相変わらず美術やそのディテールを使った演出が楽しい。ストーリーを重視した分、派手な演出は抑えていたが安定で良かった
。幼少期含めフュリオサの目力が印象的。
この状況下で今観ることで大きな意味がある映画。慣れるように作られた実験的な構成で、意識して想像力で抗おうとするが慣れてしまうと自分自身が嫌になる。時おり唐突に挟み込まれる異様で強い演出で目線を戻される>>続きを読む
たけし版座頭市とシンクロ。弱い分、梟のほうが秘密にする説得力がある。
このレビューはネタバレを含みます
白石監督の時代劇ということで鑑賞。
主人公の信念も結局ブレて肩透かしを食らった。商人2人の首を同時に斬り落とし、その勢いで碁盤も斬れてすぐさまエンドロールだったら最高だったのに。信念を貫いたが故にサイ>>続きを読む
先日、改めてΠを観てからの鑑賞。表現のギャップは凄いけど、派手な効果に頼らない今作の演出はより人間らしさに共感でき深く心に響いた。
若い頃に観て影響を受けまくった作品。思い出補正もあるけど、厨二的な設定や青く尖った演出は今観ても格好いい。権利を得てリマスターを作ったA24はアツイ。
台詞やシナリオは以外とシンプルで洗練された美術やギミック、シーンで細かい設定を目で読み取らせて想像させる。その分、ノイズが少なく世界観に没入できる。
キャパを越えた現実を目の当たりにし逆噴射的に表現で吐き出す。青くさいが必要な行為で、その衝動を後に思い返し回帰した時に心に素直に従うことの大事さがわかる。
さりげなく画面に映り込んでいるものや聞こえていた音に意味があったことがわかる。構成や演出に隙がなく、行間を読ませる見せ方がすごい。本当に良い映画を観た。
監督の一貫したトラウマのようなテーマや感覚は同じだが過去作に比べてより抽象的で突き放される。早い段階で身を委ねればいいと理解はするけど、それは気持ちがいいものではなく精神と体力が削られる。
ブラックな設定に尖った演出の絶妙なバランス。演技から美術、音楽までトータルで洗練されたセンスは隙がなく、ビジュアルだけに留まらない。
このレビューはネタバレを含みます
主人公があまり好きになれなかった。
飼い猫が怪我をさせた鳩を無責任にチリトリで捨てたリジーよりも途中から世話が雑になるがそれを見捨てず手当てをしたジョーの行動のほうが好感がもてる。
ジョーは作品づくり>>続きを読む
タイトルや美術のセンスがダサいがテンポが良いカット割りと少し独特な台詞回しで最後まで観てしまう。ヘルドックスでそれを知って今作も少年ジャンプ的な感覚で楽しめた。