seiさんの映画レビュー・感想・評価

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永遠と一日(1998年製作の映画)

4.3

言葉を買うという発想が面白かった。人が歩いてくるようなシーンで想像以上に人が多いのがなぜか良いと思った。現実のシーンから過去のシーンへの移り変わりが凄く良かった。言葉の力というものについて考えさせられ>>続きを読む

ネットワーク(1976年製作の映画)

4.2

テレビには多くの人に虚構を信じ込ませる力があり、ちょっとした数字の上下に大金が絡んでくる。この話の現実的にありそうな話から行き着く所まで行ってしまうエスカレートしていく過程が面白かった。ハワードが視聴>>続きを読む

アンストッパブル(2010年製作の映画)

3.7

映像の見せ方が凄い。急にズームになったりするとこが良い。話としてはあまりにもシンプル過ぎる気がする。家族の話も取って付けたようなドラマしかない。でも、映像はカッコいいので見る価値はあった。

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.2

IMAXで視聴。実験が成功した場面しか派手なシーンがない中で180分ある映画を退屈せずに見せる凄さを感じた。音響をオッペンハイマーの中のイメージとして使ったり、風景の見せ方がIMAXならではだった。>>続きを読む

グラン・ブルー完全版 -デジタル・レストア・バージョン-(1988年製作の映画)

3.9

海に潜ることの魅力。他人には分からない世界。後半ジャックが自分の世界に入ってしまってロザンナアークエットを無視するのが可哀想で面白かった。徐々に二人の競争が恐ろしい方向に行くのが怖かった。エンゾのキャ>>続きを読む

落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.2

裁判映画と聞くと逆転劇みたいな派手なのを想像してしまうけど、この映画は真実はどっちかが重要なのではなく夫婦の関係に焦点を当てていたのが新しいと思った。夫婦どちらも同じ職業だということ、自分について書く>>続きを読む

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

3.8

美しい映画。ティモシーシャラメの繊細な色気が凄かった。特に最後の暖炉の前の表情。80年代が舞台の同性愛の映画って周りの反対などがあるものだけれど、この映画では周りが受け入れていたのが新鮮だった。最後の>>続きを読む

ジュリアン(2017年製作の映画)

4.1

DVの恐怖。すごくリアルで怖かった。社会問題をホラーとして描くという切り口が面白いと思った。暴力を振るうのではなく、執拗に聞いたり、待ち伏せてたり静かに怖いのが良かった。最初の長い面談のシーンから緊張>>続きを読む

キングス&クイーン(2004年製作の映画)

4.4

ノラと元恋人のイスマエルの話が交互に展開される。ノラの話はすごく重い話だった。徐々に様々なことが分かっていって話に深みがあった。特に父の告白にはゾッとした。イスマエルの話は大変な状況ながらもマチューア>>続きを読む

かがみの孤城(2022年製作の映画)

4.2

物語としての面白さといじめや不登校という社会の問題を上手く掛け合わせていて楽しめた。それぞれのキャラクターも魅力的だった。学校だけが全てじゃなく自分なりの居場所、道を選べるというメッセージが説教臭くな>>続きを読む

八日目の蝉(2011年製作の映画)

3.9

前半は事件によって歪んだ母と父と娘の関係のしんどさが良かった。後半は感動の方向に行き過ぎたように思ったが、写真が浮かび上がるシーンはとても良かった。希和子の母としての愛は自分勝手かもしれないけれど、人>>続きを読む

アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

3.6

最後の奥さんと話す場面以外、劇である意味があるのかと思った。オーギーとウッドロウがそれぞれ仲を深めていくところは良かったが、町から出たくても出られないという設定なので、物語に引き込む力が弱いと感じた。

秘密と嘘(1996年製作の映画)

4.8

凄い映画。序盤の展開はゆったりとしたテンポだが、母と娘、夫婦などの不和と母娘の絆が深まる様子が描かれて退屈しなかった。二人の写真を撮りに来る様々な人の様子が面白かった。顔に傷を負った女や前の写真屋など>>続きを読む

追憶(1973年製作の映画)

4.1

最初の眠っているロバートレッドフォードがとても魅力的。バーブラストライザンドも可愛かった。長い期間の恋愛の話。年月が経っても二人の性格は変わらず、政治への姿勢の違いが二人の関係を揺さぶり続けるところが>>続きを読む

ハッシュ!(2001年製作の映画)

4.3

一緒にいてくれる人がいる幸せを感じた。朝子の部屋の前で2人が心配しながら話すシーンが素晴らしかった。徐々に深まる3人の関係性が良かった。全員で部屋で話すシーンは緊張感があって良かった。井戸の毒のモチー>>続きを読む

ミナリ(2020年製作の映画)

4.1

移民の話だけど、差別の話ではなく、家族の話に焦点を当てていたのが良かった。祖母と孫の交流と農園の夢を追う父の夫婦の話がありきたりと言えばありきたりなのだけれど、面白く描かれていた。ひよこ鑑定だったり、>>続きを読む

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.5

IMAXで視聴。すごい映像で迫力があったし、未来が見えることによるポールの苦悩も見応えがあった。ベネ・ゲセリットの暗躍やポールが救世主に祭り上げられたりと政治と宗教の話になって面白かった。最後はポール>>続きを読む

瞳をとじて(2023年製作の映画)

4.4

序盤は劇中映画があり、ゆったりとした始まりだったが、要所要所で歌うシーンが素晴らしく楽しんで観れた。特に小屋の前で二人で歌うシーンが最高だった。最後の展開はここに繋がっていくのかと驚いたし、監督は映画>>続きを読む

クラッシュ(2004年製作の映画)

4.2

様々な人種、考え、立場の人の交流を描く。
表向きに寛容な態度を取っていたとしても本心ではまったく違うことを考えているのかもしれないし、逆もまたある。人には様々な事情があるし、外見や人種、立場で判断して
>>続きを読む

犬王(2021年製作の映画)

3.8

最初の導入が長い気がした。演奏のシーンをもっと派手に肉体的に動きをつけてやって欲しかった。文化が歴史的に抑圧されてしまう恐ろしさが描かれていて斬新だった。ラストは感動した。

ROMA/ローマ(2018年製作の映画)

4.0

浜辺で抱き合うシーンはハッとした。あそこでああ言うんだと思った。謎の武術だったり、映画館のシーンだったり、火事のシーンだったり印象的な場面が多くあった。お母さんが車擦るのが恐かった。

クリスマス・ストーリー(2008年製作の映画)

4.6

理由がある訳でなく家族を憎むというのが興味深かった。映像も音楽もとても美しく、不穏な空気の中で爆発しそうで爆発しない緊張感があってとても良かった。マチューアマルリックのダメな奴だけど愛嬌がある感じが魅>>続きを読む

アメリカン・スプレンダー(2003年製作の映画)

3.7

自分自身を描く漫画家の話。コミック調だったり、ナレーションである未来の自分が出たり、音楽が良かったり、良い部分はあったけど、全体的に淡々としすぎていた。

お早よう(1959年製作の映画)

4.2

言葉を話さないことで普段自分たちが話している言葉について考えさせられた。最後の佐田啓二が天気の話しかしないのに笑った。兄弟の弟が兄に従って行動するのが可愛らしい。特に弟のI love you。ちょっと>>続きを読む

ニモーナ(2023年製作の映画)

4.2

王道で面白かった。ニモーナも魅力的だし、色々な動物に変身していくアニメーションを見ていてワクワクした。1000年前から言われたことであろうが正しいとは限らないし、どんな姿でも偏見で否定するのではなく相>>続きを読む

昼顔(2017年製作の映画)

3.4

ファンサービスみたいな映画。吉瀬美智子出てないから残念。そこそこ楽しめた。二人とももう少し奥さんの気持ち考えた方がいいと思う。

シークレット・サンシャイン(2007年製作の映画)

4.3

神に対してのシネの気持ちの変わりようが印象的だった。面会室のシーンには驚いた。ジョンチャンみたいな立ち位置の人ってあまり見たことがない。

レディ・イン・ザ・ウォーター(2006年製作の映画)

4.2

おとぎ話のルールに従って役割を果たす人を探す映画。ファンタジーなんだけど現実への持ち込み方が凄い。こんな映画は他にないと思う。半分だけ鍛えてる兄ちゃんや通訳で喋るお母さんやトイレのおじさんなどアパート>>続きを読む

42〜世界を変えた男〜(2013年製作の映画)

4.3

やりかえさない勇気を持つことだというオーナーの言葉が印象的だった。ジャッキーロビンソンについて知識としては知っていたが実際に映画として観ると想像以上に理不尽だった。ただ野球をしたいだけなのに周りがそう>>続きを読む

レイダース/失われたアーク《聖櫃》(1981年製作の映画)

3.5

再見。アクションいっぱいで楽しかったけど、余りにもストレートすぎた。アイテムが神秘的過ぎる。最後の展開は都合がいいと思ってしまった。

一条さゆり 濡れた欲情(1972年製作の映画)

3.7

めっちゃ面白い訳ではないけど良いシーンはあった。アトラクションに乗る二人を見つめる金髪の女、流れていく尿、坂を下って行くキャリーケース、喧嘩の結末。一番になりたくて嘘ついて経歴を真似したり、芸を真似し>>続きを読む

仁義なき戦い 完結篇(1974年製作の映画)

3.9

世代交代の話。武田がすっかり丸くなって良い味を出していた。松村の天政会への執念も魅力的だった。最後の菅原文太はやっぱりかっこいい。

仁義なき戦い 頂上作戦(1974年製作の映画)

3.6

広能も途中でいなくなるし、下っ端の抗争ばかりで余り楽しめなかった。組長や幹部達が操る前作とは対照的に今作は下っ端の若者たちが勝手に動く話。ラストの武田とのシーンはヤクザの時代が終わるという哀愁があって>>続きを読む

仁義なき戦い 代理戦争(1973年製作の映画)

4.5

権謀術数をめぐらすヤクザの争い。お互いが あっちについたりこっちについたり、本心とは違うことを言ったりでめちゃくちゃ面白い。山守と奥さんの白々しさが凄い。倉本の話があることで若者の悲劇も入れ込んでいて>>続きを読む

県警対組織暴力(1975年製作の映画)

3.9

正義に見えた海田がちゃっかりしてたのが笑った。正義も悪もなくてただ自らの利益のために行動する人物達と友情を貫こうとする菅原文太の行動のギャップにより起こる悲劇。金子信雄は相変わらず悪党ぶりが凄い。仕方>>続きを読む

マエストロ:その音楽と愛と(2023年製作の映画)

3.3

もっと音楽家としてのバーンスタインを描いて欲しかった。夫婦の関係についての映画だったらバーンスタインじゃなくてもいいじゃんと思ってしまった。奥さんとの関係については愛しているけど男遊びはするという、奥>>続きを読む

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