きゅうすたぬきさんの映画レビュー・感想・評価

きゅうすたぬき

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正欲(2023年製作の映画)

2.5

「水フェチ」という特殊性癖をこの映画で初めて知る。

ただし水フェチの表現は、映画内では俳優を物理的に水浸しにするくらいのものだった。
水フェチが水のどういう要素に魅了されるのか、もっと深く知りたかっ
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.0

雪山の小屋で流れる爆音のヒップホップ、息子のピアノの練習、裁判での答弁など、何度も繰り返されるシーンが多い。

その度に、グラデーションのように、事実と想像、主観と客観の境界が曖昧になっていく。

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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.0

「一隅を照らす」というのはこういうことなのかな、と思った映画。

全体の物語としては、淡々としていて起伏がない。
淡い色彩の絵画のような作品。

「豊かさ」というのは、本当は自分の中にいつでも存在する
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ウインド・リバー(2017年製作の映画)

3.8

ジェレミーレナーは悪役のイメージが強かったが今回は違う。

一貫して真っ白な雪の風景の中で、やたら血が目立つ描写が多い。
降る雪が証拠を掻き消していくのは、時と共に風化し消されていく犯罪を思わせる。
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MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

4.0

正直あまり期待していなかったけれど、面白かった。笑

繰り返しのような毎日を批判するようでいて、そこにある地道な成長にこそ本質がある、
というような一見説教じみたストーリーだが、ユーモアな展開がそう感
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キリエのうた(2023年製作の映画)

4.4

アイナジエンドに関してはよく知らなかったけれど、歌手と俳優とに表現として近いものがあるのか、それともアイナと岩井俊二作品との空気感とマッチしていたのか、全く不自然でなくて驚いた。

ひとつひとつのカッ
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パレード(2010年製作の映画)

4.1

誰かの狂気が誰かを救っているようで、表面的な関わり合いがかろうじて正気を保っているようでもある。

細い紐で引っ張り合うように危ういバランスを取り合う5人の関係性。

不気味好きにはたまらない作品だっ
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フランシス・ハ(2012年製作の映画)

3.3

グレタガーウィグが演じるのは、売れないダンサー27歳。
自由奔放で無秩序で危なっかしいい反面、とても繊細な一面が言葉に出来ない方法で表現されていて良かった。

とはいえ内容は結構意味分からないし、スト
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.2

いかにもセリフのようなセリフが不気味で序盤から不穏な空気が立ち込めるが、全体を見るとその意味が分かる。

西島秀俊がいい感じにオジサン。
今にも崩れかけそうな美男美女は目が離せない感じがする。

私をくいとめて(2020年製作の映画)

3.8

現実と妄想のシーンが入り乱れて、境目が分からない構成が絶妙。

のんさんがかわいい。
室内のインテリアや服のコーディネートなどもかわいい。

飛行機で過呼吸になりそうなシーンの演出は面白かった。

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