昔の大阪と東京の街並。暮らし。そこにいる人間は今とあまり変わっていないことに少しあきれるが、またほっとする気持ちもある。なんかそれを確認したかったんだよな。東京で再会するところはなにげないのがすごいロ>>続きを読む
僕には甘すぎた…。女性の自己啓発のお手本みたいだなー、と思ってしまった。ananみたいな。
とはいえ、恋愛に関する臆病さとか、叶わなかった恋を美しく思ってしまうことに覚えはあったし、自らの書いた手紙>>続きを読む
構図がバキバキに決まっていて格好いい。光をコントロールした切り返しのショットも見事。好きです。
当時に関する知識が圧倒的に乏しい。それでも映画を見て思ったのは、これは何者かになろうとしてなれなかった者たちのことなのだ、ということ。何者かになるということに、社会や時代がシンクロした瞬間があったのだ>>続きを読む
信仰と暴力の間に、僕らは佇んでいる。そこには弱さや残酷さ、悪、そういったものがある。そのことに僕らは悲しまない。受け入れ難いが、僕らはここにいるのだから。それでも、どうしようもなく立ちのぼってくる世界>>続きを読む
どこにも居場所なんかないぜ。序盤の希望と、後半の絶望。カウボーイとは田舎者、ロマンを持った男、時代遅れとかの象徴なのかな、と思った。都会で見るその姿は浮いている。何もつかみ取れない人間をより強く浮かび>>続きを読む
仕事も彼女も友達もくっだらねえよ。そうして舞い戻った実家にも居場所はない。分かり合おうにも父親はもうしゃべれない…。所詮分かり合えないんだろ。あの時代のアメリカの苛立ち。諦めているのになぜイライラする>>続きを読む
よかった。まえだまえだよかった。くるりの音楽よかった。樹木希林おもしろかった。オールスターキャストだったなー。見ている間ずっと嬉しい気持ちでいた。子供たちをまったく見くびっていない視点がよかった。>>続きを読む
やっぱすげーハイセンスだ。なんだ前衛芸術か?でもこれが今でも女の子に勇気を与え続けてるっていうのは分かるようになったかも。なんとなくね。言葉にしちゃうのは野暮な気がするので言わない。ラプンツェルと同じ>>続きを読む
バカみたいなこというけど、すげー雰囲気のある映画だった。日本のそれではないような。視線の交差から、逃げ出していく一連のシーンが好きだった。夜の孤独、雨に濡れたアスファルト、滲んだ光。ただ、2人が排斥さ>>続きを読む
銃弾の弾道を曲げるってすごく面白いアイデアだよなー。でも、典型的なナード主人公の巻き込まれヒーローものっぽい。父親の存在感とか、盲目的な正義とか。と、思っていたらラスト30分で急に面白くなった。
貧乏と詩情と哀愁と静寂と。慎ましさの中に宿る美しさと強さと秘めた怒りと。それら妖怪と同じように目に見えぬもの。
よかったです。なんでこんなにエモーショナルなんだ。極限状況の感じるのは根源的な人間の生きる意味。喜び。日光を浴びることとか。水を飲むとか。
何よりよかったのは、思い出や未来のビジョンが何度もアーロン>>続きを読む
うーん…おもんくない。白々しいとしか思えんかった。50歳でも中身は少年とそんな変わりなくて、男というものを演じてる。大声出して威厳出そうとしたり、無愛想なのがダンディだと思ってるという観察はいいけど、>>続きを読む
やたら評判が流れてくるので見に行ってきた。冒頭の「さお映ってませんでしたか?」という台詞で、自分の経験がよみがえってきて目が離せなくなった。
たった一つだけ貴い魔法がかかっている、と思った。言葉にす>>続きを読む
ビョーキみたいな現実。どうしてそうなっているのか誰も分かっていない。キャラクター達は「I don't Know」とかってよく言うんだよね。「どうだろう」とか「多分」とかね。でも分かんないなりにもそれは>>続きを読む
ドラッギーな映画なんだろうなと思って見たら、ドラッグそのものみたいな映画だった。ダーレン・アノロフスキーの映画に共通して連想するキーワードは悪夢ってとこかしら。ジャレッド・レトとジェニファー・コネリー>>続きを読む
ALWAYSより全然よかった。時代の片鱗とでもいうようなものがそれぞれのキャラクターに少しずつ仮託されている。ある種の不自由とささやかな希望。結局のところそれは急降下して、これは終わった時間なのだと僕>>続きを読む
ゴルーグはかっこよすぎた。アクシズ落とし思い出した。
“僕らが旅に出る理由”がこことはまるで違う。どこかへ行きたいのではなく、どこかへ行かねば生きてゆけないのだ。とどまれば自由はない。夜の中をゆっくりと進む列車。それでも何かを求めてしまう少女と、空の広さ>>続きを読む
ホグワーツに戻る。少年期の長くを過ごしたその場所にはまだ忘れ物があるんだ。ちゃんとお別れをしなきゃ、お礼を言わなくっちゃ。過ちを認めよう。それでやっぱり僕らは大人にならなくっちゃ。さよならハリー・ポッ>>続きを読む
モノローグと静物撮りのやたら多い変なアプローチの映画だった。麻生さんの少しだけ恐妻ぽい感じが可愛かった。
所謂かっこいい大人が一人もいねぇ。おっさんのグダグダはホントどうしようもない。気持ち一つで乗り越えられるもんでもない。でもそこには人のおかしみや悲しみがある。年を取った人間には生きてきた時代の背景が垣>>続きを読む
なんかもう映像はエライことになってた。この全能感。あの最終回的詰め込み感。アドレナリン。ロボットアニメ的なグッとくるカットも今回はそこそこあって。あとはヒロインがグラマラスな感じから、ミステリアスな感>>続きを読む
退屈と不満が内戦を呼び、優しさは意味をなさない。箱庭のような島に見る縮図、その同時代性。
疑心暗鬼と狂気を自然光で撮るロバート・エガースのシグネチャー。あと徹底した時代考証か。すると恐怖と美しさが混在した世界になる。一義的な見方かもしれないとは思いつつトマシンは可哀想でした。
四宮秀俊の撮影に期待したが、うん。海の撮り方は美しかった。それにしたって脚本がお粗末すぎる。法廷劇が感情論に落ちるの最悪だ。保守めな結末は逆に興味深かった。
声を上げることの難しさ、苦しさ。声を届ける勇気。
スキャダラスな事件を扱うのに対決や高揚感を煽り過ぎず、女性たちを描いていてよかったです。
ユダヤ系の入れ墨についての会話と、「裏金を払うのは男にと>>続きを読む
気まずくて逃げたい気持ちは、そこから踏み止まるとこまでセットなので、主人公にはまったく共感できない。
印象的な振り返りの表情が憎たらしくなるほど藤ヶ谷がクズに見えてくる。
親父の登場には痺れたなぁ>>続きを読む
めちゃくちゃおもしろかった。冷酷な怒り。未来を標榜しても地獄へ突き進む運命。ヴィンランド・サガの世界観が実写化されていると興奮した。
街の中では夢も人生も愛情も流れていってしまう。挫折と後悔だけが残る。息を吸って吐いて、寝て起きて。今日も人生は変わらない。人生は街の外には持ち出せない。それを成す時、あまりに犠牲は大きすぎる。それでも>>続きを読む
スーパーやわらかアクション作画アニメやった。大満足。兄弟と兄妹の対比とか。国の抱えた罪とか、民族問題。原作のテーマを踏襲していてよかったです。というかアニメに求めることはこれのみなんだよ。活劇であるこ>>続きを読む
どんだけ病んでんだ。どんだけこじれてるんだ。アメリカのヒーローってやつは。面白いんだけどよく分からない。キック・アスにしろ、リアルにヒーローしたらまあこうなるんだろうけど。なんでこうなるんだろう?童貞>>続きを読む
リメイク。うん、まあよかったです。ホラー色が強まった感じかしら。それでもやはり美しくて儚くて、愚かで罪深く、どうしようもなく抗えないイノセンスの物語だった。どっちかと言われればエリの方が好きですが。で>>続きを読む