戦時下でも人間であり続けることを選び
最善を尽くす主人公。
最後のシーンは言語を超えた何かが伝わってきた。本当にすごい。
あの日あの場所で起きた現象を撮り、伝える。あれが映像の存在意義だ。
メタ認知人間にはたまらない
自己俯瞰と自己疑念。
自分との葛藤の疲れが、ホッと軽くなる
意図的なのだろうか、
死の香りがする作品が多かった。
生から死へ。若きから老いへ。
誰にでも当てはまる「変化」は
さまざまな顔をして形をのぞかせる。
最後の作品の死との対峙はかなりハラハラした。
ただただ最高の作品。
人を映し、嘘であるにもかかわらず
本当が見える。
沖田監督好きにはたまらない作品。
脚本の空白部分を観せる俳優陣の芝居。
物語の中にあそびがあり、キメるところはしっかりとキメる。
根底の激流を眺めれる作品。
心掴まれる。
たが、掴むその手は優しく柔らかく温かい。
身も心も全てゆだねてしまうような作品。
幻想的な映像と音楽に俳優陣のリアリズムが重なり、ファンタジーでありながら日常的でもある心地の良い作品でした。