すーじーさんの映画レビュー・感想・評価

すーじー

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胸騒ぎ(2022年製作の映画)

3.9

暗さが尾を引くが、強く印象に残る映画だった。
何か行動/決断をする際、責任を伴うがそれを恐れて流れに身を任せ続けると座礁してしまう。多くの人は善人だが、中には根っからの悪人もいる。
この2点を強く感じ
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アイアンクロー(2023年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

お得意のアイアンクローを家族に対してもかけ続ける父親。呪いではなく全て自分が招いていることと理解していたのでたじろがなかったのか。息子たちを私物化していてキツかった。
兄弟の仲の良さと天国の描写では少
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.9

映像と音(楽曲も音響も)が素晴らしく、それが途切れることなく3時間超続く。恐れ入った。
脚本についても単純に時系列順に並べることはできたはず。ただそこはノーラン節を存分に出しており、観衆の集中力を途切
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パプリカ(2006年製作の映画)

3.9

考察のしがいしかなくて草(何もわかってない)

コヴェナント/約束の救出(2023年製作の映画)

3.8

全体的な流れはあるある系だが、映像のクオリティや緊迫感はすごかった。途中で少しテイストが変わった箇所もあり、そういったギミックもワクワクした。
ただ、他の方もレビューで書いていたが、ワンサイドすぎて全
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search/#サーチ2(2023年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

前作のサーチのスピード感を倍速にしたような作品だった。物語についていけるギリギリのライン。。テンポコントロールが絶妙。そのため、映画自体の情報量が凝縮されており、見終わったあとの達成感的なところも味わ>>続きを読む

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

4.4

いろんなジャンルがごった煮された唯一無二の作品だった。ただ、そんなカオスの中でも作り込まれた脚本、映像でしっかりまとまっていた。興奮、感動、笑い、恐怖、充実感などなど、感情がとにかく場面場面で揺さぶら>>続きを読む

落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.0

予告からスリラーみが強い作品かと思っていたが、とても生々しく深みのあるフランス映画だった。
演技がとにかくリアルで、人間のみならず犬まで素晴らしい。
白黒で決まるものなど大抵ないこの世の真理みたいなも
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梟ーフクロウー(2022年製作の映画)

3.8

予告だとだいぶスリラー推しだったけど、もっと人間ドラマ寄りだった。ただそのドラマがしっかりしてて結果見応えあった。
伏線も見事で脚本に無駄もなくスマートな流れだった。
小さな鍼一つで一国が揺れ動く構図
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

3.9

私の読解力だと意図を把握できないパートも多かったが、幹となる流れはとても好みだった。
また、2回目の鑑賞時に大きく視点が変化しそうなのも好きポイント。

イノセンツ(2021年製作の映画)

3.6

子供の悪意なき攻撃を描いているのはわかるが、それは悪意でしかないだろ…と感じた場面が後半多かった。その割に対決シーンが静かだったので、個人的には少しチグハグ感を感じた。
ただ、前半部分は誰しもがどこか
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コンクリート・ユートピア(2021年製作の映画)

3.6

前半パートでは自分だったらどんな選択をするだろうと考えさせられた。韓国映画は突飛な設定でも超具体的な描写で現実に引き寄せるのうまい…
ただ、後半パートはなんか失速気味。ダラダラと長いし、代表のサイコ感
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.8

全体的な雰囲気が洗練されててとても良かった。音楽や映像の色彩などが特に。
ただ、過激な性描写が多すぎて個人的にきつかった…(意図はあるにしても)

みなに幸あれ(2023年製作の映画)

3.9

映画全編通して空白や隠喩が多く、物語を直接的に観ていると全く意味不明に映ると思う。邦画ホラーでここまで振り切った勇気は素晴らしいと思うし、こういった表現の映画が邦画でもどんどん出てきてほしいと感じた。>>続きを読む

⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

3.8

社会風刺がいい塩梅で練り込まれていて、気持ちが乗ってくる場面が多かった。最近の子供向けと見せかけた作品はさらりと社会の問題をオーバーラップさせてくるからすごい。

オットーという男(2022年製作の映画)

3.9

心暖まる映画だった。
オットーの本質を理解してくれている周りの人達と交流しながら、ロスを乗り越えてゆく。
こんなキャラの立った人達と生活してみたいな〜

TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

3.9

全体的にストーリーがわかりやすくすっきりしており、中身のあるものだった。怖ければなんでもいいでしょの感じではない。(このルールは…?もあったが笑)
もちろんちゃんと怖い。ドアの開閉音でかい。

NOCEBO/ノセボ(2022年製作の映画)

3.8

伝えたいことがわかりやすく、それをうまくホラーのフォーマットに落とし込めていると感じた。ちょっとやり返しすぎな気もするが…
主人公が精神的に脅かされていく描写も臨場感があって良かった。

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.0

忙しない日常の中、止まり木にしたい映画だった。
同じような一日に見えていても変化は必ずあって、その素敵な変化に気づける人が幸せな人なんだと思い返させてくれる。
経済の森に迷い込んだ時に都度見返したい。

終わらない週末(2023年製作の映画)

3.6

全体のトーンは映像も物語も絶妙で好みだったが、プロットには芯がない気がした。日常から外れた事象は起こるが、そこには裏や事情がありそうで深掘ることはない。視聴者に考えさせるって言ってしまえば終わりだが、>>続きを読む

ユージュアル・サスペクツ(1995年製作の映画)

3.6

近年のどんでん返しものに慣れてしまっていると物足りない感はある。ただ、公開時期を考えると当時は革新的な脚本だったのだろうと思う。

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.7

ゴジラの迫力、上陸した際の臨場感はとても良かった。ただ、物語パートはなんとも。シリアスな中で無駄に少しポップに寄せたり、上辺だけ撫でるようなプロットだったり…。もう少し物語パートで重厚感を出して欲しか>>続きを読む

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

結局FBIも自分たちの実力を世間に知らせることができる都合の良い事件という認識しかなく、また大衆もそれをラジオドラマのようなエンタメとして消化していたのみで誰も当事者たちのことは考えていなかったのだろ>>続きを読む

羊たちの沈黙(1990年製作の映画)

3.7

あまりレクター博士に悪いイメージを持てなかった。そういう自分が博士の術中にまんまとハマってるのかも。

グランツーリスモ(2023年製作の映画)

4.1

スポーツ系脚本のいいとこ取りを全て詰め込んだような展開。少し時系列を変えてるとは言え、事実がベースとは…
その上に臨場感MAXの映像が乗っかり、万人におすすめできるエンタメ映画としては最高峰なのではと
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ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語(2023年製作の映画)

3.9

ウェス・アンダーソンの唯一無二なテイストと破天荒でコミカルで暖かい物語(表現しずらい…笑)がしっかりマッチしてて、作品として素晴らしかった。カンバーバッチのシュールさを感じさせる表情も最高。

インビジブル・ゲスト 悪魔の証明(2016年製作の映画)

3.9

煽ってくる音楽が素晴らしい。音量大きめに鑑賞するとこちらの感情の揺さぶられ方や緊張感が大きく変わる。やっぱりスペインはトリック系の面白い作品が多いなー!