんな事を言っても仕方ないのだけれど、今となっては考えられないトンチキなSF描写が一周回って面白い。
日本の描写は比較的まともなんだけども、それでも屋内セットとなると途端に怪しくなるの>>続きを読む