すずめさんの映画レビュー・感想・評価

すずめ

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モンスター・パニック/怪奇作戦(1970年製作の映画)

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「モンスターパニック・怪奇作戦」(1970; Demicheli, T. & Fregonese, H. G. 監督)はエイリアンが地球征服の為に吸血鬼や狼男、ミイラ男、人造人間、美女軍団を人間社会に>>続きを読む

ミニオンズ フィーバー(2022年製作の映画)

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「ミニオンズ フィーバー」(2022; Balda, K. 監督)は1970年代を舞台としたシリーズ5作目の作品。ミニオンたちがあざとさがパワーアップしていた。あいかわらず強烈。過去作との繋がりやオマ>>続きを読む

テリファー(2016年製作の映画)

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「テリファー」(2016; Leone, D. 監督)はハロウィンの日に不気味な殺人ピエロと遭遇するおはなし。なにがあっても声を出さずにピエロを演じきるArt the Clown は悪役ピエロの鑑だと>>続きを読む

宇宙からの暗殺者(1954年製作の映画)

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「宇宙からの暗殺者」(1954 ;Wilder, W. L. 監督)は核実験の最中地球征服を目論む地球外生命体に目をつけられた科学者のおはなし。全身タイツに腹巻きとピンポン玉ぽい眼球(本当は加工された>>続きを読む

悪魔館 死霊のせいなら、有罪。(2020年製作の映画)

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「悪魔館 死霊のせいなら、有罪。」(2020; Dyck, J. G. 監督)の原題は全然違って"Anything for Jackson"。邦題は「死霊館 悪魔のせいなら、無罪。」にちょっと寄せすぎ>>続きを読む

不道徳教育講座(1959年製作の映画)

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「不道徳教育講座」(1959; 西河克己 監督)は三島由紀夫著の同名書籍の映画版。不道徳なチンピラが主人公。逃亡中にうっかり道徳教育のお偉いさんになる。風刺がきいて、機知に富んでいて終始笑える。冒頭と>>続きを読む

ホラー・エクスプレス/ゾンビ特急地獄行(1972年製作の映画)

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「ゾンビ特急"地獄"行き」(1972; Martín, E. 監督)は科学者が発見した猿人のミイラをシベリア鉄道で移送中に惨事が起きて...というおはなし。屍体は蘇るがSFホラーの要素が強い。そもそも>>続きを読む

女吸血鬼(1959年製作の映画)

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「女吸血鬼」(1959; 中川信夫 監督)は日本初の本格吸血鬼映画らしい。失踪した婚約者の母親が当時のままの姿でパーティに現れ、記者である主人公が怪奇事件を追う。母親・松村美和子がヴァンパイアに燭台で>>続きを読む

ドグラ・マグラ(2010年製作の映画)

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「ドグラ・マグラ」(2010; 奇志戒聖 監督)は全編CGアニメーションでむかしのゲームのムービー集のようだった。夢野久作先生の原作は途中で挫折した記憶がありますが、こんなにSF的要素(宇宙船とか)の>>続きを読む

死なない頭脳/美しき生首の禍(1962年製作の映画)

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「美しき生首の禍」(1962; Green, J. 監督)は交通事故で切断された婚約者の生首を保存し、それを移植するのに適切な体を探す外科医が主人公。サイコパス視点から狂気的反抗を見るのはけっこうスリ>>続きを読む

血の祝祭日(1963年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

「血の祝祭日」(1963: Lewis, H. G. 監督)はケータリング業者が狂気の連続殺人鬼でごちそうには若い娘の肉体を必要としていたのだが不幸な女性たちはそれを知らなかったというおはなし。女神イ>>続きを読む

エデン、その後(1970年製作の映画)

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『エデン、その後』(1970, ロド=グリエ, A. 監督)は、カフェ・エデンにたむろして死や苦痛を想像させる遊戯や儀式で暇をつぶす大学生たちのおはなし。フェティシズムにあふれていて素晴らしかった。文>>続きを読む

狂った一頁(1926年製作の映画)

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「狂った一頁」(1926, 衣笠貞之助 監督)は約100年前に公開された本格的なアヴァンギャルド映画。脚本は川端康成他。精神科病院で小使として働きながら精神障害のある妻を見守る男のものがたり。映像を重>>続きを読む

サスペリア(2018年製作の映画)

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「サスペリア」(1977, Argento, D. 監督)のリメイク。大胆だった。ベルリンにあるモダンダンスの舞踏団に入団したスージーのものがたり。ストーリーを構成する個人的要素、社会的要素、政治的要>>続きを読む

カフカ「変身」(2019年製作の映画)

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原作は読んだことがある。その時もっと家族はやさしくしてもよいのでは?と思ったけれど、わたしの想像力が足りていなかった。兄は超グロテスクな害虫の姿に変身。あまりアップは映してほしくない。すごくリアル。理>>続きを読む

あくまのきゅうさい(2018年製作の映画)

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複数件起きた親殺しの被疑者である被虐待児たちの真実を追及する刑事のおはなし。救済ですね。観ているわれわれも救済されたい。最後の方はちょっとついていけなかった。ダンスシーンとか。コンセプト自体は好き。

ホスピタル(2011年製作の映画)

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prime videoの説明は「古い病院で幽霊」。それしか書いていない。やる気ないのか。逆に興味を持ってしまった。内容は心霊モキュメンタリー。ベタな展開。主張の激しすぎる幽霊。でも、不思議と最後まで観>>続きを読む

オーディション(2000年製作の映画)

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サイコホラー映画。オーディション中に再婚相手を探す中年男性が主人公。男は選ぶ性だという信念が共有されていることが気持ち悪くて居心地悪かった。夢と現実が混ざって不穏になる演出はドキドキする。キリキリキリ>>続きを読む

アリス・スウィート・アリス(1977年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

スラッシャー映画の名作だという評判を聞き鑑賞。聖体拝領の最中に起きた残忍な事件。その容疑者になった少女のおはなし。教会、十字架、白いベールとドレス、包丁、マッチ、黄色のレインコート。嫉妬に歪むアリスが>>続きを読む

快楽の漸進的横滑り(1974年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

前衛的映像作品。全体的に抽象的。暗示的なシンボルの意図的な繰り返し(つまり再現)が効果的であることに驚く。退屈じゃない。そして人々を狂気に巻き込んでいく主人公の表情が魅力的。「大丈夫 どうせ女の子は死>>続きを読む