5lothさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

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ルート・アイリッシュ(2010年製作の映画)

3.0

ケン・ローチの映画なのに肉体的にタフな印象。とはいえ、社会と立場の弱い人間との軋轢は未亡人になってしまった親友の奥さんや、イラクの母親に仮託されてる。真相を求める主人公は、何かを手に入れるのではなく、>>続きを読む

SR サイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者(2012年製作の映画)

3.0

SRハーコーver.て感じか。何者にもなれない若者の過程の物語が、ラストシーンで心からのラップとして吐き出されるという枠組みがあれば、スケールアップしようが何しようがいいのか。や、いいんだけど今回の物>>続きを読む

裏切りのサーカス(2011年製作の映画)

3.0

正直に言うと、難しくてよく分かんなかった。最後の視線とかあれどういう意味だ?ただキラーショットしかない類いのすごい映画だったと思う。時間経ってから、もっかい見たい。

過去のない男(2002年製作の映画)

3.0

独特。特に視線が。2人の人物が画面の中で会話していても、視線は画面の外で像を結ぶ。とぼけたルックかと思うや、深い。

もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら(2011年製作の映画)

3.0

気持ちのいい映画だった。アイドル映画ではなかったように思う。もっとコメディ的なアプローチもありな気がしたが、“真摯に”ということなのだろうか。撮影と演出が丁寧でよかった。

中盤、病院で夕紀と慶一郎が
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ひゃくはち(2008年製作の映画)

2.0

高校野球強豪校の補欠のお話。補欠でも体育会系で、そしてそれなりに楽しそうだったけどなー。そこから何故辛いばかりの野球を続けるのかというテーマが立ちのぼってくるのだが…。なんか中途半端な印象でした。>>続きを読む

街のあかり(2006年製作の映画)

3.0

小津とかジャームッシュみたいな様式美も感じるなー。そして、だんだん癖になってくる。いつもロックンロールがある。なんでロック?夜のシーンが中盤までずっと続く。途中から昼のにもなるけど、主人公の状況はむし>>続きを読む

別離(2011年製作の映画)

3.5

ディスコミュニケーションはどこでも起きていて、なじみのない宗教の問題まで関わってくると、とんでもなく難しそうだ。時間が経てば経つほど距離は開き、嘘をついたことで溝は大きくなるばかり。イラン映画なのです>>続きを読む

孤島の王(2010年製作の映画)

3.0

力で人をコントロールするなんて出来ないんだよ、と思った。実際の出来事としたら、かなりまずいことなんだろうが少年たちに感情移入していた。だからラストの展開にはカタルシスがあった。眼差しで語る映画だった。>>続きを読む

この空の花 長岡花火物語(2012年製作の映画)

3.5

大林宣彦をノスタルジックな映画を撮る人のよさそうなおじさんと思うのは間違い。こんな獰猛な表現見たことない。意味や理由を、言葉と映像で覆い尽くす。登場人物何人もの歴史をストーリーとして、時代さえも飛び越>>続きを読む

ポテチ(2012年製作の映画)

3.0

伊坂幸太郎の書く話って寓話的だなーと改めて思ったりした。震災後の仙台で撮られたというこの映画は変に深刻になることなく、ユーモアで色んなことを切り抜けていて。確かにあの時から、ぼくらはもっとユーモアを取>>続きを読む

ミッドナイト・イン・パリ(2011年製作の映画)

3.0

ウディ・アレンがパリを撮る映画。でもパリでも色んなものに嫉妬しながら、相変わらずうだうだ言っててなんか安心した。タイムスリップをしても全然SFにならないの面白い。そこからさらに遡るアイディアと、いつの>>続きを読む

サニー 永遠の仲間たち(2011年製作の映画)

3.0

まあよく出来た映画だった。80年代のノスタルジーに共感は出来ないのだけれど、不良友情ものというか、少年漫画的な文法を持っていて、その世界に楽しく入り込めた。映画が始まってから最初の回想への入り方がもう>>続きを読む

インテリア(1978年製作の映画)

3.0

早口じゃない。キリキリしてる。こういうアプローチも出来る人なんだ。しかも上手い。あらかじめ壊れている家族の関係をじりじりと見せる。ラスト近くダンスをしている時の、それぞれの視線が本当に残酷だった。それ>>続きを読む

カイロの紫のバラ(1985年製作の映画)

3.0

面白かった。映画のキャラクターがスクリーンから現実に出てきてしまう話。キャラクター自身の自我とかめんどくさいものが絡むのがウディ・アレンぽいか。虚構と現実の境目のぼやけてしまう、そしていつも映画館に通>>続きを読む

機動警察パトレイバー2 the Movie(1993年製作の映画)

3.0

思うところあって見返す。相変わらず難しくて、パトレイバーをこんなにしてくれちゃってとも思うんだけど、画面がまったく古くなくて、今でも先鋭的でさえあってビビる。これ見るとアニメ=レイアウトなんじゃないか>>続きを読む

ハンナとその姉妹(1986年製作の映画)

3.0

1人称が何度も切り替わるので少し難解に感じる。散文詩のように愛のややこしさや、面倒臭さを描いてみせる。ウディ・アレン流群像劇?この人は本当にインテリだなーと思いました。

外事警察 その男に騙されるな(2012年製作の映画)

3.0

すげぇ役者力の映画だった。田中泯vs渡部篤郎とか、真木よう子vs尾野真千子とか脳天痺れたわ。あと、この国に空気に色を付けることが出来たら、こんな色をしているんだろうなー、と思った。そんな色調だった。錆>>続きを読む

ソウル・サーファー(2011年製作の映画)

3.0

王道のスポーツ映画だった。ファミリー・ツリーとはまた違ったハワイの風景。困難に出くわした時、人はどうするのか。片腕をなくしたこと。津波の被害にあったタイのこと。そして、僕達の国の記憶がリフレインされる>>続きを読む

アタック・ザ・ブロック(2011年製作の映画)

3.0

おんもしろかった。悪ガキというか、ギャングスタ予備軍がヒーローになるまで。キャラがすごい立ってるのとか、それぞれの個性がちゃんと物語を駆動してるのとか、エイリアンに生物的な設定がついてるのとか、描く世>>続きを読む

アベンジャーズ(2012年製作の映画)

3.5

オンボロバイクをボヘボヘ言わして戻ってくるブルース・バナー博士が大好きですね。

DOCUMENTARY of AKB48 Show must go on 少女たちは傷つきながら、夢を見る(2011年製作の映画)

4.3

2011年3月11日から始まるヘビーな映画だった。

前田敦子の孤独、簡単に覗けないほど暗くて深い。

どうか彼女たちに最高に華やかで煌めくものをあげてください。

幸せへのキセキ(2011年製作の映画)

4.0

僕はこの映画がとてもとても好きです。感傷的に過ぎるのかもしれない。なんか個人的な思いと結びついて、繋がったような気がした。その煌めきは、思わず目を背けてしまう眩しさではなく、木漏れ日や、カーテンの隙間>>続きを読む

ファミリー・ツリー(2011年製作の映画)

3.8

アレクサンダー・ペインは安定してじめじめしてんなー。しかもこの話をハワイでやるなんて最高に最悪、とか思いながら見始めた映画は、悲しみ、怒り、やるせなさ、罪、土地と家族のルーツ、そういうものがいつの間に>>続きを読む

ドライヴ(2011年製作の映画)

3.5

ライアン・ゴズリングの視線がよかった。車の窓から遠くを見つめていた男は、ふと目の前のものに目が止まる。それは彼がそこまで進んで辿り着いたのか、立ち止まったからなのかは分からないけど。その視線の先で結ば>>続きを読む

ザ・マペッツ(2011年製作の映画)

3.3

どれだけパロディを繰り返しても、どれだけ消費されても、どれだけ時間が経っても、忘れられても、消えない魔法があると、この映画は言っている。そして多分、ディズニーはそれを知っている。いい大人なのにマペット>>続きを読む

ル・アーヴルの靴みがき(2011年製作の映画)

3.0

市井の人々を見つめること。何かをじっと見つめる無表情の中に彼らの悲喜を見つけること。社会の問題あるけれど、そのものよりも目の前の人生をいとおしく、ユーモアをもって暮らすこと。妻を病院に連れていくシーン>>続きを読む

人生はビギナーズ(2010年製作の映画)

3.5

とてもとても好きな感じだった。イメージと散文のような映画。ぼくらの毎日は悲しみの中にあって、ユーモアと静けさが訪れる。そういうもんだという気分さ。メラニー・ロランが可愛すぎて死んだ。

ワン・デイ 23年のラブストーリー(2011年製作の映画)

3.3

ある男女の7/15だけを23年間描くという、ちょっと変わったラブストーリー。だからこその切なさがあった。ひさしぶりに会って近況を話し合って、時間を埋めていくようなことを繰り返していれば、親密な友達の話>>続きを読む