もう一捻り、欲しかった。西野七瀬が早めに退場してしまい残念。
いつものように独特なトトノウ君の間合い。一周まわってこの間合いを欲するようになっていたとは、映画を見るまで気づかず。
原作もろくに読んでないが、なんかこう、人間のコンプレックスそのものを受け入れる価値>>続きを読む
Winnyとは悪であると言う誤った認識をただすために、では悪とは何なのかと言うことについて、わかりやすく警察の汚職事件と結びつけたつもりだったようだが、それ自体は少し短絡的で、表層的で、Winny自体>>続きを読む
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この手の題材にしては伏線や示唆が少なくやや展開の面白さに欠ける点はあったが、それでも各人の周到な演技や細やかな演出、脚本によりストレートにテーマに潜り込んでいく構成は及第点。
42人の殺人の一人目が実>>続きを読む
宮沢賢治が妹の病状悪化を聞いて岩手へ飛び帰るシーン。トランクから舞い上がった初めての執筆作品の原稿を手に取り、目を見開く父。
そこに何も言葉を落とさず、表情も余韻もほどほどに駆け抜けたところが、この映>>続きを読む
花が枯れていることをどう自覚するか。あるいは、枯れていてもそのまま生きて行けるのか。いや、生きていけない。そんな若者たちの淡い淡い幻想が、幻想のまま、リアルに立ち上がっている。近しい人々の不幸はあれど>>続きを読む
望み….あまりに薄く、脆い。家族という枠組みの中で、守らなければいけない立場や、こうありたいと思う気持ちが前のめりで、がんじがらめになってしまった人々たちの物語である。
日常がある日突然崩壊し、音を立>>続きを読む
宮崎作品の種明かしのような作品だった。
少年少女が心の中に持つすべての善悪をないまぜにしたような世界で、主人公の葛藤を一切描くことなく、1人の人間として自立していく様を彼自身の冒険と勇気が証明してゆく>>続きを読む
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事実は小説よりも奇なりという当たり前の格言を超えようと願う小説家が編み出したアイデアは、実際に起こる事実や事件に小説家自身が身を投じ同時進行で執筆するスタイル….というストーリー。自身が持っている情報>>続きを読む
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非常に難解な映画。母性を先天的なものではなく後天的に得られるものであると説き、母性とは母であろうとするか娘であろうとするかの2種類であるといくことを、作中に現れる女性が持つ様々な母性の形で持って説明す>>続きを読む
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駄作とまではいかないが、感情移入の難しさがありすぎて凡作以下に留まった。
前世の記憶がある少女との対話が、自分の本当の娘であり故人である人と全く同じ言葉で繰り返される。それは少女側の記憶がわざと、自分>>続きを読む
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メッセージ性はとてつもなく強い。しかし守られなかった者たちは声を上げることしかできないという、ある意味弱者に対する押し付けが結論というのは、いかがなものかと。守る側の勇気や狂気、そのコントロールも、こ>>続きを読む
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映画開始時のゆったりとしたフレームワークから、あれよあれよと言う間に証拠隠滅や偽装工作が裏目に出て、主人公の犯した罪がバレそうになりながらも、古畑よろしく村ぐるみでその隠蔽に走ると言う、ある種展開が予>>続きを読む
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開始1時間程度から泣かせの演出、脚本、演技の連打で、自身の経験として家族についてなんらかの思い入れがあろうとなかろうと、強制的に御涙頂戴の構成が少し散漫で、テーマがぼやけた。
1番の焦点は石原さとみの>>続きを読む
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名俳優の無駄遣い。バックボーンがわからない序盤の俳優のドアップは、杏の正体のための伏線ってことだろうが、それにしても引き伸ばしすぎで、きちんと構成すれば1時間でまとまる内容になってしまっている。
物語>>続きを読む
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妻という神格化された愛の対象物。
その実彼女の人間味、神たらしめない理由を、夫である主人公は何も知らない。
自分の為にやってきた永い言い訳は、実は全て彼女が生み出したものでもあるというラスト、自己に染>>続きを読む