自分のなかの空っぽの部分に
特定の気に入った人をはめ込んで
充足感を得ること
はたまた
自分に向けられる熱量を
都合よく利用すること
それらは愛ではなく恋ですらない
この映画の主人公も
それをよく>>続きを読む
麦への気持ちが恋で
亮平とのあいだにあったのが愛
自分はそういうふうに感じた
恋に誠意は必要ないけど
愛には必要
「よかった」という月並みな感想しか出てこないぐらいには、よかったです
恋愛だけではなくて、自意識とか社会との折り合いのつけ方について考えさせられる映画だった
この映画の宣伝が大々的になされていない
ということが
現実の厳しさを表していると思う
この国の民主主義は
形だけでいいのか
魅力的な人が幸せとは限らない
自分の望みを把握しているかどうかが
大切な気がした
構図と色彩の美しい作品
何も知らない子どもを洗脳することは
環境さえ整えれば
割と簡単に出来てしまう
権利は最初からないものとして扱えば
それが普通になって
声を上げて主張しようとか
逃げようとか
意外と思わないものなのか>>続きを読む