sunaonさんの映画レビュー・感想・評価

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2016年〜

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永い言い訳(2016年製作の映画)

3.8

ある家族たちとの生活によって、そこにいないはずの妻の姿が照らされ、幸せだったはずの日々が照らされる。最後の送られるかもしれなかったメールを見て、しかしそれは最後だからといって、アンハッピーだろうか。最>>続きを読む

東京兄妹(1995年製作の映画)

3.8

妹の瑞々しさを受けとめつつも、のっぺり淡々としているなあと思っていたが、突然現れる雨のシーン。そこから画面がグッと締まってくる。そして雨は熱に浮かされたかのような妖艶さを引き出してくる。そして映画の中>>続きを読む

鉄男 II BODY HAMMER(1992年製作の映画)

3.5

ハンマービート・ムービー。肉体を侵食する鉄。鉄とは業か。なぜかエンディングの爽快感がある。都市はほろび、私は平穏である。もともとは都市にまみれた私。私の中にあったものが全て外に排出されきったかのような>>続きを読む

トニー滝谷(2004年製作の映画)

4.0

右の壁、左の壁の間に、白くぼやけた空間が、圧倒的に遠い時間のように、ひそやかにある。足りないものを埋めるために服を着る人。逆に埋めるためだった服から、その人のことは、おぼろげでも分かるだろうか。そこに>>続きを読む

八月の狂詩曲(ラプソディー)(1991年製作の映画)

3.6

のっけからオルガンの音程が合わず、不安定な物語を象徴する。画面の訴求力がつよい。左右にお婆さんが一言も喋らず向き合う。茶色のまんじゅうのように中身がずっしりつまっている。沈黙していても話している。首の>>続きを読む

東京夜曲(1997年製作の映画)

4.1

この映画は好きになった猫のように心のなかに住みつくタイプの映画だと思う。とくに大きなことは起こらない。ただし全編を通して根底にながれる哀しみのようなものがある。それは瑞々しいのかもしれないし、乾いてい>>続きを読む

三月のライオン(1992年製作の映画)

4.0

忘れないうちに書かなきゃ。セピアのトーンが時間をはっきりさせず、えいえんの午後を感じさせる。セピアとは時間にしばられないえいえんだろうかともすれば、途中に出てくる、とびきり暗く、ひそやかな、ブルーの情>>続きを読む

インファナル・アフェア(2002年製作の映画)

3.7

うーん面白かった。自分の身分をもはやほぼ誰も分からなくなり、自分でもよくわからなくなるような感じ、その消失感は好き。職務とか目的が薄くなって、煙のように消えていくような感じ(実際当人はそこに抗い職務を>>続きを読む

マッドマックス(1979年製作の映画)

4.0

暴走族のボスがメルヴィンズの人の原型。暴走族のこっけいさが恐ろしい。道の中心にボロぞうきんのような人。ヘルメットから落ちる2枚のポラロイドにマックスのかなしみ、怒りが象徴されてる。マックス自身よりもそ>>続きを読む

六月の蛇(2002年製作の映画)

4.0

股のあいだにバイブをつっこみ、恥じらいが反転され、快感へと裏返っていく、その解放された姿よ。憧憬にすら思える。雨は解放を抑えることもなく、むしろその解放性を艶やかに映し出す。二回町へ出る、そのコントラ>>続きを読む

黒の天使 Vol.1(1998年製作の映画)

3.8

葉月里緒菜が最初は空虚な人形のようだったけど男に見せる素顔と哀しみの表情を見せるあたりから良くなってくる。プールというモチーフはGONIN2にもあったけどガラっと風景を変える。荘厳な音楽と高級クラブの>>続きを読む

ユージュアル・サスペクツ(1995年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

彼の話のどこまでが本当だったのかな?というところをつきつめて考えると面白いかもしれない。

サイコ(1960年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

最後に急に出てくる医者がエラそう ラストは面白かった!あれがあれであれになってしまうとは。本物の人格と強迫観念から演じられる人格と。それは本物ではないが極めて本物に近いだろうか?いやどうだろう。とする>>続きを読む

戦慄怪奇ファイル コワすぎ! FILE-01 口裂け女捕獲作戦(2012年製作の映画)

3.3

このシリーズ初見でした。オカルトが面白恐ろしかっただけに、ぼちぼちというところ。4が一番いいらしいですね?見てみようと思います。

トレインスポッティング(1996年製作の映画)

3.7

「豊かな人生なんて興味ない」がいい。精神的に豊かさを捨て去ったあとに残る人生を想う。へロイン。「純金の蛇口」「大理石の便器」「黒檀の便座」言い回し。飛行機のゴオオオという音とピンクの布団。家族を映す構>>続きを読む

オカルト(2008年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

とにかくすごいのを観た…
最初はドキュメンタリーと思って観てたので橋の上のシーンでビビった。途中でモキュメンタリーという手法だと分かったので少し安心して観る。が、それでも恐ろしい映画だった。特に最後の
>>続きを読む

バニシング・ポイント(1971年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

なぜ、最初と最後で結果が違うのだろう?最初は最初で車が消失する。なぜか。裸のバイク女。なにか不可思議な力を持ったDJ。波乗りで死んだ恋人。そして最後のシーン。びっくりする。

プレデター(1987年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

主要メンバーがみんなかっこいい。が、敵はもっと強い。あんなにたくましいビリーでさえ…。「見えない」がひとつのキーワードだけど、見えなさが転回していくのもいい。見えないのは相手も同じなのである。最初のゲ>>続きを読む

スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望(1977年製作の映画)

3.7

スターウォーズ初めて見た。最後のクールな表情のままボーンというシーンと、昔のマイコンゲームみたいな画面がもう良い。

ダイ・ハード(1988年製作の映画)

4.3

すごい良い。まず悪役が車から一度に10人ぐらい出てくるところでみんなかっこいいからワクワクする。最初のほうのブルースウィルスはあまり役に立ってない感があり、最初悪役のほうをかっこよく思わせつつブルース>>続きを読む

アウトレイジ(2010年製作の映画)

3.8

オープニングの人っこひとりいない道路を続いて走る車がみのむしのように同じスピードで前後の車にピッタリ合わせて走る。両脇に緑。この静謐な世界を連結して走る虫。ヤクザにも虫のような性質があると言えるだろう>>続きを読む

極道黒社会 RAINY DOG(1997年製作の映画)

3.7

頭の豚?の肉が並んでいるシーンでの死んで肉化した肉体の生々しさがもはや豚ではなく人間の肉をも想起させて戦慄する。豚も人も肉は似ている。曜日感覚の分からない午前あるいは昼下がりの大雨とやや暗い外の情景に>>続きを読む

あの夏、いちばん静かな海。(1991年製作の映画)

4.2

すごいよかった。頭の、無音の海。中心には言葉はない。彼女はささやかな、ぎこちない笑顔をする。しかし、そもそも笑顔とは相手に見せるためだけのものではないはずだし、フォーマットもない。相手のいないところで>>続きを読む

HANA-BI(1997年製作の映画)

4.0

絵の強度。あざやかさ。花火らしき音とその瞬間にあらわれる花火の絵が心に時間をつくるよう。花火の瞬間の時間のストップした感じ。花火とは極めて絵的なものなのか。撃たれる男の横にある花。撃たれるという切迫感>>続きを読む

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