taizoさんの映画レビュー・感想・評価

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ヒポクラテスたち(1980年製作の映画)

4.0

16ミリフィルム独特のザラついた質感が熱く、痛々しいまでのリアルな学生生活を皮膚感覚で浮き彫りにしている佳作です。特に美人薄命を見事に演じた伊藤蘭は出色の出来といえます。自らの血を抜くシーンは白眉です>>続きを読む

アイアムアヒーロー(2015年製作の映画)

1.5

ダメな映画です。主人公の性格付けがあまりにも平板で見るに耐えません。より強力な武器を得る事で和が乱れるといった陳腐な展開を呈した上に最後はその武器を得た人物が英雄となる結末まで呆れるほかありません。地>>続きを読む

黄金のアデーレ 名画の帰還(2015年製作の映画)

3.5

気高い映画です。その気高さは私利私欲ではなく、祖国にナチスを受け入れたオーストリア政府に対する怒りとその場に両親を見捨ててきてしまった自分に対する悔恨が共存しているからに違いありません。オーストリアに>>続きを読む

バットマン リターンズ(1992年製作の映画)

3.7

ミッシェル・ファイファー!
ミッシェル・ファイファー!
ミッシェル・ファイファー!

ザ・ウォーク(2015年製作の映画)

3.2

ワールドトレードセンターでの綱渡りをまるで犯罪映画のごとくサスペンスフルタッチに演出したゼメギス監督の演出の勝利です。また作戦立案、人員召集、作戦実行と言った要素を軽快かつ爽やかに描ききった青春映画と>>続きを読む

心のともしび(1954年製作の映画)

3.8

もうどうしようもなくご都合主義の映画。だが見始めるとダグラス・サークの魔術で原題の「気高い執念」を携えた主人公によるご都合主義の世界を何故か自分が気持ちよく漂っているのを感じる。佳作。

スリープウォーカーズ(1992年製作の映画)

2.0

化け猫親子アメリカン。ギャーギャーうるさいだけのヒロイン、無能な警察、無意味なカーチェイス、頭のイカれた教師、猫にからっきし弱い化け猫等々到底理解不能な展開を呈し、最後のビッグバッドママの鉄拳制裁まで>>続きを読む

ハンター(1980年製作の映画)

3.8

なんといってもこの映画はMA-1。ハリウッドスターが劇中で米国空軍のフライトジャケットをタウンユースとして着用しているのを初めて見た。当時子供ながらこのジャンパーが欲しくてたまらなかった。無論現在カー>>続きを読む

ジョン・ウィック(2014年製作の映画)

2.1

愛犬家の話です。私も犬は大好きですが、この方はかなりやり過ぎています。マネをなさらないように。

ソウ(2004年製作の映画)

4.2

まずこの作品が低予算、撮影期間18日、20代の2人の若者によって作られた事に唖然とする。「セブン」と並ぶ、堕落した生活をする者を暴力という名の道徳的指導でシバキ倒す映画。スピード感ある展開とラストのど>>続きを読む

チャイルド・プレイ(1988年製作の映画)

3.5

実はお気に入りの一本。米国ホラー映画は元々ドラキュラなどのモンスターか、悪魔などが憑依するものが多いが、怨霊が人形に乗り移るなんて、幽霊が主体の日本映画に近いなぁと公開当時思ったものだ。残忍なシーンが>>続きを読む

殺しのドレス(1980年製作の映画)

2.0

あまりに陳腐な結末に比べ、ナンシー・アレンのなんと美しい事か!この映画ですっかりナンシー・アレンの虜になった。

JAWS/ジョーズ(1975年製作の映画)

5.0

その後次々と亜流を生んだ動物パニック映画の先駆け。26歳でこの作品を作ったスピルバーグはやはり天才。中々難しいが海に放り出された感覚を味わえるので、できれば大きなスクリーンでの観賞を薦める。またその後>>続きを読む

ゾンビ/ダリオ・アルジェント監修版(1978年製作の映画)

4.8

初見は国道246沿いにあった三軒茶屋映画。無論冒頭に惑星爆発シーンのある日本公開版。残酷なシーンはことごとくストップモーションになり、消化不良この上なかった。その後VHSでアルジェント版を観賞。長年の>>続きを読む

エイリアン2(1986年製作の映画)

5.0

映像力学とはこういう事である。卯ぬも言わさず観客をその世界に引きずり込み、蹂躙する。昨今のキャメロンは小手先に走りすぎ。初心に帰すべき。日劇の先行オールナイトの混雑ぶりは凄かった。無論エイリアンクイー>>続きを読む

エイリアン(1979年製作の映画)

5.0

SFホラーというジャンルを一般的に周知せしめた傑作。ギーガーの造形、シガーニー・ウィーバーの美しさ、出演者の数と空間を限定した脚本など素晴らしい点を挙げれば限りがない。必見。無論エイリアンのフィギアは>>続きを読む

ガープの世界(1982年製作の映画)

4.8

80年代アメリカ映画の代表作。滑稽で狡猾で貪欲で高慢と言った人間の生態が50年代から70年代激動のアメリカを背景に描かれた逸品。因みに家に突っ込んだ飛行機のパイロット役が監督のジョージ・ロイ・ヒルご本>>続きを読む

タクシードライバー(1976年製作の映画)

5.0

バーナード・ハーマンの音楽。ニューヨークの気だるさと生々しさを切り取ったマイケル・チャップマンのカメラ。役者の演技力。どれをとっても素晴らしい。タイプライターの先に銃を仕込むのは何度か真似た。

2001年宇宙の旅(1968年製作の映画)

5.0

言わずと知れた傑作。恐らく劇場で最も繰返し観た作品。創造とはこういう事であると教えてくれた映画。

セクシー地帯(ライン)(1961年製作の映画)

4.0

三原葉子がなんとかわいい事か!その事を確認するだけでもこの傑作を観る価値がある。

異常性愛記録 ハレンチ(1969年製作の映画)

4.2

若杉英二の演技は今もトラウマになっている。決して人には薦められない秀作。

直撃!地獄拳(1974年製作の映画)

4.5

ゲンセンカン主人上映当時一時的ではあるが、石井輝男ブームがおきた。その時自由が丘武蔵野館での石井作品4本立オールナイトで観賞。大傑作。石井監督のトークショーも有り、帰り際サインを頂いた事を思い出す。

直撃地獄拳 大逆転(1974年製作の映画)

4.2

驚愕の大傑作。これだけ馬鹿馬鹿しい映画はなかなかお目にかかれない。劇場で初見した時本当に椅子から転げ落ちた。猥雑さと過度な暴力表現が当時の東映作品のひとつの軸になっていた事を確認させられる映画。

大脱獄(1975年製作の映画)

4.0

高倉健と菅原文太最期の共演作。切ないラストが素晴らしい。