ホラー映画然とした広告に惹かれて見ると、その説明不足な外見に混乱してしまうだろうが、“マイブリッジの動く馬”から始まる冒頭のショット、通奏低音としてのハリウッド映画産業、見ること見られること、などのモ>>続きを読む
“やさしい”というのは人間が人間に与える価値判断であって、ぬいぐるみという非人間の存在にしゃべることが、やさしいとはどういうことか?と観る前までは偉そうに考えていたのだけど、やはり、ぬいぐるみとしゃべ>>続きを読む
映画は微妙だったけど、アニャ・テイラー=ジョイの演技に感動した.こんなすごい女優がいるなんて……?
ホラーは“象徴”であるということを改めて思い返すことになった。
菊池成孔は「松本人志のコントを上手くホラー映画化した」と比喩したらしいけど慧眼だ。やっぱりどこか面白い。
原初的な映像のギミックが多用された画面。それを実現されるがためにとってつけられたようなストーリー。であるが故の、粗雑な人物造形と科学的ディテールの粗さ。
“映画的リアリズム”とでも呼んだらいいか、C>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
怖さ、の表現は卓越していると思うし、面白い映画だなと思った。何か高尚なメッセージが出てくるのかと思ったら、ギャグみたいな終わりかたでがっかり。
ディテールがとても丁寧に作りこまれているので、世界観に相当な奥行きがあり、画面の中に放り込まれたような気になる。
「貧困層と富裕層」という対立構造の紋切りがもたらす、カタストロフには欠けるものの、そ>>続きを読む
リドリースコットはとんでもない作品を作ったんだなあ。と改めて思うと同時に、ドゥニヴィルヌーヴをより好きになる一作となった。
タルコフスキー的な画面と時間感覚は、「これがブレードランナー?」と思わせる>>続きを読む