考えるなすびさんの映画レビュー・感想・評価

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くれなずめ(2021年製作の映画)

3.9

すごく好きな映画だった。

自分の気持ちって実はよくわからないし、大切な人を亡くした体験ともなると、その痛みとどう過ごすのかなんてなおさら整理がつかないし、よくわからない。

そこに、"くれなずめ"と
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裏ゾッキ(2021年製作の映画)

3.8

一応、映画「ゾッキ」を観た後に鑑賞したけど、これは「ゾッキ」を観ていない人でも十分に楽しめるドキュメントだったと思う。

コロナ禍の今「映画は必要か」という問いかけとか、監督や俳優陣の思いにはもちろん
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.0

「娑婆は我慢の連続です。そやけど、空は広いち言います。」

殺人の罪によって人生の長い時間を刑務所で過ごした元ヤクザの男が、刑期を終えて社会復帰を目指す物語。

他人の不正義を許せない真っ直ぐな性格を
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メランコリック(2018年製作の映画)

3.6

営業終了後の銭湯が"訳あり"の殺しと遺体処理として使われているという設定には、なるほどたしかに、理にかなっているという納得感。きっかけは主体的ではないにせよ犯罪に手を染めている主人公たちに"因果応報">>続きを読む

キッド(1921年製作の映画)

4.0

100年も前に作られた映画が、これほど無理なく笑えて、自然と感動できるってすごいことだと思う。

人間の本質的な感性は時代が違っても変わらないということだと思うけど、そういう"本質的"な心の動きをしっ
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滝を見にいく(2014年製作の映画)

4.0

沖田修一監督は、『横道世之介』を撮ったという点だけでも最大の信頼を寄せているのだけど、『滝を見にいく』もまた最高に愛おしい作品だった。めちゃくちゃ好き。愛おしい。

良い映画を観た後の感覚に「登場人物
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ファーストラヴ(2021年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

まずは「芳根京子すごいな」という感想。原作は読んでいたけど、映画もとても楽しめた。特に北川景子と芳根京子の面会シーンや、ラストの法廷の場面は、セリフと表情のみでもしっかり楽しめる見応えがあった。

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わたしは光をにぎっている(2019年製作の映画)

3.8

生きていればきっと必ずや出会う、なにかの"終わり"とそこからの"一歩"を描いた、静かで力強い作品。

上信の湖畔の古びた旅館で祖母と暮らしていた主人公は、祖母の入院を機に、縁もゆかりもない東京の下町に
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殺人の追憶(2003年製作の映画)

3.8

韓国の美しい田舎の風景に見惚れる一方、工業地帯の街並みからは不吉さが漂っていて、それらと雨夜の惨劇との対比に戦慄する。役者の顔の力。洗練された音楽。
実話を元にしているために、決して劇中で事件が解決さ
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ユー・ガット・メール(1998年製作の映画)

2.5

メグライアンはキュートで、登場人物のファッションも今の時代になってまたグッとくるおしゃれさを感じて楽しめたけど、物語はかなり共感できない。
男側だけメール相手を知っておいて、"調整"と言って外堀を埋め
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エポックのアトリエ 菅谷晋一がつくるレコードジャケット(2020年製作の映画)

3.0

クロマニヨンズへの興味から観たけど、ものづくりの大切な心構えを教わるドキュメンタリーだった。菅谷さんはとっても柔和な"やさしい森のくまさん"みたいな方だけど、その内側は熱と自信に満ちていて、その原動力>>続きを読む