ラッシーさんの映画レビュー・感想・評価

ラッシー

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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

4.1

良く描かれた映画だと思う。良作。
ただし以下、すでに指摘されている気はするものの、個人的に引っかかる点。

●自然→人為への回収
カミュの『ペスト』はナチスの覇権拡大を黒死病の蔓延に喩えたものだが、不
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クレヨンしんちゃん ヘンダーランドの大冒険(1996年製作の映画)

3.7

ス・ノーマンが有能すぎる。青年誌的な敵としての怖さ。倫理的にやっちゃいけないけど有効な作戦を平然とやってくる。

「いま俺たちの息子がすこし大人になったところさ」←天才の科白。

クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ栄光のヤキニクロード(2003年製作の映画)

4.0

監督・脚本、水島努だったの!? ということに見返してみて気づいた。言われてみれば車両系のシーンの描き込まれ方がすごい。テンポが良すぎてすごい、退屈させない。間違いなく最高傑作のひとつ。

映画クレヨンしんちゃん 新婚旅行ハリケーン ~失われたひろし~(2019年製作の映画)

4.1

クレしん映画で類を見ないレベルでの絶望に次ぐ絶望。それでも みさえが強すぎる。挿入歌が内容にバチっとハマっていて良い。

映画クレヨンしんちゃん 謎メキ!花の天カス学園(2021年製作の映画)

3.6

 多くの人が言及しているとおり、友情の描き方については良作。熱い、グッとくる。一方、これは個人的な好みかもしれないが、どうしても うえのきみこ脚本に散らかった印象を抱いてしまう。ところどころのグッとく>>続きを読む

映画クレヨンしんちゃん 爆盛!カンフーボーイズ ~拉麺大乱~(2018年製作の映画)

2.8

ちょっと要素が多く詰め込み過ぎな印象で脚本に乗り切れなかった。マサオ軸とラン軸は、それぞれ単体で見たら良いエピソード。だが、この軸は交差しないし、移行もシームレスではない。詰め込み過ぎな印象を受けるの>>続きを読む

クレヨンしんちゃん 爆睡!ユメミーワールド大突撃(2016年製作の映画)

4.3

赦しの物語。世界一かっこいい「おやすみなさい」。めちゃめちゃ良作。
描いてる内容はかなり大人向けな印象。夢の力が大人より子どもが大きく、それらをさらに非-人間的な存在(赤子であるひまわり&犬であるシロ
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怪物(2023年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

是枝×坂元×坂本×川村→さすがにハズレなし。構成うめぇ。瑛太の笑顔こわい。田中裕子の目の死に方もこわい。中村獅童は全部怖いし対話可能性のなさの表現がうまい。主役の2人も、囃し立てる教室のクソガキたちも>>続きを読む

映画ドラえもん のび太と空の理想郷(ユートピア)(2023年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

極めて良質な新作。個人的には新ドラなら『月面探査記』に次ぐ2位。

ジャイアンたち復活〜バッジを叩きつけるまでの流れが最高。「ありのままの存在肯定」ってテーゼはなんとも扱いが難しく個人的には全面的には
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かがみの孤城(2022年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

原作のほうが好きだけど、以下の点は原作に比べて映像作品の利が光った点だったと思う。○アキの正体めちゃめちゃ伏線増えてた。ストロベリーティーがわかりやすいのだけじゃなく、さりげなく結婚指輪映り込ませて子>>続きを読む

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

最初から「お、お前なのか……!」ってなって、スタッフロール初手で「やっぱりお前が主人公で作られたんだな!!」になった。これは5人分やってもらわないと困りますよ、じゃないと最高のセリフごとカットされた魚>>続きを読む

ONE PIECE FILM RED(2022年製作の映画)

4.6

楽曲と演出めちゃくちゃ良い。Adoの声、FAKE TYPE. のフロー、それに合わせた映像、最高すぎる。「私は最強」とかの、「ほんとは『最強』じゃないとはわかっているけれど みんなのためにそう演じる」>>続きを読む

映画ドラえもん のび太の月面探査記(2019年製作の映画)

4.7

まごうことなき新ドラ最高傑作。脚本:辻村美月がGOD.異説クラブメンバーズバッジを中心にした話の構成が美しすぎる。ポスターも秀逸だから見てほしい。◯話の大筋・テーマ性は『海底鬼岩城』リメイクといっても>>続きを読む

ドラえもん のび太と雲の王国(1992年製作の映画)

4.9

完成されすぎている。大長編の最高傑作。環境問題と核(抑止論)というまぁ難しい問題群を、子どもにとってもわかりやすく、しかも同時に描くなんて、おそらく藤子・F・不二雄この人にしかできない。
◆これからこ
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映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争(リトルスターウォーズ) 2021(2021年製作の映画)

4.1

◯このご時世、ひときわ訴えかけてくるものがある。◯家族でテレビを見ているシーンよろしく、そのメッセージ性が大人世代に向けられる描写が顕著。●ドラコルルは原作だともっと有能なので絶望度合いはあちらのほう>>続きを読む

名探偵コナン ハロウィンの花嫁(2022年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

個人的には2002年の『ベイカー街の亡霊』以来の傑作。屋上で安室さんのピンチをスコッチが救うシーンが残酷すぎる。あいつは救ってくれたのに、俺は……。そりゃ左利きってだけで「殺したいほど憎んでいる男がレ>>続きを読む

鹿の王 ユナと約束の旅(2020年製作の映画)

3.1

◯よく考えたら、このご時世で病の政治利用の話をよくやったなと思う。惹き寄せられてから図らずか、その企図性についてはわからないが、視聴者になにかと省察を促すようにも受け取れるので、そういう点での意義は無>>続きを読む

浅草キッド(2021年製作の映画)

4.4

良作。◯洋ちゃんかっこいい〜 ◯劇団ひとり、いい脚本書くのね。「鯨」のくだり良かった。◯いや北野武の演技うますぎだろって思ったら、スタッフロールに「演技指導: 松村邦洋」ってあって「お前か〜w」ってな>>続きを読む

グリーンブック(2018年製作の映画)

4.4

◎極めて良作。

単なる白人/黒人のコントラストではこの作品は説明されえない。イタリアルーツであるために、白人でありながら白人から「イタ公」と揶揄される。世界的ピアニストとして大成したために、黒人であ
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映画 すみっコぐらし 青い月夜のまほうのコ(2021年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

悪くはないが、前作が強すぎた。

◯モブ(とくに「ふろしき」)の初めてと言っていいほどの感情描写がとてもよかった。●尺の短さはあるにせよ、夢を取り戻す過程が淡白かつ一瞬すぎてカタルシスを得られなかった
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劇場版 呪術廻戦 0(2021年製作の映画)

4.1

映像、声、主題歌、それぞれの噛み合わせが非常に優れている。五条と夏油の物語としての完成度も高い。◯人間の血が飛んだ際に、仲間はそれを忌むのに対して夏油はそれを避けなかったところに、人間を猿と呼びながら>>続きを読む

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