人が増え続け食べるものが供給できなくなり安定した家族という形を構成することができなくなり擬似家族が増え安楽死推奨。2日休めば職を失うので撃たれても働くという2022年の地獄を描いていた。主人公の刑事み>>続きを読む
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全身もしくは腰から上、寄ってもバストアップまでの距離を保っていたカメラが、トリニティ計画を境に時にはアゴから額までしか収まらないくらい、感情的にクローズアップしていく。
聖俗、善悪、科学者と軍人、妻と>>続きを読む
結婚とか結婚式って茶番じゃね? と思ったことがある人は観たら結婚したくなるかも知れない。
親族や司祭が教会前で花嫁を待ち受けるところに、車で乗りつけると見せかけて急ハンドルで通り過ぎ、乗車する花嫁に>>続きを読む
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「見る」「見られる」そして「見せる」といった視線の無数のやりとりの先に“現れる”世界を描いていた。
同僚とか隣人とか家族とかペットとか向き合ってる作品などと交わされる視線の集積によって、ニットのよう>>続きを読む
デンゼルの階段上りと、キアヌの階段上りでは意味合いが異なっていた。
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そういえば記憶にある限り、ケヴィン・コスナーが出演している映画で笑ったことは一度もない。そういう意味では本作もごりごりのコスナー印だ。ウディ・ハレルソンがその規律に抗うように1シーンくらいはと笑いをと>>続きを読む
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原作のストーリーの上っ面だけ拝借してジョニー・トー版とはまったくの別物になっている。それはどうでもいいんだけど、ろうあ者が近くで放たれた銃声が聞こえないという演出はちょっと迂闊なのではないかと思った。>>続きを読む
ぬかるんだ集落で、泥の地面から15cmくらいの高さに木の板を置き、ドーナツを売り始める二人。その、すぐにでも泥に埋もれられるこの低い低い地点から彼らは夢を見ていたんだ、という高さの演出に感動した。
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かつてオリヴェイラによって語られた映画の真理、『二重性を持った記号たちがそれでもなお輝いているということです』を少年の潤んだ瞳に見た。
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問題解決のための暴力の域はとうに越えてしまっているのだが、誰も黒いシャツを纏ったロベルト・マッコールを止められる者はいなかった。南イタリアでやりたい放題だった。カフェでお茶もし過ぎだった。
なぜ『マイ>>続きを読む
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カリブ海のフランス領海外県グアドループ。着いてすぐ空港入り口の売店で絵葉書を探すというシーンの旅情が異常。リゾートシャツに旅行カバン、路線バスに気だるそうな荷物運びの若者たち。毛皮のギャルにギターケー>>続きを読む
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宇宙を舞台にする映画に期待することは、地球上で生きているだけでは感じることのできない超圧倒的で絶望的な孤独や、把握の外側にある深淵や、起きたことのない感情を感じさせてくれることなのではないかと思う。あ>>続きを読む