sally1987さんの映画レビュー・感想・評価

sally1987

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落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.5

裁判ものとしても人間ドラマとしても見応えあり。ジェンダー的視点もそこまで鼻につかず夫婦と家族の抱える諍いや課題を掘り下げることでプロットがよりリアルに浮かび上がる。

バクラウ 地図から消された村(2019年製作の映画)

3.0

冒頭からしばらくはマジックリアリズム的な展開・ストーリーを期待して胸高鳴るが中盤以降ベタなクライムムービーに着地して期待外れ。

夢みるように眠りたい(1986年製作の映画)

2.5

処女作から林海象のテイストは健在。トーキー調の演出はポイントを絞っても効果的だっのではないかと思うが全編通すと作品全般に退屈さが滲むが作品のテーマ的には押し通す美学も分かる

ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結(2021年製作の映画)

3.5

前作の豪華キャスト、キャラクターと比べると正直地味さは否めないが流石のジェームズガン。全盛期ジャンプのような筋立てとチョイチョイ挟む小ネタが小気味良い。筋はイマイチだが面白かった。ハーレイクインをメイ>>続きを読む

ザ・ユナイテッド・ステイツvs.ビリー・ホリデイ(2021年製作の映画)

3.5

アンドラデイの熱演と歌は素晴らしい。救いのないラストは胸を痛めるがそれを掬い上げるエンドロールが胸を打つ。

ギミー・デンジャー(2016年製作の映画)

3.0

ジャームッシュのイギーポップ、ロックンロールへの愛情が静かに煌めく。昔のライブシーンも多く見応えあり。

ナイル殺人事件(2022年製作の映画)

3.5

ケネスブラナーの監督作は回を重ねるごとに到達点が更新される。CGの使い方を含めて映画をよくわかっている監督だと思う。演技、演出、展開すべてレベル高くまとまっている。

宮松と山下(2022年製作の映画)

3.0

香川照之は昔からこの手の静かな役の佇まいが実に良い。記憶を無くした男の記憶と人生の再生を日々の淡々とした描写で描くドラマは見応えがある。

アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

2.5

可もなく不可もなく。黒人の典型的な人種感を逆手に取る筋は擦られまくって食傷気味。メタな展開のラストも正直逃げた感じを否めない。

サイレント・ナイト(2021年製作の映画)

3.0

世界の終わりの前日譚がテーマではあるがそこから炙り出される人のエゴや過ちが本当の主題。ブラックでシニカルにラストを容赦なく描き切ったのは大変後味が悪くて良い。

ブラック・スワン(2010年製作の映画)

3.0

ナタリーポートマンは圧巻の芝居。夢現を行き交うサイコスリラーの秀作。レベルの高いビジュアルと終始不安感を煽るテンションで最後まで見入る。

オペレーション・ミンスミート ーナチを欺いた死体-(2021年製作の映画)

2.4

コリンファースの安定感は流石。しかしながら戦争スパイ物にロマンスを差し込むならキッチリしたプロットが必要。実話ベースなら事実を丁寧に紡ぐだけで面白いはずなのに余計なことをするから画竜点睛を欠くわけなの>>続きを読む

ダム・マネー ウォール街を狙え!(2023年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

個人vsファンドのマネーゲームに終始せずドラマパート寄りにしたプロットは正解。ファンドを絶対悪にしない脚本も良い。元ネタの背景にあったコロナ禍をもう少しフィーチャーしてもよかったかなとは思う。

フレンチアルプスで起きたこと(2014年製作の映画)

4.0

ザ・スクエアや逆転のトライアングルは結構エンタメ感があったが本作は人間の本質というにはあまりにせせこましい人の感情的な要素や役割意識を淡々と描いて結構エグい。

メイズ・ランナー(2013年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

もったいぶる割に迷路に殆ど謎らしい謎が無く拍子抜け。三部作前提の一作目なんで消化不良感が否めないが正直次作を見ようという気がイマイチ乗らない。

ロブスター(2015年製作の映画)

3.5

ストーリーの主な筋もキャラクターも示唆に富んでいて観ながら色々と考えされられる。ランティモスは作品にその手のメタファーを分かりやすく、かつ鼻につかないように散りばめるのがウマイ。コリンファレルは勿論、>>続きを読む

ナイトメア・アリー(2021年製作の映画)

3.5

デルトロの作り込まれた世界観は健在。ウィレムデフォー、ケイトブランシェットの貫禄の芝居は素晴らしいが大好きなルーニーマーラの使い方は勿体ない。正直話の筋はぴんとこなかったがラストのオチは痺れた。

デソレーション・センター(2018年製作の映画)

3.5

コーチェラ、やバーニングマンの元ネタのドキュメンタリー。後にロラパルーザを始めるペリーファレルも参加していたのは知らなかった。ソニックユースかっこいい。
DIY寄りのパンクってイギリスよりも断然アメリ
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イコライザー(2014年製作の映画)

3.0

アクションパートはそこそこ見応えあるがドラマは盛り上がりに欠ける。元CIAえーじぇんの肩書きは昨今使い古されすぎて萎える。もっと洗練された世界観が欲しい。

ノック 終末の訪問者(2023年製作の映画)

2.5

聖書をモチーフにされると知識の無さからイマイチのめり込めない。週末観がわりとベタで拍子抜け。

オペレーション・フォーチュン(2023年製作の映画)

3.0

ガイリッチーの映画としては及第点だが概ねお約束の踏襲で新鮮味はない。

ウォール・ストリート(2010年製作の映画)

2.0

ラストの誕生会の和かなゴードンゲッコーは孫を抱く海原雄山を彷彿とさせ趣深い。映画としては蛇足オブ蛇足。中途半端なキャラとドラマ。オリバーストーンの社会性も批評性も一切感じられない。

白いリボン(2009年製作の映画)

3.5

エンタメ要素0の徹底したリアリズムで紡ぐハネケの詩的とも言える群像劇。好みの差こそあれこれに比べるとアリアスターもオストルンドも極上のエンタメ。観終わった後の居心地の悪さが他の追随を許さない。

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

作り込まれたビジュアルと素晴らしい劇伴による世界観は圧巻。エマ・ストーンの文字通り体当たりの芝居も凄い。であるのだか映画自体にはのめり込めなかった。なんというか感情に訴えるドラマやストーリーを見出せな>>続きを読む

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.0

ヴェンダースに期待する要素は全て期待通り。地味だが心地良い。このサウンドトラックで姪っ子の名前がニコなのがニヤリとする。役所広司がいつも鍵かけずに出かけるのが大変気になった。初老のオッサンの地味な毎日>>続きを読む

TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

3.0

例のコックリさん的なのの背景とかがもう少し描けていたら面白かったかも。やはりホラーにはバックグラウンドが重要。続編が決まっているようだがその辺がフォーカスされたら観に行く。なんか中高生がチラホラ観にき>>続きを読む

RONIN(1998年製作の映画)

3.0

カーチェイスは見応えあり。デニーロとジャン・レノのバディ感も心地良いのだがイマイチ盛り上がり切れない。

エール!(2014年製作の映画)

4.0

コーダのオリジナルをようやく鑑賞。ハンデキャップがテーマの映画でここまでポジティブな気持ちで観られる作品はそんなに無い。未来への希望溢れるラストはリトルダンサーを思い出した。リメイクを先に観たわけだが>>続きを読む

マルジェラが語る“マルタン・マルジェラ”(2019年製作の映画)

3.5

前のマルジェラと私たちよりも本人のコメンタリーもあってメゾンマルタンマルジェラの変遷が実感としてよく分かり面白い。マルジェラ本人のドキュメントとメゾンの物語のバランスが良く飽きない。

ヴィーガンズ・ハム(2021年製作の映画)

2.5

企画としては面白いが映画としては凡庸。コメディとしてもサスペンスとしてもクライムムービーとしても中途半端。

テルマ&ルイーズ(1991年製作の映画)

4.0

ジーナ・デイビスとスーザン・サランドンのアホ女と姉御コンビが良い。ブラット・ピットはこの頃から芸達者。悲しくも爽快なラストはロードムービーの最適解の一つ

TAR/ター(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

冒頭からラストまで続く緊張感、ケイトブランシェットの完璧な演技。ドラマが進むにつれ真綿で首を絞めるようにTARが追い詰められる様は圧巻。音楽がテーマの映画でドラマが発する音以外に劇伴を一切排除したこと>>続きを読む

ロックフィールド 伝説の音楽スタジオ(2020年製作の映画)

4.0

ロックフィールドといえばクイーンのイメージが強かったがその全盛期はブリットポップだったのは少し以外。ローゼスとオアシスのパートが多くて大変満足。

リバー・オブ・グラス(1994年製作の映画)

3.0

最近よくその名前を聞くケリーライカート監督作を初めて観る。割とドラマチックなプロットを日常的な淡々とした演出、タッチで描く世界はこれぞインディーズムービーといった趣き。好きなタイプの映画。

ラ・ジュテ(1962年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

流石に写真のコラージュにナレーションを載せただけでは退屈。12モンキーズの元ネタ?

ジョン・ウィック:パラベラム(2019年製作の映画)

4.0

シリーズ物も三作目あたりからダレて定石通りの展開になることが多いがジョンウィックは回を重ねるごとに面白くなる。
一作ごとに散りばめられる伏線が楽しみで次作も期待せざるを得ない。

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