酢さんの映画レビュー・感想・評価

酢

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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

好きな本が同じだと分かったこと。

ミイラ展に行ったこと。

服装が偶然被ったこと。

駅から徒歩30分かかる家までコーヒーを飲みながら話して帰ったこと。

思い出一つ一つが花のように集まって花束にな
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明け方の若者たち(2021年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

無事内定を取れた男子大学生と、大学の飲み会で出会った彼女との日々や社会人になってからの彼の人生の話。

付き合っていてもベッドの上でしか「好き」と言わない主人公も、それに対して「好き」と返さず、「うん
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ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

マリオのゲームをプレイしたことのある人なら絶対に楽しめる!

横スクロールアクションだけでなく、マリオカートのマシン選択も凝っていて面白い。
音楽も懐かしいロックナンバーやクッパのラブバラードが印象的
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神は見返りを求める(2022年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

売れない底辺YouTuberの女の子と、その活動を見返りを求めず支える男性の話。
だんだん彼女が売れていくと同時に二人の距離も離れていく。

他人を食い物にして生きていく人しかいない。
登場人物皆が人
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ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

ミステリーあり、ホラーあり、青春ありで内容てんこ盛りだった。

サンディの人生を台無しにしたジャックの正体、現代でエロイーズにつきまとう怪しい老人の正体、そしてエロイーズが追体験したサンディの事件の真
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おんなのこきらい(2014年製作の映画)

4.5

主人公キリコを演じた森川葵さんのあざと可愛い雰囲気も、本音をさらけ出して泣き叫ぶシーンもすごくいい。

どれだけ可愛く着飾っても、都合いい女の子ぶっても、キリコの人生はうまくいかない。やっとありのまま
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ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

4.0

二人が別れた後から付き合う前までへと時間を遡っていく設計なのを事前に知らないと、ただのよく分からない映画になっていたと思う(今時前情報ゼロで映画を観る人は少ないとは思うが)。

淡々と物語が進む(時系
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勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

4.5

「私をくいとめて」がよかったので、綿矢りさ原作&大九明子監督つながりで観た。

両作品とも言ってしまえば「うまく言えないがなんか良い」。
主人公の年代やこじらせ具合がささってしまったのだ。

私をくいとめて(2020年製作の映画)

5.0

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もう一人の自分「A」と脳内で対話をするアラサー主人公(のん)の恋愛や人間関係の話。

多田(林遣都)とのLINEのやりとり、告白、初めての旅行などに対する主人公のときめきが非常に良い。
*設定では多田
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愛がなんだ(2018年製作の映画)

4.0

振り回す側・振り回される側の男女の話。

登場人物全員にイライラしたが、全員なぜかどこか憎めない。
それは、彼らのイライラする面、愛らしい面が自分の身の回りの「誰か」に当てはまるからではないだろうか。
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映画 オッドタクシー イン・ザ・ウッズ(2022年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

アニメ本編とYouTubeでのラジオスピンオフ(?)を全て観た後で映画版を鑑賞した。

アニメの概要とラジオの一部に加え、その後のエピソードを2時間にまとめる方法が上手い。
ただ、アニメ未視聴の人が観
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人数の町(2020年製作の映画)

4.0

ちょっとした仕事をすれば食事や住居、娯楽も与えてくれる施設に入った青年の話。

この「ちょっとした仕事」というのがこの作品の気持ち悪いところ。
選挙での特定の人物への投票、知らない商品に対して褒めちぎ
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9人の翻訳家 囚われたベストセラー(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ある人気ミステリー小説の最終巻の世界同時発売のため、9人の翻訳家が閉ざされたシェルターに招集された。外部との接触が不可能な状況で、原稿に関する脅迫メールが届き…という話。

9人の翻訳家のうち5人がお
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キャラクター(2021年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

幸せな一家を狙う殺人鬼と、彼によって人生が大きく変わる漫画家、そして殺人鬼を追う刑事たちの物語。

山城先生も奥様もひとまず命は助かったが、すっきりとした終わり方には個人的には思えなかった。
入院中の
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さがす(2022年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

*敬称略

指名手配犯を目撃した、と言い残して失踪した父親を「さがす」娘の話。

佐藤二朗と清水尋也の、心の底で何を考えているのか分からない瞳が怖く、目が離せなかった。

お金、エゴ、社会問題など目を
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ドロステのはてで僕ら(2019年製作の映画)

4.5

自室のテレビが2分後の未来と繋がっていていることに気づいた主人公達が、それを利用するうちに色々なことに巻き込まれる話。

見られる未来が10年後や100年後ではなく、時代や情勢に大きな変化の起こりづら
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インターステラー(2014年製作の映画)

3.5

3時間弱というそこそこ長めの映画だが、SFの知識が全くなくても楽しめた。

それはこの映画の本質が宇宙の不思議に迫る物語ではなく、長い時間をかけた家族愛の話だからだろう。

メランコリック(2018年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

東大卒の無職男性が働き始めた銭湯が実は殺人の現場で…という話。

低予算での製作であるため多少の粗さは感じたが、それが気にならない位面白かった。
主人公と同僚・松本との独特なテンポの会話が心地よく、銭
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私はゴースト(2012年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

タイトルから分かるが、ある家に住まう主人公の幽霊が自分の死の真相を探る話。

前半が全く怖くないため、ホラーというよりもサスペンス映画だと思って鑑賞していたが、後半でしっかりホラー描写があった。

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グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

3.0

最初は単なるおしゃれ映画だと思っていたが、後半の展開は面白かった。

後半で主人公2人が行動を起こす時のシュールさは、ルーニーテューンズやバックスバニーショーが好きな人にはたまらないと思う。

ゾンビランド(2009年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

映画やドラマに登場するゾンビには知能を持つものや、人間と恋に落ちるものなどいろんな種類があるが、今作は走ることができるタイプのゾンビだった。ゾンビ作品をいくつか観たことがある人には、主人公コロンバスの>>続きを読む

バッド・ジーニアス 危険な天才たち(2017年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

テストのカンニングをする・させる時に、試験監督の先生にバレるかもしれないという緊張感を楽しめた。

グレースやパット達は、勉強には熱量をかけないが、カンニングのためにピアノの手の暗記や鉛筆の作成に必死
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ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

莫大な富を持つ資産家とその家族、その当主の死、遺産の行方が書かれた遺書、そして当主の死の真相を探るべく、匿名からの依頼を受けた名探偵の登場…という、ザ・王道なミステリー。
王道だがスリルあり、どんでん
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ドリームハウス(2011年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

幸せな家族の新居が実は曰く付きの物件で…というよくあるホラーかと思いきや、実はサスペンスものだった。

amazonのレビューからその旨を事前に知っていたので、その点は拍子抜けしなかった。一家惨殺の殺
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