渡辺智子さんの映画レビュー・感想・評価

渡辺智子

渡辺智子

あのコはだぁれ?(2024年製作の映画)

3.8

去年みたミンナノウタの続編的作品、前作観なくても良いけど観てるとより楽しめたりする⁉️他の人も書いてるけどドッキリ演出がほとんど無いけどかなり怖かった。特にサナの家に行くところとかゲーセンのシーンとか>>続きを読む

血染の代紋(1970年製作の映画)

3.5

お話としては解散式やら日本暴力団組長とかの任侠映画を一緒にしたような内容だが梅宮辰夫と菅原文太のW主演みたいなのが新しい映画。菅原文太が跡目を継いだ組の港湾荷受の仕事が警察の取締で苦しくなり地上げの仕>>続きを読む

突撃隊(1961年製作の映画)

3.8

第二次大戦末期、そろそろ帰れると思った小隊が最前線に送られる死神といわれる軍曹と共に。大作アクション映画の印象が強いスティーブ・マックイーンが暗い死神みたいな兵隊を熱演。敵のトーチカに特攻をかける。大>>続きを読む

牛泥棒(1943年製作の映画)

3.7

1943年の作品、第二次大戦中に作られた異色西部劇。牧場主が殺され牛が盗まれたと聞いて町の人間は自警団を組織して犯人を探して私刑にしようとする。法の手続きに基づくべきだというものもいたが少数派で結果無>>続きを読む

太陽を盗んだ男(1979年製作の映画)

3.6

ご存知カルト映画、うだつの上がらない物理の先生が原爆を作ってしまう、真意は不明だがどこかしらけた感じで要求がナイターを最後まで放送しろとかストーンズ(ジャニーズではない)を来日させろとか現なまをばらま>>続きを読む

三つ数えろ(1946年製作の映画)

3.5

ナント脚本にウィリアム・フォークナーの名前がある、ハンフリーボガードがフィリップ・マーローを演じているけど原作は背が高いのねとというセリフが映画だと背が低いのねとかえられている🥺マーロウは大富豪に次女>>続きを読む

ウィリーズ・ワンダーランド(2021年製作の映画)

3.8

みんな大好きなニコラス・ケイジが騙されて車の修理代代わりに壊れた遊園地の掃除を頼まれるがそこは殺人ロボットの住みかだった。ご丁寧に掃除を初めて休憩時間に変な飲み物とピンボールに興じるニコラス・ケイジ。>>続きを読む

マルタの鷹(1941年製作の映画)

3.5

レイモンド・チャンドラーの先輩挌のハードボイルド推理小説の元祖ダシール・ハメットの原作、男と駆け落ちした妹を探して欲しいという依頼からマルタの鷹の像の争奪戦に巻き込まれる探偵サム・スペードの活躍。いか>>続きを読む

湖中の女(1946年製作の映画)

3.2

レイモンド・チャンドラー原作の小説が探偵フィリップ・マーローの一人称なので映画も今はやりのPOVでやってみたという当時としては実験的映画。クレジットのクリスマスカードの仕様は洒落てるけど、場違いな感じ>>続きを読む

男はつらいよ 寅次郎紙風船(1981年製作の映画)

3.2

男はつらいよ28作、マドンナは音無美喜子と岸本加世子、岸本加世子がちょっとうるさいけど、段々良いコンビになってくる。兄役が地井武男。本筋は的屋仲間の小沢昭一の奥さんとの淡い恋がメインだが小沢昭一が死ん>>続きを読む

男はつらいよ 浪花の恋の寅次郎(1981年製作の映画)

3.3

久々の寅さんマラソン🏃マドンナは松坂慶子。寅さんが売ってるのが愛の水中花という楽屋落ちもあるが(笑)大阪が舞台なのにちょっと湿っぽい話なのだけど翌年に蒲田行進曲に出る手前の松坂慶子の色っぽさ。なんでそ>>続きを読む

イニシエーション・ラブ(2015年製作の映画)

3.6

1980年後半のバブルの時代のほろ苦い恋愛映画。ラジカセ、スターレット、合コン、遠距離恋愛、勝手にベスト盤作りとか、当時のヒット曲も満載で懐かしく感じる人もいそう。スマホもインターネットもない時代、の>>続きを読む

12人の優しい日本人(1991年製作の映画)

4.0

三谷幸喜作の戯曲を映画化。監督は中原俊監督。当時は裁判員などという制度はなくもし日本にも陪審員制があったらという話。ある殺人事件をめぐる陪審員の会話劇、もちろんもとネタは12人の怒れる男なんだけどいき>>続きを読む

クワイエット・プレイス:DAY 1(2024年製作の映画)

3.4

人気SFサスペンスの三作目、前作で描かれたファーストデイのニューヨークが舞台。予算も増えてスペクタクル要素満載。前2作は家族の成長物語だったけどこちらは・・・・。主人公が自己犠牲を発揮しちゃうのは評価>>続きを読む

ドレミファ娘の血は騒ぐ(1985年製作の映画)

3.0

元々は日活ロマンポルノとして企画されたけどダメ出しされて一般映画として作られたと聞く。初期の黒沢清監督作品。高校時代の先輩を追って東京の大学にやって来た女の子の話なのだけど先輩はすでに・・・・。冒頭の>>続きを読む

みなに幸あれ(2023年製作の映画)

3.5

看護学生の主人公、孫としか書いてないが田舎にいる祖父母の家にやってくるがなにやら怪しげな雰囲気である。幸せを享受してる生活は他の人々の犠牲の上に成り立ってるという哲学的な命題を含んだ社会派ホラーと言う>>続きを読む

余命一年の僕が、余命半年の君と出会った話。(2024年製作の映画)

3.0

最近の余命物はちょっと捻った物が多いけどこれも題名を見たらコメディかと思った、すいません🙏原作は読んだことありません。二人の期間限定の恋が眩しくてついつい涙🥺が。ただし何度も言うけどこういうのは好みじ>>続きを読む

パトニー・スウォープ(1969年製作の映画)

3.4

広告代理店の社長が会議中に急死、何とその場で次期社長を決めちゃう🤣唯一の黒人役員が社長に。早速役員は全て黒人に代えてしまう。多分ブラックジョークがいっぱいなんだろうが日本人にはポカーンなんじゃないかな>>続きを読む

(2023年製作の映画)

3.7

見逃してた映画、たけしの映画あんまり観てないんだけどこれは面白かった。新解釈本能寺の変みたいな映画だったけど、ちょくちょく入るコントタッチな場面は面白かった。そのくせ戦闘場面とか結構本格的なんだよね。>>続きを読む

朽ちないサクラ(2024年製作の映画)

3.7

ストーカー殺人事件に関して警察の失態が明らかになる、警察職員の森口泉は友人の新聞記者の津村千可に話したことがあり彼女がリークしたのではと疑うが・・・・。柚月裕子原作の警察小説の映画化。刑事ではなく単な>>続きを読む

ロスバンド(2018年製作の映画)

3.0

ロック大会の予選突破した二人の少年が本選に出るためベースを募集したらやってきたのはいじめられっこの9才のチェロ奏者だった、三人は近所の自動車修理工の兄さんと大会会場に車で向かう。バンド物にロードムービ>>続きを読む

あんのこと(2023年製作の映画)

4.0

たぶん今年の映画のベスト映画だと思う。杏はあなたの近くにいる、いやあなたも杏かもしれないと観ている私達に突きつけられる映画でした。子供の頃から毒親の元でウリや薬に嵌まっていた少女杏は警察に保護され刑事>>続きを読む

ディア・ファミリー(2024年製作の映画)

3.5

自分の友人も17万人の一人なので興味深く観た、国産バルーンカテーテル誕生秘話。相部屋の女の子が亡くなってから涙が止まらなかった。こういうのは嫌いなはずなのに。年取ったのかな😅次何する?😭

リアル 完全なる首長竜の日(2013年製作の映画)

3.1

意識不明になった恋人を助ける為に相手の心にダイブする療法を始める主人公、黒沢テイストのホラー描写が楽しめる前半は中々良いけどクライマックスのモンスターパニックみたいなの要ったかな⁉️豪華な俳優陣もなん>>続きを読む

マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

3.9

フュリオサを観た後で再見。やはり凄い作品だなぁと。奇怪な車輌のチェイスが素晴らしい。マックスが覚醒するまでちょっと時間がかかるけどそこからは怒涛のアクションが続く。フュリオサがなぜイモータン・ジョーに>>続きを読む

夜の大捜査線(1967年製作の映画)

4.0

いきなりレイ・チャールズの渋いR&Bでソウルを鷲掴みされました。南部の広大な綿花畑のある田舎町。深夜に起こった殺人事件、駅の待合室にいたアフロアメリカンのヴァージルは大金を持ってたところから怪しまれて>>続きを読む

波紋(2023年製作の映画)

3.8

水が鍵になってる作品、東日本大震災、原発事故のさなか夫が失踪し以来水に執着する主人公。水絡みの新興宗教にはまるのだが。収入はパートだけみたいなのに良い暮らしをしてそうなのがリアリティーに欠けるのだけど>>続きを読む

マッドマックス:フュリオサ(2024年製作の映画)

3.9

怒りのデスロードに登場したフュリオサの前日譚。子供時代から悲惨な境遇を経ていかにフュリオサになったかが描かれる、上手くウエイストランドをめぐる勢力争いも絡んで復讐は遂げられるのか。奇抜なアクションシー>>続きを読む

アトラス(2024年製作の映画)

2.9

AI分折官とAIのスミスが協力して反乱AIの指導者のハーランを追う。よくあるバディもので先は読めてしまう。もう少しひねりがほしかった。アクションシーンは良くできてた。

違国日記(2023年製作の映画)

3.9

原作は読んだことありません。交通事故で両親が亡くなってしまった姪を勢いで引き取って後見人になり同居を始めた小説家高代槙生、姪の田汲朝との生活が始まる。どうやら槙生は姉とは不仲だったようで・・・・。二人>>続きを読む

セーヌ川の水面の下に(2024年製作の映画)

3.8

冒頭の海に浮かんだゴミのやまに驚く👀‼️その影響かサメが変異して淡水でも生きれるようになりさらに・・・・。セーヌ川に大量にサメが現れる。ジョーズぽいストーリーに今ぽい要素をてんこ盛りにしてる、滅茶面白>>続きを読む

現代やくざ 人斬り与太(1972年製作の映画)

3.9

8/15に生まれて負け癖がついた男沖田。今の半ぐれや、東横キッズみたいにチンピラを集めて川崎を舞台に暴れ回る。安藤登の組の傘下に入るがやがて関西の暴力団が進出してきて・・・・。任侠映画の主人公とは全く>>続きを読む

狂熱の季節(1960年製作の映画)

2.8

日本のヌーベルバーグか、松竹のそれに対抗したのかよく判らないけど(笑)奇声ばかりあげてる主人公達の突飛な行動がワケわからないが深作欣二みたいな派手なカメラとかゴダールとかに影響受けてるのかな、やはり若>>続きを読む

武器人間(2013年製作の映画)

3.4

サイコゴアマンをもっとえげつなくしたPOVホラー。第二次大戦中、ソ連軍の偵察部隊がある村の教会で遭遇する恐怖とは。ちょっとユーモラスだけどエグい武器人間とゴア描写が連続するので人を選ぶ作品だけど刺さる>>続きを読む

FALL/フォール(2022年製作の映画)

3.5

面白かったです、ドキドキして脇あせびしょりでしたわ。いわゆるシチュエーションスリラーは何作か観たけどこれは上位に入るくらい面白かったです。事故で塞ぎ込んでる人にあんなショック療法みたいなのはダメでしょ>>続きを読む

ZAPPA(2020年製作の映画)

3.2

ロック史上最もユニークな鬼才、フランク・ザッパのドキュメンタリー。貴重な画像が使われていてファンは必見でしょうね。ブルースやR&B、ジャズ等の要素がある音楽だけどポップスとは程遠い。基本的にはライブミ>>続きを読む