早嶋すみちゃんさんの映画レビュー・感想・評価

早嶋すみちゃん

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DOOR(1988年製作の映画)

3.5

主婦にドアで指を挟まれたセールスマンがその恨みから恐怖の嫌がらせを始めるが、その主婦が美人だと知ると今度は気持ちの悪いストーカーと化す流れが一粒で二度美味しいという感じ。
ドアを挟んだチェーンソーとの
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襲られた女(1981年製作の映画)

5.0

ピンク映画ながら女が入り込むことができない男の世界を描いたブロマンス映画。

序盤からぶっ飛ばしまくりの便利屋コンビに危うさを感じて胸がざわつき、記念写真のシーンの切なさでピークに。ラストも完ぺきで、
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壁抜けセクシーギャル ~恋人はユーレイ~(2001年製作の映画)

3.0

プレイボーイとヴァージン女幽霊のピンクホラーコメディ。
ヒロインがしっかりキュートなのが良いね。ホラーあるあるが笑えるシーンなってたり終盤に予想外の展開があったりと湿っぽさなしのカラッとした面白さだっ
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劇場版 おいしい給食 Road to イカメシ(2024年製作の映画)

4.0

大まかな流れは前2作と同じながら程よく時流を取り入れていて、「これこれ!待ってました!」と「なるほど、こう来るか。」が同居する面白さ。

もはやアクションといっても過言ではないくらいエスカレートした食
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マッドマックス:フュリオサ(2024年製作の映画)

4.0

前作で上がりまくった期待にちゃんと応えてくれる面白さ。

これを観た後は怒りのデスロードでのフュリオサの慟哭シーンでより胸を締め付けられるようになる。
付け足し感も野暮さも無く、前作が味わい深くなる良
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碁盤斬り(2024年製作の映画)

3.5

國村隼演じる源兵衛はこの映画のヒロインと言っても過言ではない。國村隼萌え映画。


復讐劇に入ってからの主人公の周りの人達の行動に唐突さや都合のよさを感じないのは、前半に焦れったいくらいにたっぷり見せ
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ヒルズ・ラン・レッド -殺人の記録-(2009年製作の映画)

3.5

全体的にB級感は漂うものの、ベビーフェイスのビジュアルはなかなか気味が悪いし、意外にも頭脳的に追い詰めてくるのも怖い。
内容も観た人が面白いと思うかどうかは別にして、ありきたりな展開にしないってのは良
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名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)(2024年製作の映画)

2.5

名探偵コナンで北海道のご当地映画を作ったかのような感じ。

紺青の拳の監督&脚本コンビということで今回も同じような形のイマイチ具合。キャラクターのサービス出演やラストのサプライズでは誤魔化しきれんです
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やさしい男 インターナショナル・バージョン(2020年製作の映画)

3.0

序盤のホラー描写は予想以上に雰囲気があって引き込まれる。ピンクとホラーの間を愛憎劇が取り持ちまとめていて見応えありました。
どちらかと言うとピンクよりもホラー寄りかな。

ゴジラxコング 新たなる帝国(2024年製作の映画)

3.5

デカ怪獣たちがヤンキー漫画みたいなことしていて楽しい。ハリウッド版はこのまま昭和の怪獣大喧嘩路線を突き進んでほしいですね。

悪は存在しない(2023年製作の映画)

4.0

物語は一貫してタイトルの通り。それを時には張りつめた緊張感、時には軽やかなユーモアと角度や緩急をつけて見せるのは流石としか。
そしてやり場のない結末、常に中立な立場にいた主人公の言葉を借りるなら「バラ
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まーごめ180キロ(2023年製作の映画)

4.0

ドキュメンタリー映えしそうなヘビーな境遇やエピソードが大鶴肥満というキャラクターの獲得によって全て笑いに転ずるのがお見事。まさに復讐。

実にマルシアな映画でした。バーガー食べたい。

イーちゃんの白い杖(2018年製作の映画)

4.0

普通だと思っていたことがそうではなかったと知るってのは想像を絶するなぁ。
端から見ると「厳しすぎない?」と思うけども、時代を考えると一人でも生きていけるように心を鬼にしてというのも痛いほど解る。

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わたしは金正男を殺してない(2020年製作の映画)

4.0

解りやすくかつスリリングで面白かった。

ニュースを観たときは「こんなこと可能なんか?」と思ったけど、自分の持っている情報に徐々に肉付けがされていくとなるほどなと。
実行者に疑いを持たせない設定の作り
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モンスターハンター(2019年製作の映画)

3.0

ビジュアル面が意外と良かっだけに、モンハン感の薄さや面白くなりそうでなりきらない展開にもどかしさを感じる。
オリジナルの異世界転生展開もモンスターの素材で装備を強化していく要素と噛み合いそうだったのに
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8番目の男(2018年製作の映画)

4.0

ドラマ色強めの十二人の怒れる男といった感じ。
登場人物達のキャラやバランスがいいし、前半のとぼけたような緩い雰囲気が導入としても後半に向けての振り幅としてもいい具合に効いてる。

ある閉ざされた雪の山荘で(2024年製作の映画)

3.0

重厚なミステリーや人間ドラマを求めていると物足りなさを感じるかもしれないが、推理クイズ感覚で犯人を予想しながら観ていると程よく捻りもあって楽しめる。

ほかげ(2023年製作の映画)

4.5

時代は戦後だけど常に危機感や緊張感が漂う映画で、時折人が人ならざるものに見えるシーンがありとても恐ろしかった。

区切りのない苦しみもその中で懸命に生きる姿も「今の暮らしを手放すようなことをしてはなら
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彼女は夢で踊る(2019年製作の映画)

4.0

このキザったらしさや野暮ったさがストリップ劇場を舞台にした物語とベストマッチでなんともノスタルジックな気持ちに浸れる。

印象的だったのが主人公が初めてストリップを観るシーン。自分が初めてストリップ劇
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⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

4.5

想像以上の重さや醜悪っぷりに驚いたけど、それらが鬼太郎という存在に強い説得力を持たせてるように感じる。
水木とゲゲ郎のキャラも良いし、ジャンルがミックスされたストーリーも面白い。

かなり好き。

それいけ!アンパンマン ミージャと魔法のランプ(2015年製作の映画)

3.5

記念すべきコキンちゃん映画本編初登場作。もうそれだけで満足よね。
バラバラだった3人が心を通わせていく姿は微笑ましいし、所々で見せるクリームパンダちゃんのヒーロー的な行動や言動にアンパンマンの精神を感
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サイモン&タダタカシ(2017年製作の映画)

3.0

切ない関係をコメディタッチで描きつつ途中からトンデモな方向へ舵を切る。
ごちゃまぜの変な映画だけどこれ一本で色々と引き出しがあるのがわかるし、キャラクターも良い具合にテンションのバランスが取れてて見や
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それいけ!アンパンマン 人魚姫のなみだ(2000年製作の映画)

3.0

観た感想としては、「しょくぱんまん、こりゃあモテるわな。」と。でもこのしょくぱんまんメインのストーリーならゴロンゴラとの戦いでもうちょい粘らせてあげてほしかった。

スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

4.0

様々な“紙一重”を見た感じ。それ故に色々と覆されるけど不思議とスッと腑に落ちる。言葉で説明しづらいけどとにかく良かったってのは間違いないです。

劇場版ポケットモンスター キミにきめた!(2017年製作の映画)

3.0

旅立ちを描くけど時代は巻き戻さないよというスタンスのためアニメ開始直撃世代の懐かしさをくすぐるようなものではなく、あくまで今の子供たちに向けた作品に。でもこのスタンスは正解。
やっぱりポケモンはその時
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集団自殺 最後の晩餐/曖昧 猥褻ネット集団 いかせて!!(2003年製作の映画)

3.0

時代を考えると作品賞も解らなくはないけども、社会問題を取り入れた以上要所要所もう少し煮詰めて欲しかった。

不倫日記 濡れたままもう一度(1996年製作の映画)

4.0

前半はなかなか幽霊話にならねぇなと思いながら過ぎ、いざ奥様が幽霊になると話は予想外の動きを見せる。
妙な言葉選びの会話が可笑しく、なんとなく暖かい結末で結構楽しめた。
あと自分は感情の無い淡々とした語
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仔鹿物語(1946年製作の映画)

3.5

前半は生き生きとした自然や動物を映し命の美しさを見せてくれるが、仔鹿との出会い以降は避けては通れない厳しさにも目を向ける。
ここを濁していないところが名作と言われる理由なんでしょうね。

日日是好日(2018年製作の映画)

4.0

伝統が伝統たる所以を見る。変わらないものを通して日々の変化に気付くという感覚の冴えを少し疑似体験できるのは嬉しい。
決して珍しくない人生の節目の物語であるが、映画の軸に茶道の精神が通っていて登場人物に
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ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

4.0

ギスギスした家族のやりとりと徐々に加速していくホラー展開、核心や着地点が見えてこない心地悪い物語に精神を削られまくり。
アニーの作るミニチュアがビジュアル的にも物語的にも効いててゾワッと余韻を残す。面
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アウト&アウト(2018年製作の映画)

3.0

怒らせると怖い過去アリ渋おじさんと少女の組み合わせというたまらないやつで、そうそう!コレコレ!と期待に応えてくれる良作。しかも二人で探偵事務所をやってるんだからもうガッツポよ。
続編が見たくなるのは主
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パッドマン 5億人の女性を救った男(2018年製作の映画)

4.0

男女の領分の分かれ方がかなりはっきりしていて真摯な熱意からの行動が拒絶されるのがもどかしい。それでもナプキン作りを止めず、さらには社会の意識をも変えようと進んでいく姿に胸が熱くなる。果たしてどこまで変>>続きを読む

この世界の(さらにいくつもの)片隅に(2019年製作の映画)

4.5

前作の完成度が素晴らしかっただけに原作通りとは言え一本の映画としては冗長になるんじゃ...なんてのも少々あったけど全くの杞憂。
長さを感じさせず深みが増したこれぞ完全版。

デコトラギャル奈美~爆走!薔薇愛怒編~(2011年製作の映画)

3.0

前2作の前日譚。登場人物の出会いや過去のエピソードを見れる嬉しさや面白さがちゃんとある。
父娘のエピソードが真面目にベタめなところも素敵。

こぼれ落ちた夜(2021年製作の映画)

3.5

多くを語らず言葉の裏や行間を読ませるような台詞選びに引き込まれる。
ラストに向けた丁寧な積み重ねと主役二人の好演がばっちり噛み合った良作でした。

それいけ!アンパンマン ブラックノーズと魔法の歌(2010年製作の映画)

3.5

歌を歌うと力が湧いてくるよねってテーマ。全体的に暗めの作りな上にブラックノーズが強キャラなのでクライマックスの歌のシーンでの弾ける元気が格別に効いてくる。