うわー、こういう女(ここでは岸恵子)って本当にいるよなー。。って思いつつ、最後には「おい!その男どうせまた浮気するぞ!」って叫んでやりたくなった。
最後に"終"って出た瞬間、いや、終わりじゃないから>>続きを読む
パリにいる特権を行使したいがために、言葉が分からないくせして3時間弱の鑑賞に挑戦してみた。
人間というのは不思議なもので、たとえ言葉が分からなくとも何となく素晴らしいものの価値には気づくようにできて>>続きを読む
ロズニツァの作品には、常に筆舌に尽くし難いものが確実に眠っている。
だから私はいつも見てしまうし、同時に見なければならないと思う。
敬愛するロズニツァのこの作品は、作り物ではなくホロコーストに関する本物の記録。
アラン・レネの『夜と霧』を初めて見た時と似た(もしかするとそれ以上の)衝撃を受けた。
バビ・ヤールはウクライナにある>>続きを読む
『羅生門』と『雨月物語』がコラボしてみました!という感じのお話だった。
私は併映されていた『鬼婆』も一緒に見たせいで、こちらの方が少しそれよりは劣るように感じたけど、、それでもこれはこれでけっこう面>>続きを読む
素晴らしい。
久しぶりにこんなに痺れるライティング及び陰影を堪能した。
どの描写もまるで絵画が動いてるみたいに綺麗だが、中でも私は何度も繰り返される若い女が男の家に向かって藪の中を果敢に走るシーン(>>続きを読む
「太平洋戦争末期に九州で実際に行われた、米軍捕虜に対する生体解剖実験を描いた映画。」
どこかでたまたまあらすじを見て興味を持ち、田宮二郎の映画版『白い巨塔』と少し似通った雰囲気を感じながら鑑賞した。>>続きを読む
どうしても高崎電気館に一度行ってみたいという私のわがままに元彼が付き合ってくれて、一緒に鑑賞したのがこの作品だった。
高崎電気館のかなり古びた椅子のせいで、終盤はやや腰が痛くなりながらも楽しんだ。い>>続きを読む
『枯れ葉』を見ようとして間違えてチケットを買い、そのことなど露知らず1番奥の座席に座った私は途中退場も許されないまま、言葉も分からないせいでかなり地獄の150分間を味わった。
自分が本来見たかった映画>>続きを読む
絹代が階段から突き落とされるところだけ強烈に覚えていたけど、今回再見してみると佐野周二の固さが妙に鼻についた。
これは当時国民から「投げキッス事件」により、絶大な反感をかってしまっていた田中絹代氏を>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
めっちゃ、良い。
小津作品の中で『一人息子』に継いで好きな作品かもしれない。
今まで断片的には見た事あったけど、絹代の放つ「本当に新しいものって言うのは、いつまでも古くならないものだと思う」という>>続きを読む
フランス人はみんな、これ見て映画館で声出してゲラゲラ笑ってた。
日本で同じ作品上映したら、日本人もみんな映画館で声出して笑うのか?
キートンが船で悪戦苦闘してるの見ながら、ずっとそんなこと考えてた。
たぶんこれが私にとって初めての40年代の朝鮮映画鑑賞。
面白くて驚いたと同時に、歴史の影が色濃く反映されていてとても考えさせられる。
この時代に「朝鮮で映画を作ろうとしていた人たちの話」という設定>>続きを読む
まさかフランスで1949年製の貴重な朝鮮映画が見れるとは思わなかった。
相変わらず言葉が分からなかったのが残念極まりないが、それでも何となく奥ゆかしさが伝わってきて良かった。
この時代の朝鮮映画を>>続きを読む
ザ・小津の後半作品。
あと一押し、何かが欲しかった。
悪くはないが、これは良い!という記憶に残るような箇所も特になし。
小津らしいなぁ、しか思うことなかった。
渡仏してから初めて見た日本映画は『丹下左膳 百萬兩の壺』。
素晴らしい、素晴らしすぎる。
こんな才能を消し去った戦争。
私は戦争がとにかく憎いよ。
憎くて憎くて本当に悔しい。
山中貞雄、後世にこ>>続きを読む
ぶっきらぼうで不器用な2人が見に行く映画は『デッド・ドント・ダイ』。愛おしいな。。。
(2人が映画を見ている時の表情も良い)
壮大でもなければ、強烈な人情劇というわけでもない。
それでも、この映画は>>続きを読む
私の大好きな田中絹代を、私の大好きな吉永小百合が演じ、そして私の大好きな市川崑が撮っているなんて期待せずにはいられなかった。
しかし、結果はあまりの出来の悪さに拍子抜け。
終始、説名台詞の多いこと>>続きを読む
登場人物たち、最初は何も話さないまま話が進んだために「お、これは私でもついていけるかも?!」と思いきや、急にみんな話し出して案の定途中から分からなくなる。
ただ、分からなくなった割にはそれでも面白かっ>>続きを読む
本特集、ラスト鑑賞作品にしてダントツこの作品が私の中ではNo.1。
「素晴らしい」の一言に尽きるかもしれない。
どの恋模様にもそれぞれ魅力的なポイントがあった。けれど、とにかく一貫して言えるのは「皆がそれぞれ一生懸命生きてるのが素晴らしい」。
頑張ることを選ぶのがこの時代の台湾映画。
永遠にうだつの上がらない空気感の中で繰り広げられる、人間模様。
この年代の台湾映画独特の香りが最高。
途中でFrankie Avalonの"Why"が歌われるシーンがある。私はあの一場面が大好き。>>続きを読む
あの後どうなったのか、、気になりすぎて前作鑑賞後に秒で見た。
もしかするとこの続編は、前作を凌ぐクオリティを提供している気がして良い。
この感じに惹かれる若者が一定層いるのも分からなくはないが、私は惹かれない。それだけ。
赤ちゃんのシーン、凄い。
どの映画にもよくいる、ワルと一緒にいるんだけど頭が弱くてめっちゃ良いやつ。やっぱりそうい>>続きを読む
はじめは、よくここまでナイーブな問題に踏み入って作ったなと感心するものの、後から考えると全てが中途半端な印象。
ケンNo.2ポジションをアジア人が演じているのも、大統領役をアフリカ系アメリカ人が務め>>続きを読む
どの作品を見ても、まずは低予算で映画を作ることがどれだけ大変なのかがひしひしと伝わってくる。
1作目は映画館の大スクリーンではとても見ていられないようなアマチュア作品だったが、2作目からようやく"映>>続きを読む
なんとなく良いのは分かったけど難しすぎてほとんど理解しないままにサラッと終わってしまった。
ファスビンダーが監督だと信じきって見ていたのに、終わってから監督はあのダニエル・シュミットと聞いてなんとなく>>続きを読む
おーい、めっちゃ面白いぞコレ!
は?大友克洋??と、舐めてかかったところほんとに大友克洋でビビった。
低予算で撮られてそうなのに、その部分を弱点とせず最大限魅力を発揮していたと思う。
痛い系で観客に>>続きを読む
彼氏がどこからか見つけてきたから、なんとなーくで一緒に見たらかなり面白かった。
物語や舞台がかなりリアルで現実味あるし、サスペンスやホラーはなんとなく察しがついてその後の展開に萎えることも多々ある中>>続きを読む
めちゃくちゃ傑作だった。
展開はやや、"修道女ものあるある"なところもあったけど、、それでも、この作品はあくまでも一切のいやらしさがない女性物語であることがしっかり伝わってきた。
主人公ベネデッタを>>続きを読む
時代劇ってことすら知らないまま見始めて、初っ端でそれ知った瞬間1回脳リセットするために寝た。
目覚めたのは主人公が今まさに裏切られようとするその時で、今目の前の作品において何が起こってるのかもほとんど>>続きを読む
1作品の中で『コクリコ坂』・『風立ちぬ』系から始まって『ポニョ』・『ハウル』あたりに作風(雰囲気)が移行していった。
噂通り凝りまくりで宮崎駿が好き放題しちゃってるのもビンビン伝わってきた。でも、私>>続きを読む
「愛してる」の意味を"まだ"よく理解出来ていない私には、この映画の良さを見出すことなどできるはずがなかった。
もう少し大人になってから再見したら、また見方が変わる作品なのだろうか。。
今の私にはこの>>続きを読む