ogさんの映画レビュー・感想・評価

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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.8

原爆が「成功」した報せを受けてからの場面が特に印象的だった。成功を喜ぶ人々の歓声が慟哭にも聞こえ、単に祝杯で嘔吐しているだけの男の視線はオッペンハイマーを非難するようにも見えてしまう。科学の持つ二面性>>続きを読む

MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

4.1

82分とは思えない満足感。

ループものってだいたい記憶を保持できるのは主人公だけなことが多い印象だけど、「鳩ショック」をトリガーとして思い出させるのはおもしろい。
上申システムも日本っぽさあってよか
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「A」(1998年製作の映画)

3.6

教団に密着したドキュメンタリー、すごい。どうやって許可を得たんだろう。

「内」からの視点なので、「外」の人々の嫌さが強調される。(もちろん教団側を擁護する気はない)
当時のマスコミの横暴さがすごい。
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テルマ&ルイーズ(1991年製作の映画)

3.8

抑圧からの解放を逃避行と重ねる作品。
この作品について「清々しい」や「爽やか」とは言えない。そういう見せ方はしてるけれども、あのラストはショッキング。

振り回す側と振り回される側が逆転し、気づけば一
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インディ・ジョーンズ&ハリソン・フォード Timeless Heroes(2023年製作の映画)

3.5

「『ファン』ではなく『顧客』と考えている」っていう言葉が印象的だった。

俳優業については「仕事」としてもっと割り切ってるドライな印象があったけど、そんなことなかったんだね。(むしろ割り切ってるからこ
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インディ・ジョーンズと運命のダイヤル(2023年製作の映画)

3.1

ハリソン・フォード、年取ったなあ。
あの大振りなパンチが好きなんだよな。

ヘレナの役どころがこう、あんまり。
そもそも“レイダース”至上主義なので…

BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

めちゃくちゃよかった。
奇しくもジャズライブ(初)に行った日に鑑賞。「奇しくも」というよりめちゃくちゃ順当か。

こういう作品だと「頑張る凡人」に弱い。玉田にやられっぱなし。あの老人と二人がかりで泣か
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小早川家の秋(1961年製作の映画)

3.3

関西弁が心地よいね。

「伊吹山」から「かくとだに〜」の歌を引き、さらにその歌の意味をふまえて「いまさらモーションかけても遅いわ」。粋すぎる。

ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)

3.2

湿地が美しい。
原作小説は未読だが、この画には原作勢も納得だろうなと思った。

彼岸花(1958年製作の映画)

4.1

戦争を懐かしむだけでなく、「あの頃は家族が身を寄せ合って過ごせていた」みたいな心情を表すの、初めて見た。

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

初代&シンゴジ至上主義者の雑感。

監督が監督なのであんまり期待してなかったけど、よかった。

邦画臭さとVFXのスゴさの交互浴。
というかゴジラ絡みの画がめちゃくちゃ最高で完全にチャラ。お釣りまで出
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ソナチネ(1993年製作の映画)

4.6

美しいね

何気に初めて北野作品を観る。すごい。
「世界の北野」とは言うものの、バラエティの“ビートたけし”しか知らなかったからなおさら。

勝村政信が「全裸監督」のときの満島真之介すぎる。

北野作
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タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら(2010年製作の映画)

3.8

これを「アンジャッシュ」で説明できるの、何気にすごい発明じゃないか。

B級スプラッタコメディかと思いきや(いやその通りなんだけど)意外とメッセージ性もあるという。

こういう凸凹コンビ好きなんだよな
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キャスト・アウェイ(2000年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

これ漂流/遭難モノかと思いきや生還後のほうが本題って感じですね。

車のキーについてた十徳ナイフみたいなやつ、絶対重要アイテムになると思ってたら最後までまったく出てこなくて思わず笑った。これ狙い通りな
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

いつかは観ないとなと思っていた作品で、Netflixの公開終了が近いということで。
事前に耳に入っていたのは「押井守がダシにされて付き合ったサブカルカップルがなんやかんやで別れる」「菅田将暉がパズドラ
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ウィリーズ・ワンダーランド(2021年製作の映画)

3.2

変な映画だ…!

一言も発さずにルーティンを守りつつ怪異を張っ倒していくニコラス・ケイジ、お前のほうがホラーだよ。

ファンタスティック・プラネット(1973年製作の映画)

3.8

キショくて最高。

ところどころで垣間見えるあの惑星の生態系が面白い。お気に入りはカゴの中から鳥(っぽい何か)をシェイクするやつ。

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.5

あんまノレないなァ〜って思いながら見てたらインコに捕まったあたりで寝落ちしちゃってた。一日中歩き回ってたことも相まって。

男はつらいよ 寅次郎夢枕(1972年製作の映画)

3.2

助教授の一目惚れに気づいてからの寅さんの意地の悪さに笑った。

傍若無人に生きているように見えて、職なし学なしを一番気にしてるのは寅さん本人なんだよなあ。

戦慄怪奇ファイル コワすぎ! FILE-02 震える幽霊(2012年製作の映画)

3.0

キレた工藤サンがコーヒーこぼすところ、あの若干のバツの悪さが妙に現実味あって笑っちゃった。

話し声に音量を合わせてたから、発狂するシーンが突然リプレイされるのめっちゃ不快だった。

美女と液体人間(1958年製作の映画)

3.1

ヒトが溶かされていくシーン、気合入ってるなあ。
子供が見たらトラウマになりそう。なにしろ相手は液体なので、窓や扉の隙間から入ってくるわけで。

もちろんこっちが先発だけど、『怪奇大作戦』の「光る通り魔
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フランケンシュタイン対地底怪獣(バラゴン)(1965年製作の映画)

4.2

父が大好きな作品。
幼い頃からさんざ観せられてきたけど、改めて鑑賞したので記録。

やっぱ団地のシーンが秀逸。
本多猪四郎監督はここで「大きいっていう感じにならない」として「特撮の限界」を感じたらしい
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プラトーン(1986年製作の映画)

3.6

ちゃんと観たのは初めてかも。

やっぱりあの村のシーンはものすごい。思惑通りにイヤな気持ちにさせられる。

それにしてもベトナム戦争映画、名作が多すぎるな。

空の大怪獣 ラドン(1956年製作の映画)

4.1

小さい頃に観たけど改めてきちんと観たので記録。

成田亨の作品を見に行った青森美術館で、すでに会期が終了していた「生誕100年 特撮美術監督 井上泰幸展」の図録を購入。それがきっかけってワケです。
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街の上で(2019年製作の映画)

3.4

初 今泉力哉。

おもしろかった。
こういう、接点のないいろんな人がある瞬間に何かを通してつながる、みたいなやつ好き。オムニバスにありがちなやつ。

路上に集結するあのコントみたいな一幕でめっちゃ笑っ
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劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライト(2021年製作の映画)

3.7

演出のチカラでぶん殴ってくる感じがすごい。冷静になるとトンチキな状況でも画が気持ちよくて受け入れてしまう。

結構前に「ロンド・ロンド・ロンド」を観ただけなので、ほぼなんも知らん状態だったけど満足感が
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