sanさんの映画レビュー・感想・評価

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グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

4.0

「いい映画」だった。
レトロでポップな世界と、愛すべきキャラクターが縦横無尽に動き回る。皮肉を交えて。
字幕も詩が随所にでてくる都合かもだが、とても読みごたえがあって、じっくり何度も鑑賞すると面白いか
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プラダを着た悪魔(2006年製作の映画)

4.5

後味すっきり、さすがの名作。
やっぱ映画ってこうなんだよなと思わされた。
最後のアンドレアの決断の理由だなんだを一切問答せずに、ただ彼女の行動だけを描くのが素晴らしく気持ちがいい。
正直アンディのその
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アリスとテレスのまぼろし工場(2023年製作の映画)

4.2

不思議な映画。途中までなんやこれ…やったのに終わってみたらよかったなぁ…泣になる。
この監督はこういうどうしようもない心の動きみたいなのうますぎる気がする。
最後でいっきにもっていくスタイル。
ただな
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さよならの朝に約束の花をかざろう(2018年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

マキアとエリアル。
レイリアとメドメル。
マキアもレイリアも最後は別れを選んだけど、あまりに違う2人の人生に戸惑う。

レイリアとメドメルの最後。結局は別れが訪れるなら、2人で生きていく未来が見えない
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キャスト・アウェイ(2000年製作の映画)

4.3

全体的にかなり渋い。
簡単にうまくいくわけじゃない、どんな結末になったのかもわからない。
ハッピーであるかはわからないが、ただ息をし続けて、きまぐれな潮がなにかを運んでくる、それだけが人生で、それが人
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.8

なんかもう、胸がいっぱいですわ。
なんて言葉にしたらいいのかわからん。ルビーの声を聞こう、感じようとする父のあのシーンがもう胸がいっぱいすぎる。
感覚が違う、世界が違う、それでもどうにかして、どうにか
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.2

あぁ…最高だった……となれなかった自分が残念だった。
小さな頃から金曜ロードショーとかでやるならテレビで張りついてみてきたジブリ。あー劇場で見たかったなとずっと思ってた。
宮崎駿がやる最後なのかはわか
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グリーンブック(2018年製作の映画)

4.2

かなり身構えて見たらあっさり終わった印象ではある。
どこかでとんでもない展開が起こるんじゃ、ラストの酒場なんて大丈夫かよ、とずっと思ってたけどハッピーに終わって良かった。
黒人、白人の差別について深く
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シドニアの騎士 あいつむぐほし(2021年製作の映画)

4.5

カッコいい……
アニメのときからすでに格好良かったが、映画の気合いの入り方が半端じゃない。
原作は未読だけれど、ストーリー的にも登場人物の物語が回収されていって、終わりも納得感はある。
ただ、星白や、
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映画 聲の形(2016年製作の映画)

4.2

原作未読。
なんでやねんなところは多い。登場人物もふざけんなってやつも多い。
でもそういうのもひっくるめてこの世界なんかなとは思う。
重いテーマなんかとも思うけど、それが重いってのもたぶん間違いで、実
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.7

first noteこんな曲だったのか。大はこんな音を鳴らすのか、音が聞こえる漫画にリアルな音を当てはめるのはかなり難しいと思うけど、文句なしに感動した。

マンガの音がないからこそ、「なんかすごい音
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.2

無音。あまりにも無音。
ほんの数秒を凝縮した世界があまりにもかっこいい。
SLAM DUNKのクライマックス、山王戦をメインにリョータの家族との関わりを描いてる。
やっぱりそれぞれの登場人物の過去とか
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映画大好きポンポさん(2021年製作の映画)

4.0

映画の監督、編集っていう絵的にすごく地味で退屈になりそうなテーマを、構成と表現の工夫で退屈しないものに仕上げてるのはかなりすごい。
特に中盤からの主人公の思い描く絵と心情とが重なり出すと目が離せない。
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

4.0

深海ブランドの安定感。
期待通りの面白さ。ただ前作たちの爆発力と比べてしまう。
しゃべる猫、走る椅子、空とぶ少女、なんかSNSで見たことある、あってもおかしくない世界の裏側を舞台に、少女の心と世界を描
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四畳半タイムマシンブルース(2022年製作の映画)

4.2

四畳半!!って感じ。この爆発力じゃなくてじんわりきいてくる全体としての面白さ。やっぱりラストが素晴らしい。未来への諦めじゃなくて、決まってようが何だろうが知らないんだから一緒で、なんなら自分で決める。>>続きを読む

ジョゼと虎と魚たち(2020年製作の映画)

4.5

美しい物語でした。なんだろう、心が苦しいくらいには美しい。障害をもつことについて焦点をあてているが、かなりうまいバランスで、ご都合主義になりすぎず、なるところはなりきっていて、気持ちがいい。
いろんな
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犬王(2021年製作の映画)

3.5

終始なにを見てるんやろ感。
思ったよりもめっちゃミュージカル映画。体感7割ミュージックビデオな感じ。
作画は湯浅さんワールドはちょっと抑え目やった気もする。
シナリオはわりとダーク。時系列が結構面白い
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ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密(2022年製作の映画)

2.7

酷いシナリオだった。あまりにも何でやねん、なところが多すぎるし、展開がグダグダすぎな気がする。
最初と最後だけでも成り立ちかねないくらい。
ただ、魔法生物の描写はめちゃくちゃワクワクできる。あぁ、ハリ
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バブル(2022年製作の映画)

4.8

かなりレベルの高い仕上がり。
作画、音楽でももちろん楽しめるし、シナリオも分かりやすい流れの中で考察できる要素、謎も残してる。

作画でいうなら、やっぱりシンさんのトリッキング!!義足の重さと、重力に
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THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

2.9

このレビューはネタバレを含みます

だいぶ長い。ほんとにこんな尺いるんかなっていうシーンが多いし、ストーリーとしてイマイチな気がした。
バットマンの成長のキッカケやからということなのかもやけど、最初から最後までバットマンやられっぱなしで
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鹿の王 ユナと約束の旅(2020年製作の映画)

2.5

こんなにおもしろくなかったっけ?って感じ。作画はたしかにいいけど、やっぱり原作のおもしろさ、人間の感情と、病というものと生命の関わりの面白さとかそういうものが全部抜き取られてる気がした。たぶん尺が足り>>続きを読む

グッバイ、ドン・グリーズ!(2022年製作の映画)

3.8

あまりにもノリが臭すぎて見ていられないけど、それを乗り越えた先で、ストーリー構成の面白さを感じれる。
前半5分と後半30分に全部あるといっても過言ではない。
最近の作品には珍しくかなり説明しない方では
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劇場版 呪術廻戦 0(2021年製作の映画)

4.0

アクションと演出のマッチがやはり素晴らしい。ラストのアクションは目を見張る。乙骨くんみたいな優男ナヨナヨ覚醒が一番すき。
ストーリーはちょくちょく何でやねんなところはあるけど、最強キャラを出すとやっぱ
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機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(2021年製作の映画)

4.5

センスとしか言えない。素晴らしい作画、演出、音楽。とくにカット割り。アニメとしての完成度が異常。ストーリーの構成もいいと思う。わかりにくいけど、わからないでいいと思う。それを越えるモノがある。
ただ、
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インターンシップ(2013年製作の映画)

3.5

勧善懲悪一発逆転おじさん。ふつうにおもしろいけど、イヤミな奴がただイヤミな奴としか書かれてないのが好みじゃなかった。
あんまり考えすぎずに、スカッと見るといいと思う。

コードギアス 復活のルルーシュ(2019年製作の映画)

4.0

正直に言うと蛇足ではあるのかもしれない。あまりにも美しく終わっていたから。ただ、C.C.はどうするのかは気になってた。
あの笑顔を描くためだけにこの作品があったと言ってもいい。
いろいろと思うところは
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つみきのいえ(2008年製作の映画)

3.8

タッチがすき。ストーリー的には王道。素直にストレートにいいモノ。

スタンド・バイ・ミー(1986年製作の映画)

3.8

あの日の頃のよき思い出、的な概念も年月と共に変わってくことが面白いなと思った。ただ、彼らの人間関係とか、背景とやりとりにはなぜか懐かしさとか憧れを感じる。

EUREKA/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション(2021年製作の映画)

4.2

ハイエボリューション1、2となんだこれ感からの3のうぉーーこれこれ!!感。最高。
3はエウレカの物語。エウレカの心が画面を通して痛いほど伝わってきて、たまらない。
後悔と安寧と希望と絶望と、揺れ動く中
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竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

3.2

過去の細田作品の詰め合わせバリューパックみたいな感じ。いたるところで既視感があって、それぞれの作品のいいところ重ね合わせた感があって作品にまとまりがない。
感動できる要素はいっぱいあるのに脚本、やりた
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HELLO WORLD(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ニセモノが本物になるってのはそのジレンマとドラマティックさがいつでも好き。序盤はただのテンプレ支離滅裂かなと思ってたけど、いい感じにひっくり返してくれて、本物になっていく過程、同じ人間であるはずなこと>>続きを読む

劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン(2020年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

アニメ ヴァイオレット・エヴァーガーデンの正当な最終話といっていいと思う。アニメからの流れをきれいに受け継いで、そしてそれを完璧に超えてくる。
途中まで、アニメでの終わり方でよかったのでは、少佐の生死
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劇場版 Fate/stay night Heaven's Feel Ⅲ.spring song(2020年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

fateシリーズはかなりのにわかで全然理解してないんやけど、ヘブンズフィールシリーズは見ててかなり良かった。
なにより、「悪」と「される」ものの描き方が心にくる。本来物語上は主人公と対立するはずの悪が
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TENET テネット(2020年製作の映画)

4.2

取りあえず難しいらしいとの情報だけもって、いやなんやかんやで理解できるやろとおもってたらほんまに難しい。
ストーリーの大枠とか伏線に関してはまぁ王道な感じで、「おもしろさ」という意味で言うなら正直そこ
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シング・ストリート 未来へのうた(2016年製作の映画)

3.8

みんないろんな問題抱えて、できないことだらけなのを、放り投げすぎないバランスで、ぶち破っていく。
クソみたいな状況をクソみたいな状況としてそのままに進んでいく姿が、イカス音楽と、美しい映像とも相まって
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泣きたい私は猫をかぶる(2020年製作の映画)

3.2

エンディング満点。幸せエンディング。
あのアフターストーリー的なエンディング大好きなんよね。
ただ終盤の盛り上がりがもっとほしかったっす。

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