このレビューはネタバレを含みます
ラトビアのギンツ・ジルバロディスが1人で作ったアニメーション。ICOやゼルダのようなゲームを見ている感覚。美しくて、センスオブワンダーなシーンがいくつもあった。一方で許容しがたいディテールの部分もあり>>続きを読む
ダラダラした回顧録のように見えたそれは、途中から生の臭いが溢れていたことに気付いた。あの銭湯のおならが生の臭いだと思ったら、くだらなくて笑えて泣けてきちゃうな。つまりそういう映画だった。
あの頃は楽>>続きを読む
全然ときめかない映画だった。既視感のあるシーンばかり。ヤクザをヒロイックに描きすぎだし、凡庸だ。イシューの提示としても弱い。
よかったです、すごく。格差や階層といった言葉の中にある背景やディティールを丁寧に見つめて対比していくことで、なにかがクリアになっていく感覚がありました。豊かさの中の貧しさ、貧しさの中の豊かさ、どちらの>>続きを読む
監督の自伝的要素が反映されたであろうコミカルなコメディで社会性は薄い。でも不恰好で憎めないチャンシルさんのキャラクターはいいですね。2019年の作品ながら、この回復の物語を映画の意味が問い直された20>>続きを読む
よかったです。80年代、この韓国移民の家族はアメリカにおいて順風満帆なわけでも、かといって悲愴感ばかりでもなく、それこそミナリのように淡々と根を張っていく。所謂アメリカンドリームを正とも否ともしない価>>続きを読む
わぁ、なんて瑞々しい映画なんだ。丁々発止の会話劇の中に面倒くささも愛しさも人生の苦みも大事なことも全部詰まってた。会話のズレと噛み合いの中に。すごく好きでした。
清原果耶めちゃくちゃいい。成田凌もい>>続きを読む
孤高の生き方の美しさ、悲しみ、苦しみ。また、その社会背景。この旅は、特別でありながら、私たちの心象風景だったり、生きるということそのものに接続するようなものだったと思う。撮影が素晴らしかったです。
おもしろかった。んだけどなぁ、役者の顔以上の深みとか、出版業界か外への拡がりがあんまり感じられなかった。屋上での変わっていくことへの語りは、とってつけたように見えてしまった。脚本が整理されていない訳で>>続きを読む
監督クロエ・ジャオと、撮影ジョシュア・ジェームズ・リチャーズの組み合わせ最高でしかない。この静かでシンプルな映画の中で、生きること、馬に乗ることをして、哀しみや夢、挫折が感応し合う映画の豊かさよ。
生の実感みたいなものが、泥臭く生々しく危うく刻印されすぎていて、ハラハラする映画だった。タイトルには挑戦者の青コーナーの意の他にも、青春を懐古的に見るのでなく、情熱や衝動をいつまでも振り下ろせない人た>>続きを読む
おもしろかった。チャドウィック・ボーズマンが体現する高潔さと正義、かっこいいな。ストーリー展開のスピードにほぼパラメータ振ってるようで、犯人も警察も背景が見えてくるのよい。ハリウッドの教科書のような脚>>続きを読む
まさかワンシチュエーションものだとは。このレコーディングで作られたのは正に怒りが刻印されたレコードだったってことか。シカゴ7裁判に続き、十二人の怒れる男を想起したなぁ。
金のかかった画面とアクションを見るのは楽しい。操の見せ場好きでした。
なんの話だったんだろうな。キャラクターとテーマのトラフィックが出来てない。前作までは新しい時代が薫に託されているところだけはブレ>>続きを読む
よかったです。おかしな会話のずれ。めんどくさくて愛しい人たち。今泉映画の真骨頂という気がしました。そして、時間を描いてもいた。おかしな瞬間の連なりが流れていくじかんなんだよな。
中田青渚よい。ベイビ>>続きを読む
ケイト・ウィンスレットの佇まいがすごい。この題材でもって、それは視線の交差よりも雄弁だ。それがズドンと余韻に繋がりますね。
おもしろかった。タイムリープものがこれだけ瑞々しくなるとは、やはり映画はどう語るかだなー。設定の開示が行動によってされること、価値観から目的が分かれること、なにより目覚めた時の表情の豊かさ。これは生身>>続きを読む
楽しかった。2000年頃のよいガイ・リッチーって感じだ。チャーリー・ハナム、コリン・ファースかっこよ。
題材は興味深いんだけどな。サスペンスじゃなく、中途半端なカウンセリングみたいなところに着地してしまった。相変わらず胡散臭い綾野剛はよい。
ファミリームービーの家族の中に、ただ手をこまねいて分断を見ているわけにはいかないという矜持を見た。アニメーションが楽しい。ケイティの映像制作メタ視点活きてる。構造としてはクレしん映画ですね。
エマ・ストーンの大きすぎる瞳の輝きが、復讐に置き換わって登場する鮮烈なキャラクター・クルエラがとても痛快な映画でした。ファッションやビジュアルもとてもよい。
なるほど記憶が壊れていくホラーだった。論理的なようで支離滅裂で、支離滅裂なようで整合性があるような、どちらにも感じとれた。劇中、何度も腕時計を探すように、記憶を繋ぎ止めるのは時間の流れだとも、そもそも>>続きを読む
画がよい。始まりの惨殺現場中央で仁王立ちする佐藤健から、ラストの雪中のシーンまでダレない。夜の沖田との立ち回りも好きだ。
有村架純のパフォーマンスが素晴らしい。佐藤健を見ない、目の演技がすごい。もち>>続きを読む
超現実。舞台装置のダイナミズムと舞台口上に、カット割りの飛躍まで加わると気持ちよさあるな。流石に何かを受け取ったような気にもなる。
基本的には訳わかりません。
おーもしろかった。サスペンスをやり切っていて怖かったです。ストーリーがいいですね。メタ構造が侵食してくる感じも、Fukaseも不穏だった。
どうしよう。喜怒哀楽全部の感情が押し寄せてきて泣いちゃうよ。こんなにも映画の魔法をきっぱりと具現化、言葉にしたものがあっただろうか。それも製作、監督、監督すべてに向けて放出されてる。好き。ポンポさん、>>続きを読む
惑う青年。映画のルック。鉄の塊、巨大感のあるMSなどよかったです。
映画として思い浮かべたものは沢山あって、007、太陽がいっぱい、クローバーフィールド、シルビアのいる街で、ブラックホーク・ダウンな>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
夢と恋と寂しさが、お互いを食い合いながら傷つけ合う様が、映画としてどうしようもなく美しい。また、主にユカの浅薄さ若さに対するイラつきが記憶を掘り起こす、辛く残酷な映画でもあった。金子大地めっちゃいいな>>続きを読む
フォーマットとしては全然違うのですが、しんどい現実からの逃避と回復という一点において、この物語はファンタジーなのだと強く感じました。あと、アニメーション表現が最強すぎ。トトロとドラえもんの動きがミック>>続きを読む
モチーフの選び方は魅力的だし、そのための脚本運びとしては高得点な作品だった。濱津隆之よかったですね。
でも、この映画にいる人たちのまっすぐな想いさえ、まっすぐにうけとめられない社会になってしまった。>>続きを読む
ずっと捉え所がないままだった。このフィクションを成立させるには、プロダクションデザインに説得力がなさすぎる。序盤の身体性に対する執着がもっと見たかった。
知りたいことが描かれないのは演出の取捨選択だ>>続きを読む
徹頭徹尾ラリってて出鱈目なのに、なんだかずっとロマンチックだったな。マシュー・マコノヒーすごいわ。
強烈な現代社会批判もあった気がするけど、強烈すぎて飲み込みにくいわ。
強い意志を持ったSF嫌いじゃないです。清原伽耶と猫のピートの説得力がすごい。完全に作品を支えていた。
バカ。ヤンキー怪獣バトル漫画じゃん。肩入れ直して、かっての敵と共闘するコング先輩カッケーっす。コンテクストなんてあったもんじゃない。サイコー。
やっぱMCU映画おもしれえー。自由意志を奪う敵に抗うものは、ナターシャの記憶、映画の記憶って強度強い。ウィドウの解放は、女性の解放でもあるよな。ナターシャ、ヒーローだな。
ピュー様めっちゃいいな。フ>>続きを読む