いくらでもメッセージ性を持たせられる題材を堂々と取り扱っているなかで、前景化しない部分にこそこの作品の美学を感じる
無限の宇宙のすべてを肯定することは結局何もかもを肯定しないことと同義かもしれないけれど、それでも可能性の世界では言葉遊さえ真実になるのだから その時大切だと思えることを大切に出来たらそれでいい
ゲームの世界とは違って残機のないシビアな世界観の中で、ピーチ姫の特訓のシーンは擬似的な死に戻りが再現され、視聴者はプレイヤーとしての「ゲームオーバーを繰り返して攻略を身につけ強くなっていく」感覚を追体>>続きを読む
初めて観た中学生の時は子どもたちに感情移入して楽しい映画だと思ってたけど、いまは大人のほうに感情移入して泣いてしまった
意図のある画面作りによって貧困/富裕の境界が描かれていること、序盤こそコミカルな雰囲気であるものの、「染み付いた"匂い"」という要素の登場によって残酷な現実に繋ぎ止められた作品になることが良かった
前作で示したおとぎ話の美醜観のアンチテーゼを、もう一度問い直してそれでも、を選んだのが良かった
ストーリーも画面もただ荒っぽいのではなく計算された間合いの豪胆さという感じで 観るというより叩きつけるみたいな体験 熱かった
ベンが就く前日夜の、不安や期待の中で目覚ましをセットするシーンが好き、いくつになっても明日に向かって眠るということ
変化が怖かったりミスをしたり人と関わるのが苦手だったり、人々の完璧じゃなさを素直に肯定していてよかった
サブカルの記号的な消費の描写の軽薄さ、わたしは揶揄なのか肯定なのか迷いながら見る側の人間だった そういう意味で客観的な視点がつきまとっていて、だから(誰しもが結局は社会の構造の一部であるから、)共感で>>続きを読む
2時間に収めるための多少のとっ散らかり感はあったけど「言葉」「赦しと償い」という要素のいろんな面に光が当たっていてよかった
絵によって繋がれた2人が、パートナーとはならず、それぞれの人生を生きる、その背後にあの絵がありつづける いいなあと思った
このレビューはネタバレを含みます
ストレスフルな描写がカタルシスへの準備のためだけにあるなら好きじゃないかも、と身構えつつラストシーンになり、圧巻の音楽で黙らせられサイコー、となってしまいました
このレビューはネタバレを含みます
ラストシーン パパラッチもドキュメンタリーも、メディアを通したら虚飾がつきまとって、そこに救いを見出したが最後 ほんとうのことはどこに行ってしまうのか?ということの、一つの答えだと思った
このレビューはネタバレを含みます
嘘を本当にする最後のお手伝いをしたのが、父の嘘を誰より知ってる息子だったのが良かった お別れに向かうお父さんの車が新車なのが、なんだか愛だなと思った
淡々としていたけど合間の演出が好みだった 場面ごとの印象が心に残っていく感じ、万博と電気椅子のシーンとか 手法としてはベタな対比かもだけどやっぱり良い
傷ついた人たちが音楽で出会い、音楽で癒されて前進していく 人肌にちかくて染み入る感じの映画だなと思う
作品のことを何も知らずに友人に連れられて観たけど良かった 現実のアイドルらしさの追求と、彼らの魅力を最大限に伝える演出の追求、その塩梅の加減がよく考えられていて感動した
スタートレックは初めて 派手に破天荒をやってて面白かった