あしらさんの映画レビュー・感想・評価

あしら

あしら

映画(212)
ドラマ(0)
アニメ(0)

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.0

視覚効果、音楽、音響には確かに心を掴まれた。
でも脚本、演技、演技指導、小道具、メイク、衣装は全然世界で戦えるレベルじゃないと思う。
とくに前半と結末は手ぬるすぎて見るに耐えないレベルだった。
なぜ戦
>>続きを読む

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.5

キャストが豪華だし、音楽もさすが。時系列を崩して場面を切り替えるオシャレ感もノーランらしくて大好きだけど、やっぱり、やっぱり評価はできない。
米国人の命を救うため、戦争を終わらせるため、どんな大義があ
>>続きを読む

ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)

3.8

序盤の叙述トリックおもしろい!と思ってたら、主題歌のElectric energyのとおりお気楽なかんじに…
デュアリパどれだ!?って探しちゃった

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.8

リサーンアルガイーブ!
今作もティモとゼンデイヤの目力真っ向勝負に感動。同じ画面に2人がいるだけですごいのに、VFXもミュージックも衣装も美術も一級品で、DUNEのビジョンをスタッフ一人一人が共有して
>>続きを読む

ネクスト・ゴール・ウィンズ(2023年製作の映画)

4.0

タイカワイティティののほほんとしたコメディの空気が設定にマッチして、南国らしい多幸感を堪能できた
スポコンとヒューマンドラマどっちの要素もそこまで強くなく、物足りなさはあったが、ポジティブに生きる勇気
>>続きを読む

落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.9

母子の演技力が凄まじい。
そして、文学部あるあるのテクスト論vs作家論の戦いを法廷闘争で。
作家が意味深に沈黙するのも(その面でも)プロだなぁと感心。
読者も観客も、疑念の渦に放り込みながら、「心を決
>>続きを読む

カラーパープル(2023年製作の映画)

3.3

ところどころかっこいいダンスシーンはありつつ、、主題がなかなか見えなかった。
人物伝というより女性の解放史を凝縮したみたいなかんじかな。
現実、父親の性暴力から自力では簡単に逃げられないし、モラハラD
>>続きを読む

マダム・ウェブ(2024年製作の映画)

3.0

未来予知能力があるので結末だいたいわかってしまって、嘘やんて感じだった。
脚本がとにかく粗すぎる。いや、そうはならんやろ笑という行動とりまくり。
ダコタジョンソンの演技力があと100あったところで、こ
>>続きを読む

劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦(2024年製作の映画)

4.3

ハイキュー、漫画とアニメを途中まで観てたくらいなので、春高いったんだ!というところから。
絵も音も全部よかった。日本映画はもうアニメで頑張るしかないな。
(真面目な邦画に関してはけなすつもりはないです
>>続きを読む

怪物(2023年製作の映画)

3.9

ゴーンガールを思い起こさせるバックキャスト的映画で、全体として高い水準にあるものの、誇張された場面設定やキャラ付けを含めて語りすぎかつ過度に同情的な脚本が、個人的な邦画アレルギーも相まって少しくどい。>>続きを読む

ザ・フラッシュ(2023年製作の映画)

3.9

不運続きのDCユニバース、大人の事情でジャスティスリーグを再編するためにマルチバースに挑戦したわけだけど、どうにも安っぽさ、粗さが目立つ…
何かを解決するのが定石なヒーローもので、解決をしないことが解
>>続きを読む

aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

3.9

画面の切り取り方、シーンのつなぎが意外性ありつつおしゃれなかんじで心が洗われる。
父の不穏さ、自己肯定感のなさ、危うさが常に描かれていて、あ、よかった生きてたと何度も思わせる仕掛けが良い。
19そこい
>>続きを読む

ワイルド・スピード/ファイヤーブースト(2023年製作の映画)

4.4

役者の圧力に負けて、スーパーコンボ以来のワイスピ鑑賞。
マッドなモモアマン、ばりかっこいいシャーリーズセロンにブリーラーソン、サプライズな面々も含めて、これはストーリーを楽しむより俳優(と、車)を贅沢
>>続きを読む

ウーマン・トーキング 私たちの選択(2022年製作の映画)

4.5

彩色を極限まで絞った中での鮮血の赤、淡々と進んでいく会話劇の裏に見え隠れする狂気の歴史が強烈で、ひりつく対立の場にあってもそっと微笑むルーニーマーラの存在感が光っていた。
ぐぐったら、南米の実話をもと
>>続きを読む

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

4.5

このビッグネームを使って90分で仕上げた潔さが大成功。横スクロールとかマリカとかルイージマンションとか、ファンを喜ばせる要素がどんどん出て来て飽きない。
背景小道具が全部可愛らしいうえにリアルな質感で
>>続きを読む

TAR/ター(2022年製作の映画)

4.5

ブルージャスミンもそうだけど、この人の取り乱した女の演技はこの世でいちばん上手い。あのゴージャスなお顔立ちが一瞬思い出せなくなるくらいの役作り、役への入り込みも最高のプロフェッショナル意識の賜物で、こ>>続きを読む

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年製作の映画)

4.6

冒頭のMARVELロゴにエンドロールのみんなたち。
ガーディアンズという銀河一エモくてクールでアツいヒーローたちと刹那でも人生を共にできたことが嬉しくてならない。
全員良いキャラしてるし、シリーズ通し
>>続きを読む

ザ・ホエール(2022年製作の映画)

4.8

ここまで文学的な映画を最近観ない。
主演男優賞やメイク賞の受賞には何の異議もないが、この映画の真髄はその思想と構造美にある。
登場する全てが緻密に設計されたメタファーで、加速していく会話劇も不穏さを増
>>続きを読む

シャザム!~神々の怒り〜(2023年製作の映画)

3.5

シャザムの世界観やあのファミリーは好きだし、変身後の皆の無邪気な演技も楽しかったんだけど、前作で味わったシャザムと叫びたくなるような感動はなし。

やはり、MARVELの安定性と比べてしまうと、よちよ
>>続きを読む

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

4.8

A24版マルチバース、大興奮だった。
超ざっくり言えば壊れた家族の再生なのだけど、いや、360度ぶっ壊れた世界でめちゃめちゃ雑な設定なのにひとつ確たる芯が貫いていて、大胆なのに緻密、下世話なのに高尚。
>>続きを読む

フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

3.9

スピルバーグの成功譚なのかな、と思ったらかなりシリアスなヒューマンドラマだった。
少年が映画に心を奪われるさまとか、その後のみんなが知ってる彼のキャリアのヒントとか、観ていて楽しい部分はありつつ、世の
>>続きを読む

逆転のトライアングル(2022年製作の映画)

4.1

こういうウィットに富んだ風刺映画を待ってた!
マルクスを激しく引用しながら資本主義を揺るがす「暴風」を描くシーンは見事。
豪華客船でキャビアなんかつまんでた人が、ずぶ濡れで懐中電灯に照らされたら不法移
>>続きを読む

バビロン(2021年製作の映画)

3.9

監督が、僕もワンハリやりたい!と思って作ったのかなと。マーゴットロビーの劇場のシーン、古式ゆかしい撮影風景などオーバーラップがいくつかあった。
無声映画でもトーキーでも、一つのシーンに懸ける想いが素敵
>>続きを読む

別れる決心(2022年製作の映画)

3.7

ゆったりしたテンポでじわじわ狂気が支配していく感じは文学的だった。
パトカー後部座席の手錠のカットが暗喩に富んで美しすぎて一生頭から離れないだろうなと思う。

アラビアンナイト 三千年の願い(2022年製作の映画)

3.8

配役の妙があると信じて鑑賞
中盤まではまさに千夜一夜物語の語り口で面白い。
虚勢を張って孤独でいた人が愛に目覚める的なストーリーはちょっと短絡的かなと思う。結局最後が駆け足すぎて説明足らずだった。
>>続きを読む

アントマン&ワスプ:クアントマニア(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

素晴らしいフェーズ5の幕開けだった。
今までMCUが一生懸命説明し続けてきたマルチバースのルールは「征服者」というアベンジャーズの次なるアジェンダとともについに有効化された。
とはいえ、カーンよりもサ
>>続きを読む

ナイブズ・アウト:グラス・オニオン(2022年製作の映画)

3.6

前作同様、豪華キャストによる安定感のあるミステリー作品。
個人的には、イーロン・マスクにしか見えないエドワード・ノートンと、ワンダヴィジョン以来のキャスリン・ハーンがコミカルで良かった。
ちょいちょい
>>続きを読む

黒い司法 0%からの奇跡(2019年製作の映画)

4.0

1990年代の事件であることに衝撃を受ける。傍聴から締め出しなんてまるで60年代、70年代と変わらない光景。でもはたと気付くのは、2020年代にだって、警察に無残に殺される黒人がいる。
マイケル・B・
>>続きを読む

イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

グロい…ひたすらにグロい
シェイプオブウォーターの親指で顔面蒼白になった私にはとても厳しい映画だった。
そして主題がどうにもつかめない。
例えばウクライナ問題。言いがかりから始まり、エスカレートしてい
>>続きを読む

SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

4.5

この世には何人のワインスタインがいるんだろう。という言葉に胸を抉られるような感覚があった。
社会に出て、まっすぐ歩こうとしているのに、絶えず真綿で首を絞められるような、そんな感覚は誰しもあるだろうけど
>>続きを読む

ゴジラvsコング(2021年製作の映画)

3.4

ハリウッドの怪獣はほんとにご都合主義なんだから、と半ば呆れちゃうけど、ハリウッドが予算を使って怪獣映画を作ろう!っていう判断をしてくれるだけで嬉しい。
小栗旬はうけた。

ブラック・ウィドウ(2021年製作の映画)

4.6

MCU作品個人的トップランキングに間違いなく食い込んでくる傑作。
ナターシャにスポットライトが当たって嬉しいな、くらいの気持ちで見に行ったら、フローレンスピューとの姉妹の掛け合いが可愛くて、なによりお
>>続きを読む

ジャングル・クルーズ(2020年製作の映画)

3.2

CGが微妙なのと、ドウェイン・ジョンソンに色々求めすぎて私の中のドウェイン・ジョンソン像と合わなかった。
劇場じゃなくてディズニープラスで観たけど、それで良かった。

>|