シソ天さんの映画レビュー・感想・評価

シソ天

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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.9

素晴らしい作品だが感想を書くのがとても難しい作品でもある。もう一度鑑賞しないと自分の中で感想をまとめられない、それほどにギュッと内容が詰まった一作。

特に印象的なシーンは3つ。まずはオープニングでも
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枯れ葉(2023年製作の映画)

3.5

80分という短い時間で描かれる、「非日常な日常」の描写が美しい作品。

以下詳細な感想
まず印象的なのはモダンとレトロを融合させた奇妙な演出。ロシアのウクライナ侵攻により緊張感を高めるフィンランドの様
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機動戦士ガンダムSEED FREEDOM(2024年製作の映画)

4.0

20年ぶりの新作として満を持して公開されるに相応しい、ガンダムSEEDで育った世代にとっては全てが満点の傑作と言える作品でした。
製作陣のSEED愛が伝わってくる素晴らしい作品です。各キャラクター毎に
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対峙(2021年製作の映画)

3.8

素晴らしい作品だった。作品のほぼ全編が4人の対話シーンだが、見飽きることが無く、強く引き込まれた時間だった。

以下印象的な場面とその感想
・作品は銃乱射事件の加害者家族と被害者家族が教会に集まるとこ
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翔んで埼玉(2018年製作の映画)

3.0

金がかかっているはずなのにどこかチープな演出が絶妙でとても面白かった。世界観を極端にぶっ飛んだ演出で実写化すれば逆に違和感がなくなるという奇跡。キャラも魅力的でストレス無く観れて笑いっぱなしの一作。

ベネデッタ(2021年製作の映画)

2.7

シンプルな雑感
・真実はどうだったのか。それによってラストシーンの印象が変わる作品のような気がする。
・共にベネデッタに対して懐疑的であった教皇大使とシスター長であったが、「死」を迎える瞬間に2人の描
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ナポレオン(2023年製作の映画)

3.2

良くも悪くも主演のホアキン・フェニックスの演技力頼りという印象の作品。ナポレオンの生涯を淡々としたテンポ感で描く作品ながら、彼の深みのある演技によってこれだけで十分に見どころのある作品に化けている。>>続きを読む

(2023年製作の映画)

2.5

個人的には見る前に思っていた展開よりもかなりコント寄りだったかもしれない。本能寺の変を通じて、「今も昔も人は馬鹿」だということを北野節満載で描いた作品だった。

以下詳細な感想
・印象的だったことの1
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VORTEX ヴォルテックス(2021年製作の映画)

4.0

素晴らしい映画を見た。
レビューでは「絶望的」という文言が散見されたり、ジャンル分けがホラーになっているので陰鬱とした作品イメージを持ちがちだが、私は決してそうは思わなかった。
人は得てして「死」とい
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逆転のトライアングル(2022年製作の映画)

2.1

あらすじを学んでから視聴することが逆に仇となる、想像以上に社会派な一作。
コンセプトは非常に面白いものの、イマイチ作品として消化し切れてない印象も強いです。

以下詳細な感想
豪華客船でのクルーズを楽
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オペレーション・フォーチュン(2023年製作の映画)

3.0

ガイ・リッチー監督、ジェイソン・ステイサム主演のスパイ映画です。
日本ではまだ未公開の作品のため機内エンタメで視聴しました。
スパイ映画としてのツボをしっかり押さえた上で全体としてテンポが良く、ストレ
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アムステルダム(2022年製作の映画)

1.3

超超超豪華俳優達によるサスペンス映画。一部実話を取り入れながら、1900年代前半のアメリカを舞台に、国を巻き込まんとする大きな陰謀に立ち向かう3人の親友の物語です。
正直に言うと、作品の要所要所に語り
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シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

「シン・ゴジラ」「シン・ウルトラマン」に続くリブートシリーズですが、今作は過去2作と比較しても特に庵野節が全開のやりたい放題な作品という印象です。

以下詳細な感想
どちらかといえば、オリジナル作品を
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ナイル殺人事件(2022年製作の映画)

2.5

サスペンスの古典とも言うべき原作を、劇場で鑑賞する上での要素を必要十分に映像化することに成功した作品という印象。この一言に尽きる作品です。
ストレスなくアガサ・クリスティの名作をシンプルに楽しめる映画
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マイ・インターン(2015年製作の映画)

2.7

このレビューはネタバレを含みます

主演の2人の演技が光る、ハートフルなヒューマン映画ですが、良くも悪くも少し期待していたストーリー展開とは違ったかもしれません。

以下詳細感想
あらすじに関してはフィルマークスの紹介ページにお任せする
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ザ・メニュー(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

感想を書くのに大変困ってしまう、そんな映画。なんだかフィルマークスに感想を残している自分達のあり方も試されているような、観る人によって賛否がハッキリ別れてしまう挑戦的な作品です。

以下詳細感想
この
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ソー:ラブ&サンダー(2022年製作の映画)

3.0

機内の映画コンテンツで視聴しました。実はマーベル作品はほぼ未視聴なため、ストーリーの具体的な考察などは出来ませんが単純に1作品としてみた印象を書き連ねたいと思います。

以下詳細な感想
まず序盤にソー
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ザ・ロストシティ(2022年製作の映画)

2.4

全編通して良い意味でくだらない娯楽映画。作中のキャラクター達がかなり個性的なためこれだけで元が取れる、俳優陣の魅力あふれる演技をストレスフリーでお手軽に楽しめる作品。

以下詳細な感想
正直ストーリー
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ペルシャン・レッスン 戦場の教室(2020年製作の映画)

4.3

緊張、ユーモア、友情。
極限の舞台設定と「出鱈目」の2つの要素が混じり合うことでこれらの要素が非常に重厚な人間ドラマとして描かれた傑作。

以下詳細な感想
また凄い作品を見た。その一言に尽きる作品です
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ボーダーライン(2015年製作の映画)

3.2

以下簡潔レビュー

ウィンド・リバーと同時に視聴しました。
ウィンド・リバーが個人の葛藤や正義感に焦点が当てられているのに対して、今作はもう少し大きい括りでの正義が問われている印象です。

主人公であ
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グリーン・ナイト(2021年製作の映画)

3.5

まるで本当に叙事詩を読んでいるのかのようなような独特の物語展開が印象的であり、それが逆に映画としては異色の描写ともとれる意欲作。

以下詳細感想
中世に伝わる作者不明の叙事詩をJ・R・R・トールキンが
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守護教師(2018年製作の映画)

3.2

マ・ドンソクに破れないドアはない。
痛快アクションシーンは控えめだが、韓国の田舎町を舞台に「腐敗した村社会」に翻弄されながらも少女のために奮闘するマ・ドンソクの活躍に見応えがある一作。

以下詳細感想
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ウインド・リバー(2017年製作の映画)

4.3

1年ほど前に知人にオススメして頂きようやく視聴した今作。結論からいうと、sevenやミストなどの所謂「モヤモヤ系」映画の新たな金字塔になり得る傑作だと思えるほど素晴らしい作品でした。

以下詳細な感想
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9人の翻訳家 囚われたベストセラー(2019年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

以前から気になっていたタイトルだったのでAmazon primeでの視聴可能期間が終わってしまう前に鑑賞しました。
「密室での事件」というミステリーの王道とも言える設定を、斬新な展開と人物描写によって
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ミュンヘン(2005年製作の映画)

4.0

非常に長尺で、しかも分かりやすい見せ場や盛り上がりのシーンの無いドライな演出で終始展開されていきますが、ストーリー含め見終わったあとに大きな満足感に浸れる名作です。

以下詳細な感想
ミュンヘンオリン
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インターステラー(2014年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

相変わらず難解なノーラン作品。今回はSFのジャンルに挑戦しており例のごとく長尺の映画ですが、意欲的な一作として一度は見ておきたいと思える作品です。

以下詳細な感想
ノーラン作品の特徴として「途中の説
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ウィリーズ・ワンダーランド(2021年製作の映画)

3.7

「合理性??そんなの関係ねぇ、これがB級映画だ!!!」といわんばかりのはちゃめちゃなストーリーとニコラス・ケイジの演技力が光る、B級アクション映画のマスターピースになり得る傑作です。

以下詳細な感想
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セブン(1995年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

「観終わった後に言葉で言い表せないモヤモヤがズシーンと心の中に落ちてくるタイプの映画」が大好きなのですが、この作品はその中でも特に大好きな一作です。

私はこの映画を視聴するたびに「どうすればこの主人
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インセプション(2010年製作の映画)

3.3

何度観ても相変わらず意味が分からない。けどまた観てしまう映像美とストーリーが魅力的な大好きなノーラン作品の一つ。
特にラストシーンは「どっち」なのか、見るたびに考え直してしまいます。

トップガン(1986年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

最新作を見る前に再視聴しました。トム・クルーズの出世作にして、35年前の映画と思えないほど見応えのあるアクションシーンと演出が今なお色褪せない名作です。

もちろん所々入ってくる80年代爽やか青春演出
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

もはや語る必要が無いほど有名なトム・クルーズの出世作35年ぶりの続編です。
昨今の名作続編ブームの例に漏れず制作された一作で、コロナで2年以上公開を延期し期待度を高めに高めた上での上映でしたが、開始3
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SKIN 短編(2018年製作の映画)

2.7

現代にも根深く残る人種に対する向き合い方を敢えて残酷に印象的に描き、しかもそれをわずか20分ほどという「お手軽」な尺に収めることで、人種問題に対する私たち個人の考え方を持つきっかけを作るという面でとて>>続きを読む

さがす(2022年製作の映画)

2.4

このレビューはネタバレを含みます

「佐藤二郎が嫌いになる」というレビューを見て、一体彼がどんな嫌な役回りを演じるのだろうかと興味を持ち鑑賞した作品です。

序盤の描写から思い描いていた展開を裏切る構図の脚本で、最初の不気味なオープニン
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

公開初日に鑑賞してきました。ウルトラマンはティガ〜コスモス世代なので初代についての造詣は深くありませんが、印象としては初代のエッセンスを2時間に凝縮しつつも、シン・ゴジラでも見受けられたリアリティや、>>続きを読む

ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密(2022年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

今でも原作を何度も読み返すほどのハリポタオタクなので公開初日に見てきました。
今作の面白かった点、気になった点を後ほど書いていきますが、総評としてはファンタビシリーズ前半戦のまとめとしてよく機能してい
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アンテベラム(2020年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

伏線と違和感を織り交ぜた序盤、視聴者の不安を掻き立てる中盤、そして爽快感たっぷりの演出で描く終盤。作品の構成力に唸る一作。

以下ネタバレ含む感想

予告編や前情報を見てもあらすじの情報量が乏しく、話
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