ラストは一体何が起きたのか。
ロケ地になった長野県では、環境悪化の懸念から住民が開発計画に反対する事例が実際にあるので、そういう意味でも「誰もが無関係ではない」という作品になったと思います。
木の>>続きを読む
年間ベスト級!
それぞれ少しずつ選択を間違えていく登場人物。最後まで緊迫感が途切れず、評判通り石原さとみの演技が凄まじい。
そして中村倫也であります。誠実さと不誠実が同居するキャラクターが見事には>>続きを読む
水爆大怪獣ここにあり!
初代ゴジラのオマージュがありつつ「ゴジラの逆襲」を思い起こさせました。
山崎貴監督作品としては「永遠の0」の続編的な感じですね。
神木隆之介、浜辺美波はもちろんですが、安>>続きを読む
何といっても喧嘩の面白さ。
吉永小百合が寅さん的なキャラクターなんだと気づき、寺尾聰との関係に合点がいきました。
火事と喧嘩は江戸の華とは良く言ったもので、やはり山田洋次映画の喧嘩の組み立て方は秀>>続きを読む
「アイリッシュマン」に続いて3時間半!
現時点でディカプリオのベストじゃないかと思います。
マーロン・ブランドのような、ジャック・ニコルソンのような。「レオ様」と呼ぶにはオッサンになってしまいまし>>続きを読む
生き物やメカの設定に古き良きSFの香り。できる限り良い映画館で見るべき作品。
水のシーンが多いので尿意を心配していたのですが、上映時間の長さはまったく気にならないほど美しい絵。アクアマンやタロカン帝>>続きを読む
初監督作品でやりたい気持ちは非常にわかる。わかるけれど、それが演出として成り立っているかといえば疑問があるわけです。
浅い被写界深度とか、ワンシーンワンカットとか。一眼カメラを買った人が単焦点レンズ>>続きを読む
見る前は地味な映画かなと思っていたのですが、なんと素晴らしいオールスターキャスト!
ほぼ写真の仲野太賀を含めて、俳優陣が素晴らしかったです。
特に窪田正孝は今までのイメージが覆されるほど。こんなに>>続きを読む
字幕版の上映が極端に減ってしまったので、朝8時半から鑑賞。
チャドウィック・ボーズマンの死とティ・チャラの死を重ねて描いたという点で特異な作品でした。
ヒーローであっても死んでしまう。
キャラク>>続きを読む
北村龍平監督の「スカイハイ」だと知っていた人/知らなかった人、「あまちゃん」を見てる人/見てない人で、評価が分かれると思います。
「この世界の片隅に」のスタッフが…とか「海街diary」を彷彿とさせ>>続きを読む
ウルトラマンは怪獣プロレスと造形の面白さでできていたんだと再認識。
しかしながら、設定はあるけれどドラマがないというのは何とも。
「シン・ゴジラ」は説明不足だったからこそニュース映像みたいな迫力が>>続きを読む
2010年代は、みんな頑張った10年間だったんだなと。そして何より小松菜奈。小松菜奈を見るための2時間でした。
「花束みたいな恋をした」と合わせて、2010年代とは何だったのかという総括になる気がし>>続きを読む
恐怖と暴力を前面に打ち出した新しいバットマン。少年探偵団的な面白みがあったキャラクターだったのだと再認識しました。あえてバットマン2年生とした設定の妙がありますね。
ヒーローとヴィランは表裏一体とい>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
実質的に「スパイダーマン4」であり「アメージング・スパイダーマン3」なのであります。
まさにスパイダーマン版エンドゲームと呼ぶべき仕上がりで、思い入れが強いぶん「アベンジャーズ」よりも胸に迫るものが>>続きを読む
路地裏でサッカーをして、家族で映画を見に行き、学校で片思いのあの娘にドキドキ。ケネス・ブラナーが自身の少年時代を描いた作品で心が温まります。
しかし大人から見れば、宗派の対立で火炎瓶が飛び交い、税金>>続きを読む
耳の聞こえない家族は、どうやって娘の歌声を理解するのか。ミュージカル的でありつつ、手話と音声の台詞が渾然一体となった脚本が本当に素晴らしい。
一歩間違えると感動ポルノになってしまいそうなところ、耳の>>続きを読む
3Dではないのに、恐るべき没入感。分断や喪失といった世界的なテーマを扱いながら、どこを切り取ってもひと目で日本映画とわかる静謐な画面。
いかにも村上春樹のような台詞を話す登場人物。岡田将生の凄みであ>>続きを読む
「アカデミー賞最有力」という宣伝文句はアテになりませんが、この作品は例外。
どうしてウィリアムズ姉妹の父親役でアカデミー賞ノミネートなんだと、映画館に向かったのですが、見れば納得。バカ親父がバカ親父>>続きを読む
チキンこそマッチョ。
マッチョこそチキン。
「イーストウッド最後の主演作」から早十数年。いよいよ内海桂子師匠のような立ち姿であります。
しかし、あのダーティ・ハリーが銃を一発も撃たず、マッチョイズ>>続きを読む
スピルバーグ映画としてはエンドロールで完成する作品です。
リメイクでありながら、社会の分断と暴力の連鎖という現代的な演出。ヒスパニック系俳優の起用で、特に「マンボ」「アメリカ」はこれまでの印象が変わ>>続きを読む
ラナ・ウォシャウスキー監督に「今まで誤解してごめん」と言いたい。
「マトリックス」は自分の人生を取り戻す物語であり、それはウォシャウスキー姉妹のセクシャリティに根ざす個人的なストーリーだったことに今>>続きを読む
ウーマン村本はもっと評価されるべき。早口でまくしたてる芸風は助演男優賞モノ。原田眞人監督の世界観にドンピシャでした。
もともと台詞が早口で聞き取れないと定評のある原田眞人監督作品。ある種のリアリティ>>続きを読む
つまるところジェームズ・ボンドを愛でる映画なのであります。
クラシックのアップデートを続けたダニエル・クレイグ主演シリーズ。最終作なので、ついにアレがアレしてしまいます。
「青い目のボンドなんてあ>>続きを読む
新鮮な感動のあるMCU作品でした。
クロエ・ジャオは「ノマドランド」しか見ていませんが、あの風景にヒーローが立っている驚き。アート系の監督を起用して大正解ですね。
女性が男性を倒す「ブラック・ウィ>>続きを読む
スターウォーズの元ネタになった原作を「ブレードランナー2049」のドゥニ・ヴィルヌーブ監督で再映画化するというロマンあふれる作品であります。
砂漠のスパイスが中東で産出する石油の比喩だと考えると、中>>続きを読む
本編の長さにビビりましたが、劇場公開版よりも見やすい仕上がり。特にサイボーグ親子のドラマが増えているので、物語の展開がスムーズでした。
逆にバッサリ切られたエピソードもあり、あの部分がジョス・ウェド>>続きを読む
どんな内容がといえば、マッツ・ミケルセンが酒を飲む映画。明るいうちからベロンベロンになっているかと思ったら、白夜ということに気づきました。
しかしなかなか複雑で、喜び、悲しみ、諦め、希望が同時に現れ>>続きを読む
テレビシリーズも旧劇場版も未見で、とりあえず序破Qをイッキ見して鑑賞。自分自身、今まで見てこなかったので「エヴァンゲリオンのない世界」を生きてきたわけです。
「エヴァンゲリオンで人生が変わった」とい>>続きを読む
まさに母校がロケ地。掃除という概念が薄い高校だったので、床や下駄箱が映るたびに、卒業生として申し訳ない気持ちになりました。
廊下に進路関係の資料が置いてあったり、壁に張り紙があったりするのは、完璧に>>続きを読む
2020年は遠くなりにけり。コロナ以前のフジテレビ映画の集大成だと思います。
東出昌大の不倫も懐かしく、竹内結子と三浦春馬はすでにこの世にいないという。無邪気な海外ロケも今や昔。世の中がこんなに変わ>>続きを読む
奇襲を受けたアメリカの逆転劇。今さらながら「インデペンデンス・デイ」のモチーフが真珠湾攻撃だったと気づきました。
何といっても特筆すべきは、超大作ではあるがインディペンデント映画という点。お馴染みの>>続きを読む
ランボー故郷に帰る。
映画史的には、アメリカン・ニューシネマの流れだと思うのですが、なぜか筋肉モリモリマッチョマン代表になってしまった人気シリーズであります。
中盤まではリーアム・ニーソン風味。メ>>続きを読む
サム・メンデスが、ここまでビジュアリストだったのかと思い知らされました。
およそ2時間ワンカットで、丸1日のストーリーというのがポイント。2時間イコール24時間。上映時間と物語内の時間を一致させる方>>続きを読む
とても美しい映画です。
子役だと思っていたシアーシャ・ローナンとエマ・ワトソンも、もう大人なんだなと。久しぶりに会った親戚の子のような感じで、ハーマイオニーが30歳。信じられません。
おぼろげな記>>続きを読む
休業明けの映画館にて1人貸切り状態。非常に純粋な気持ちで楽しめました。いやぁ、映画って本当にいいもんですねぇ。
頭のイカれた女性とゲイの悪役が戦う話。雄々しいキャラクターが登場しないヒーロー映画とい>>続きを読む
アメリカなら、ここ数年でも「スポットライト世紀のスクープ」や「ペンタゴン・ペーパーズ」といった新聞記者を主人公にした快作があるわけで。この映画が称賛されるのは、それだけの閉塞感が日本に漂っているのだな>>続きを読む