mokoさんの映画レビュー・感想・評価

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Here(2023年製作の映画)

3.9

移民が多く住む多言語都市であるブリュッセルを舞台に、日常生活の断片を心地よい映像と音響で描いている作品。

日頃世話になっている人に手作りのスープを配り、貰った人もちょっと嬉しくなって笑みが溢れる。
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リトル・エッラ(2022年製作の映画)

3.9

登場する大人たちが皆優しくて成熟していた。
子どもに対して寛容だし、マイノリティーへの差別や偏見もなく自然に共存する優しい世界。
日本ではいったい…とちょっと考えさせられた。

エッラとオットーのコ
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霧の淵(2023年製作の映画)

3.7

日本の原風景のような自然や懐しい街並み、家屋、代々続いてきた人々の暮らしぶりが美しく映し出されている。癒し。

台詞は少なく淡々とゆっくり時間が流れる。
祖父と母の生き方に次代を担うイヒカは何を思うの
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コンパートメントNo.6(2021年製作の映画)

4.0

極寒の地の話なのに心温まるいい映画だった。

忘れられない鉄道の旅。
もう二度と会うことはなくても
互いに心を通わせたことは二人の記憶の中に灯火のように残り続け、これから長い人生の様々な局面で糧となる
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プリシラ(2023年製作の映画)

3.8

ソフィア・コッポラの映像美、音楽、装飾、60年代のファッション。
素敵な衣装の数々に、昨年行ったクリスチャン・ディオール夢のクチュリエ展を思い出した。(プリシラはシャネルなんですが)
ストーリー以上に
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フォロウィング 25周年/HDレストア版(1998年製作の映画)

3.8

クリストファー・ノーランの長編デビュー作

なるほど確かに原点だった
今日も頭フル回転させながらついていきました

デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)

4.0

『枯れ葉』の劇中で上映されたのを観てずっと気になっていたものの評価低めなので躊躇していたが、予想外に好みだった。

ホラーなのに終始緩い感じで色々シュールで。
ビル・マーレイとアダム・ドライバーのコン
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アネット(2021年製作の映画)

3.8

アダム・ドライバーの怪演が光る不思議な世界観のミュージカル

パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

A24制作でアカデミー賞ノミネート作品ということで初日に劇場へ。

初恋の幼馴染みに対する二人の気持ちの温度差がうまく描かれていた。

『前世からの運命』は仏教からくる東洋的な考え方と割り切るノラに対
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スパークス・ブラザーズ(2021年製作の映画)

4.0

生き方、音楽、ユーモア、アルバムジャケット...何から何までセンスの塊兄弟!

幼い頃たくさん映画館に連れて行ってくれたお父さん、ビートルズ公演を見せるためにフィアットを走らせたお母さん
のエピソード
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はじまりのうた(2013年製作の映画)

3.8

明日からも頑張ろうと前向きな気持ちにさせてくれる作品。

ニューヨークの街並みも
マルーン5アダム・レヴィーンの楽曲も
流されない主人公の生き方も良かった。
路上でレコーディング楽しそう 自由で寛容
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

5.0

凄まじい映画。
映像技術、俳優陣の素晴らしさは言うまでもなく。

とにかく国籍年齢性別関係なく全ての人が観て知っておくべき内容だと思った。

登場人物と会話を追うのに必死でルドウィグ・ゴランソンの音楽
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メメント(2000年製作の映画)

3.8

10分経つと記憶がなくなる主人公。
「はい、タイムリミット。」を繰り返しながら時間が過去に戻っていき、観ている側もレナードと同じ感覚を体験しながら進んでいく。
時系列難しいけど斬新で面白かった。

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戦場のメリークリスマス 4K 修復版(1983年製作の映画)

3.5

演技力云々はさておき、ボウイ、北野武、坂本龍一の圧倒的オーラと音楽で十分満足。
劇場で観られて良かった

ペナルティループ(2024年製作の映画)

3.6

殺したいほど憎い相手を何度でも殺すことができたとして、
復讐心を継続するのは精神的にも体力的にもキツいし、満たされるわけでもない。

復讐を重ねる毎に二人の関係性が少しずつ変化する過程が面白かった。
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ROMA/ローマ(2018年製作の映画)

4.1

モノクロの美しい映像に、音楽では無い『音』が見事に調和していた。
生活音、子どもたちの声、犬や小鳥、雨音、車、街の喧騒。
これらの音と対照的なクレオの静かな優しさが、じんわりと温かい気持ちにさせてくれ
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ロブスター(2015年製作の映画)

3.5

短絡的思考しかできず、ゲーム感覚で生きる現代人の行く末を皮肉りつつ警鐘を鳴らしているのかと

ヴァージン・スーサイズ(1999年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

過保護過干渉な毒親の母と、家庭で主導権のない父の犠牲になり自殺した美しい5人姉妹のことを、近所の同世代の男の子が回顧する

全く罪の意識もなく、「我が家は愛のある家庭なのにどうしてこんなことに」とほ
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あのこと(2021年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

人工妊娠中絶が合法化される以前のフランス。
大学生のアンヌにとって望まぬ妊娠だったとはいえ、危険や孤独に晒されながらも何がなんでも堕胎するという狂気じみた執着や迫り来るタイムリミットがホラーだった。
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ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語(2023年製作の映画)

3.8

美しい色彩とシンメトリー、飛び出す絵本みたいな仕掛けは流石

0.75倍速でもう一度内容を理解したい気持ち

ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)

3.9

湿地で壮絶な半生を過ごし、自然界の法則に沿って生きてきたカイア。
結末に驚くことはなかった。
どんな生き物も生存のために奮闘しているのだから。

自然の美しさが人間の醜さをより際立たせていた。

DOGMAN ドッグマン(2023年製作の映画)

3.8

『ニキータ』『レオン』以来なんとなく遠ざかっていたリュック・ベッソン作品を約30年振りに鑑賞。
30年の間に自分も人生経験積んだからこそわかるーという類いのものではなく、
やっぱりリュック・ベッソンだ
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ラヴィ・ド・ボエーム(1992年製作の映画)

4.1

笑っちゃうけど悲しくて温かい

生きるってこういう事

ボードレールを可愛がるマッティ・ペロンパー愛しかった。

U-NEXT様 配信開始ありがとうございます

ソウルメイト(2023年製作の映画)

3.8

家族や恋人以上の二人の深い結びつきはわかるが、何かうまく言い表せないモヤッとしたものが残った。

キム・ダミの演技力が素晴らしく、他の出演作品も観たくなった。

カモン カモン(2021年製作の映画)

3.5

『都会のアリス』男の子ver.

ホアキン・フェニックス自然で良かった。

20センチュリー・ウーマン(2016年製作の映画)

4.0

『STOP MAKING SENSE』とグレタ・ガーウィグ監督『レディ・バード』を観た直後だったので、
トーキング・ヘッズも俳優グレタ・ガーウィグもやっぱりカッコいい😍となった。

ストーリーも音楽も
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レディ・バード(2017年製作の映画)

3.7

『お前を支えたくてママはイラつく』

自立していく娘に対して、失敗して欲しくなかったり少し寂しさもあったりして
不器用な愛情表現になってしまう母親
まるで自分

女性は自分の母親や娘との関係を重ねて観
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アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

4.0

Stop making sense後に。
こちらを先に観るべきだった

よりメッセージ性が濃くなったが、35年以上経ってもシンプルなステージの見せ方は一貫している。
デヴィッド・バーンの短いMCにも真
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ストップ・メイキング・センス 4Kレストア(1984年製作の映画)

4.0

小学生の時好きだったトム・トム・クラブが観られるというので鑑賞したら、デヴィッド・バーンのパフォーマンスに釘付けになった。
特にラジカセとアコギのpsycho killer!
タイムスリップしてライブ
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

終始ソフィ目線で鑑賞。

父親は生まれ故郷(自分の親)を否定していることから、アダルトチルドレン気味のために生きづらさを抱えていたのかなと勝手に解釈した。

父親の不穏な様子は垣間見えたものの、11歳
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街のあかり(2006年製作の映画)

3.9

最後の最後に一筋の光が見えたのが救い。
殺伐とした雰囲気の中、インテリアや服の色彩とワンコが和ませてくれる。