河瀬直美の暴力性というか、マウンティング癖というか、ご本人の本性のようなものが一番印象に残る作品です。五輪がらみや東大入学式での式辞など、立つべきではない位置での振る舞いを目にすると、思い出してしまう>>続きを読む
なかなか見ることのない国後島のドキュメンタリー。貧しいまま放置された入植者たちの悲哀とともに、それでも生きていくたくましさも感じました。日本人にもロシア人にも撮れない、ロシア系の外国人だから撮れた作品>>続きを読む
久しぶりのワイズマン。市役所の人々の姿を淡々と、じっくりと描いていきます。きれぎれのエピソードをいくつも重ねていくことで、市長の奔走ぶりとともにボストンの街の影も見えてきて、さすがワイズマンと思いまし>>続きを読む
崩れゆく美とでもいうものが、作品全体を包んでる感じ。ヘルムート・バーガーのはかなげな美しさや、大掛かりなセットを焼いてしまう狂気など、ヴィスコンティ信者にとってこれほどの作品はないですね。
荒廃した感じの世界観と音楽の一体感が完成されてて、当時はカッコいいとしか言いようのない映画でした。今のひとが見たら、どんな受け止めなんでしょう。
本場中国で失われた中華料理を守る老夫婦を追ったドキュメンタリー。砂糖を使わずに甘みを引き出す術などを駆使する老夫婦が中国に招かれるが、旨味調味料や砂糖を多用することに慣れた本場の惨状に悲しそうな表情を>>続きを読む
一時的に水俣市民だった人間ですが、受け止めはなかなか複雑です。エンタメ的には面白いものの、歴史的事実の部分で創作が多すぎて、現在進行形のデリケートな問題に対する誤認識を招く可能性が高いです。「事実に基>>続きを読む
北朝鮮への帰還事業で北朝鮮に渡った日本人妻とその妹の再会のドキュメンタリー。登場人物それぞれにドラマがある上に、勉強にもなる映画です。
在日朝鮮人を帰国させたがった当時の政治的思惑など時代背景も丁寧に>>続きを読む
バイオレンス系だと思わずに映画館へ行って、心底恐怖を味わった記憶が…。オープニングの爆音は、心臓止まるかと思うレベル。ストーリーは残酷で理不尽すぎるけれど、映画の作りは秀逸。でも、2度と見ません。思い>>続きを読む