科学、信仰、政治が交錯する様をモラトリアムを混じえ描き出し、目には見えない何かの存在やその介入を煽る作品特有のエモさが妙。
肩を凝らせて見るよりは、気持ち半分で見るくらいの方が楽しめるかもしれない。
6つの物語には優劣こそないが、時代や背景を組み入れた登場人物の思いや締まりの善し悪しが良い味。
映画の主題や、主題を投じた趣向は申し分ないけれど、どこか肌に合わなかったのは、それぞれの物語の行く末には>>続きを読む
特別な人の、全うな人生。肉体が若返っていくこの映画のアドバンテージとなる要素には深く入れ込まず、時間の経過とともに変化していく心情を時に美しく、時に気怠く描き出す。
映像ならではの題材はもとより、ベン>>続きを読む
二転三転する世界観に戸惑うばかりか、前半と後半で見様が異なるのがどこか気持ち悪い。
モンスター側にも同情を与する回想を交えながらも、討伐するべき対象としてのスタンスを崩さない話の流れは良。デザインにも>>続きを読む
不必要な登場人物、ついで程度の殺人と、意図の見えない演出が目立つ。
推理させないあたりサスペンスが主軸ではないにせよ、ヒロインの子の言動のちぐはぐさを見てもドラマとして十分とは言い難い。
この手のトリックには珍しく、見せる映像に偽が含まれず、なおかつタイトルの含みを得ている点が高評価。
ラストシーンでスッと頷ける物語の辻褄も爽快。