中尾岳陽さんの映画レビュー・感想・評価

中尾岳陽

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たかが世界の終わり(2016年製作の映画)

3.2

マイマザーでも感じたが、ドラン作品は、自身の生きるのなかでの、「他者と決定的に異なる」こと、それ故の苦しさが、こんなにも鋭く切り取られているのだ。

きっと、閉ざされた世界から、時には痛みながら出てき
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龍三と七人の子分たち(2015年製作の映画)

3.1

藤竜也さんと近藤正臣さん、ほんとうに上手。これだけ豪華で設定も良いわりに、ストーリーが… という感想。お腹抱えて笑わせて、すごい映画だなあと唸らせてほしかったのです

追記:北野武さんの笑いが、居場所
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地獄でなぜ悪い(2013年製作の映画)

3.3

なんというか、こういう作品が日本の映画文化に厚みをつくってるのだと思います。同時進行していく2つの物語の主軸。それぞれ違う意味で狂っていたが、2つが出会った時、カオスにカオスが交じり合い、狂乱は最高潮>>続きを読む

リップヴァンウィンクルの花嫁(2016年製作の映画)

4.8

他作品は少し抽象度が高すぎることもあるなあと個人的には感じるのですが、この作品においては岩井俊二さんの誇る映像美がストーリーとも相乗効果があり、鑑賞後に自分がどこにいるかわからない感覚に。連れ去られる>>続きを読む

セッション(2014年製作の映画)

4.2

興奮する。アンドリューの必死さ、感じる理不尽さ、プライド… ここまで感情移入させてしまう、監督の力。音楽映画ではなく、スポ根映画。プライドと、意地と、アーティストとして音楽だけが生きる意味という2人の>>続きを読む