タバス子ちゃんさんの映画レビュー・感想・評価

タバス子ちゃん

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またヴィンセントは襲われる(2023年製作の映画)

3.4

目が合うだけで襲われるようになったヴィンセント
在宅勤務になり、人を避け、人恋しいのに恋愛が難しくなり…とコロナ禍っぽい
襲われ続けるあなたに問題があるのではって言う人がいるのも現代のSNSでよく見ら
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ゴジラxコング 新たなる帝国(2024年製作の映画)

3.4

コング族最後の生き残りとなったコングと髑髏島の先住民イーウィス族最後の生き残りとなったジアが共鳴しながら“故郷”へ戻るお話
大切なのは故郷がどこか、ではなくそれを自分で選ぶこと
ノリノリの曲をかけて軽
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ザ・タワー(2022年製作の映画)

3.0

集合住宅の外が闇で覆われ、その闇に物でも身体でも入れると消えてしまう
住民たちは人種ごとにグループを作って争い始める
ロックダウン下での差別や死を描いてるんだけど日本公開遅すぎ
「1に1」おじさん笑っ
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プリシラ(2023年製作の映画)

3.7

14歳のプリシラを部屋に誘い(一緒に入るところを友人たちに見られないように毎回彼女を先に行かせる)、服も生活スタイルもすべて決めて与えるエルヴィス
そんな彼の“色”に染まっていたプリシラが自立するまで
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No.10(2021年製作の映画)

3.7

ボーグマンのアレックス・ファン・ヴァーメルダム監督10作目
演出家の妻と不倫しているのがバレた俳優ギュンターは報復でセリフを減らされて報復し返す
彼をカメラで追う肺が1つしかない娘、彼女をも監視するカ
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辰巳(2023年製作の映画)

3.5

ケンとカズの小路紘史監督作
ポスターや予告編から凄いけどみんな面構えが良すぎるしスクリーン映えする表情をよく引き出せるなあ
家族とか一家って何なんでしょう
姉を殺されて裏社会に片足突っ込んでいく19歳
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毒娘(2024年製作の映画)

3.4

ミスミソウの内藤瑛亮監督作
意外な形のシスターフッドムービーだった
山田杏奈や清水尋也を起用したミスミソウと同じく若手が鮮烈
赤、黄、青に意味を持たせて全編徹底した色彩設計は今後お手本として取り上げら
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ゴーストバスターズ/フローズン・サマー(2024年製作の映画)

2.9

クィアムービーだった…!大した表象もなかったですが😂
前作アフターライフの後に亡くなってひょっとしたらゴーストになっているかもしれないアイヴァン・ライトマン監督に対する息子ジェイソン・ライトマンの想い
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アイアンクロー(2023年製作の映画)

3.8

プレッシャーに苦しむ三男が急死してから悲劇に見舞われ続ける“呪われた一家”フォン・エリック家
もう父親がずーっと息子たちをランク付けしてるの
兄弟の幸せのために犠牲を払ったり喜んだりできる子たちなのに
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.1

知恵の実たるりんごに象徴される知識欲に負け、その先にいる人のことに想像が及ぶまでに時間のかかるオッペンハイマー
人類に核の力を与えてトラウマに苦しみ続けた彼を、人類に火を与えて罰を3万年受けたプロメテ
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DOGMAN ドッグマン(2023年製作の映画)

3.8

リュック・ベッソン史上最高傑作
テリングがべらぼうに巧い
女性に見放されたように感じて女性になり、キリスト教に見放されたように感じたダグの歩む道
キリストは神の子か人の子か
「あなたをどちら側に入れよ
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ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)

3.5

THE RIVER様に試写会に招待していただいて観ました〜
キングスマンシリーズの教会ファイトやラスプーチンのダンスファイトと並んで語り継がれるであろうシーンてんこ盛りの終盤までにゃんて楽しいの…!🐈
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ルノワール 陽だまりの裸婦(2012年製作の映画)

3.5

ルノワールと偉大な彼に反発して映画に興味を示す息子(後に大いなる幻影やフレンチ・カンカンの監督)両者のミューズとなったデデ役の女優が魅力的!
原作はルノワールのひ孫(写真家)による小説
描線を明確にし
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ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ(2023年製作の映画)

2.4

機械仕掛けのマスコットたちが自ら動き出すのを目撃した夜間警備員
ジョシュ・ハッチャーソン久しぶり!ヒットして良かったね!
現実と夢あるいは“絵空事”の関係性をどう描こうとしているかわかっておもしろくな
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Here(2023年製作の映画)

3.9

帰省の前に冷蔵庫を空けようとありあわせのものをスープにして友人たちに挨拶がてら配り歩く男性が苔を研究する移民女性と出会う
出会いと別れ、飛び去るものと根付くもの、現実と夢、スクリーンのあちら側とこちら
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Firebird ファイアバード(2021年製作の映画)

3.4

不死鳥のように何度でも燃え上がる愛
許されない恋に落ちるロミオに共感したり火の鳥に救われたりするセルゲイが舞台に立つ側になって自伝を書き、それが映画になってまた誰かの孤独や傷心を癒すことに胸が熱くなっ
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ストップ・メイキング・センス 4Kレストア(1984年製作の映画)

3.5

アメリカン・ユートピアと比べると未成熟で客席とのコミュニケーションも一方的だけどこんなエネルギーを客席にぶっ放し続けられるの凄い
自分の列に他の人がいなかったから身体を揺らして楽しみました

ソウルメイト(2023年製作の映画)

3.7

「君の名前で僕を呼んで」を思い出した
名前を聞く度に思い出すから
あの命名は「何ひとつ忘れない」という約束
だから描く
人を生かすのは愛なんだなあ
魂が震えました

熱のあとに(2023年製作の映画)

3.1

破り方を見るとたぬきのようで、倒し方を見ると熊のようで、食べ方を見ると猿のようで
すべてのセリフが愛について語っているようであり、この映画そのものについて語っているようでもあり
証明するために痕を残そ
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バーチャリィヒーローズ(2013年製作の映画)

2.1

ビデオゲームのキャラクターが繰り返される戦いや不条理な世界に苛立ちを募らせていく
どうせ(ゲームオーバーで)死ぬのに生きる意味とは?の答えも主人公の最終目標もそれにしなければ良作だったのになー
マーク
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ダム・マネー ウォール街を狙え!(2023年製作の映画)

3.9

21年のゲームストップ株騒動を映画化
ゲームストップはもうダメだろ〜とウォール街のエリートたちが株を空売り(株価が下がると儲かる、上がると損する)しまくる中、SNSで「ゲームストップは過小評価されてる
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カラーパープル(2023年製作の映画)

3.9

全編とんでもないパワーとシスターフッドに満ちている
あなたは変わらなくて良い、でも変わりたいのなら人はいつだって変われるんだ
予告編好きだけど本編を観終わると魅力が10分の1も伝わってないなあと思って
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梟ーフクロウー(2022年製作の映画)

3.9

闇夜に王の子が怪死した事件の唯一の目撃者は秘密を抱えた盲目の男
明らかになるのは誰もが見て見ぬフリをしているということ
夜明けに向けて闇がどんどん深くなっていく
絶望で目の前が真っ暗になる
ユ・へジン
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みなに幸あれ(2023年製作の映画)

3.4

「誰かの幸せは誰かの不幸の上に成り立っている」をホラーで表現した怪作
祖父母が突然よくわからないことを言い出したかと思えば話しかけても無反応だったりするのを主人公が認知症かなと言ってたけど認知症だよね
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犬人間(2022年製作の映画)

3.0

マッチングしたハンサムな大富豪クリスチャンの飼い犬は犬の着ぐるみを着て犬として振る舞う男性フランクでした
クリスチャン役の顔が整いすぎているのも絵面をより不気味にしていて良い
ジャンルチェンジもオチも
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ゴッズ・クリーチャー(2022年製作の映画)

3.9

事件の容疑者となった最愛の息子を守るために彼が家にいたとウソの証言をしてしまった母親の罪悪感
被害者女性叩きと容疑者男性擁護
スキャンダルやウーマン・トーキングに続いてラストの選択がうれしい、わたしも
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ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人(2023年製作の映画)

3.6

目を見ながらお辞儀をするのが傲慢とされた時代にルイ15世を国王としてではなく1人の男性として見つめ、黒人の少年を名前で呼び、自身も個や美学を貫く
フランスの宮廷で初めてカツラやコルセットを脱ぎ捨てた女
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アクアマン/失われた王国(2023年製作の映画)

3.5

髪を結ってピンクのバスローブ姿で睡魔と闘いながら息子のおむつ替えに励むモモアマンは育児と国王の仕事を両立できるのか!?
オームもマッチョ思想から解放
前作も引用元をセリフに出してたのでロキは意識したん
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身代わり忠臣蔵(2024年製作の映画)

3.5

大きな鉢に植え替えられて蘇る花のように身代わりで旗本となって花開いた主人公の優しさ
家父長制によって弾き出されて身体まで犠牲にすることとなった彼とヒロインの連帯が温かい
トップも家父長制に首を絞められ
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カラフルな魔女~角野栄子の物語が生まれる暮らし~(2024年製作の映画)

3.6

由比ヶ浜が好きでたまに行くから知ってる場所ばかりだったんだけど角野さんの目、そして宮川監督のカメラを通して見るとさらにすてき…!魔法のメガネをかけてるみたい
あと場面写真のチーズおかかご飯おいしそうだ
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瞳をとじて(2023年製作の映画)

3.9

エリセ31年ぶりの新作
22年前、映画の撮影中に親友だった俳優フリオが突然姿を消してから映画監督を引退したミゲルがフリオを探す旅に出る
エリセ流君生き
記憶と記録
ランティモスのロブスターで女性が人間
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サン・セバスチャンへ、ようこそ(2020年製作の映画)

3.7

「今の批評家は現実の問題が入ってれば絶賛する」と言う若い監督に妻が夢中なのも彼の娯楽映画も気に入らない作家
クラシック映画は良かった…そう考えながら散歩していると気付けば8 2/1の世界へ!眠れば市民
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

3.8

PMSで月に1度苛立ちが抑えられなくなってすべてを台無しにしてしまう藤沢さん
彼女が怒りを爆発させた同僚の山添くんはパニック障碍だった
自分の身体なのにどうしようもない
でも相手のことだったら、毎回は
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僕らの世界が交わるまで(2022年製作の映画)

3.8

ジェシー・アイゼンバーグ監督デビュー作
なんだ、ただの天才か…( ˘ω˘ )
雰囲気はノア・バームバック監督作っぽくて心地良く、未熟な登場人物たちへの皮肉であたたかな視線はソーシャル・ネットワークを彷
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緑の夜(2023年製作の映画)

3.6

夫に苦しめられている主人公が保安検査場での仕事中に緑色の髪の女性と出会う
彼女は彼氏に運び屋をさせられていた
被害者が許してもらわなきゃいけない環境なんて許さない
ファン・ビンビン絶対に汚れないイメー
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ある閉ざされた雪の山荘で(2024年製作の映画)

2.9

7人の役者がオーディションで山荘へ
大雪で閉ざされて外部との連絡手段も途絶えた中で事件が起こるという設定で過ごすうちにガチっぽい事件が起こるけどガチなのか演出なのか、ガチだったら犯人は誰なのかと疑心暗
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