こんな家族があってもいいじゃないか、と投げかけてくる。名ばかりの家族を演じているような人々に比べれば、こちらの方が生々しくてリアル。
ジャパニーズラップを映画の軸に据えているだけで新鮮で面白い。そこにねっとりとした世界観が覆いかぶさっている感覚。東京はある種こんな構図かもしれない。
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登場人物みなに何処か愛くるしさがある。それはどの人物も夢中だからかもしれない、映画に、娘に、恋人に。その盲目で夢中な人々が絡み合った混沌の中、生き残るのが映画狂というのもまた面白い。
ゴールのわかりやすい映画だった。だからと言って凡庸なわけではなく、過去と現在がシームレスに入れ替わる様は演劇を見ている気分だった。自分が将来このように過去を振り返る時が来るのかもしれない。
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スピルバーグの解釈する仮想現実、その殆どは派手に彩られたものとして描かれていた。だが途中、仮想と現実を勘違いさせようとするシーンがあり、このシーンからは何故か生々しさを感じた。
ナショナリズムが高揚する現代だからこそ考えさせられる映画。戦争を知らない世代にとってやはり彼はカリスマで、そして何かにすがるようについて行こうとする。
絶望を追求する、その中に希望が一筋見える瞬間もあるが、やはり引き摺り込まれていく。そんな世界観に引きずり込まれていた。
まさに映画という展開と、スラムという現実とが不思議に絡み合っている。映画はその両軸のバランスなのかもしれない。
ただ、途中からテンポの悪さが目についた。
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広告と一般人の生活が混ざり合う様子は今のyoutubeを感じさせる。自分の生活を切り売りして(作中では気づいていないが)、それが消費されていくという皮肉もあった。そこからの脱出というストーリーは希望が>>続きを読む
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Privateに込められた意味を紡ぐように、多くの人々がライアンのために戦い、そしてライアンは生き残り、次へと遺していく。小隊を対象にしているお陰で全員への移入が起こる。
二つの我がぶつかり合う時に生まれる一瞬の奇跡を描くための映画。だがその為に犠牲とされている多くの人々の群像もみえる。音楽は芸術の中でもやはり別である。
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その映像の切り取り方(特に序盤)は写真にも通じる。登場人物が二人の映画は強い、二時間という時間をその二人のために割くことで、その一つ一つのシーンを二人の側から捉えられるようになる。そしてそれが一つに取>>続きを読む
展開が明快、その分内容に集中できた。内部告発者という呼称でしかない彼を人間にしている。我々の常識を揺さぶってくれる。
未来都市の描き方を変えた、それだけでも十分である。攻殻機動隊にも影響を与え、その世界観は今も引き継がれ、数十年経った今も色褪せず、むしろリアリティを持って受け入れられる。
ややコミカルだがシニカルな表現が印象的。ストーリー全体としては複雑ではないが、その映像構成が強い。
やはりオカルト的なところと繋がった感はあるが、それでもマジックをテーマにすることで、全体が華やかになる。
不安な気持ちとどのようにして向き合うのか、少女の心境の変化をジジが映しているのが面白い。
ネット上の世界のやりとりがややチープか、ただそれによりキャッチーにもなった。
八百万の神、神の人格化、それだけがテーマでは散漫になってしまうだろう。まさに、それらを背景として、ストーリーを進める潔さ。
ゴジラを介して、人間の汚さ、醜さにより焦点を当てている点が興味深い。ゴジラを生む理由はその当初より大きく変わらないかもしれないが、人間が結局その対応も遅らせるというのも今も変わらない。
一見すると陰と陽、そんな二人はお互い足りない部分があり、それぞれが補い合うことで話は進んでいく。そのやりとりが心地いい。
ミュージカルと歴史物語が渾然一体となる。各々の正義のあり方が対比的に描かれることで、それぞれの儚さがより際立つ。
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感情を揺さぶられる。なぜ?と考えさせたらそれはもう作り手の勝ちなのだろう。理不尽さ、無慈悲さの存在によって、無垢さが際立ち、そして儚く消えてしまうことで、その無垢さは刻まれる。
その世界観に自然と入り込めるのは、やはりハリー・ポッターの影響の大きさを知る。明暗が明快すぎるため、少し深みが欲しい。
何がキャッチーだったのか考えてみると、氷・雪という物理的・精神的にも特徴的なものをテーマの一つに組み込んだことで子供大人両者に親しみやすくなった点かもしれない。
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そのストーリー展開に面白さが集約されている、実際は三種類(例えば、最後のシーンのカメラワークなど)の撮り方をしているのも興味深い
フレディ・マーキュリーの伝記であり、クイーンのドキュメントでもある。冒頭のライブを軸とした展開が好感。