復讐(私刑)に溺れるチャールズブロンソンに観る者は高揚させられるはず。
後半以降にかけておそらく大義などなかったのだろう。
小市民が一日の内に義賊となる話だとするのなら原題がまさにこの物語の全てである。
淡々と描かれる巨大すぎる権力とそれに立ち向かうジャーナリズム。壮大なカタルシスも無いが本編を通して手に汗が握るシーンは多数。
70年代アメリカの世相やウォーターゲート事件に関する前知識は最低限必要かと>>続きを読む
ジャパニーズヤクザからアメリカンマフィアへの挑戦。ソナチネ等で観られる「キタノブルー」は見られず。
スーツはヨージヤマモト製らしいです。
小林稔侍とスーパー右翼に傾倒していく少年のベッドシーン。荒削りな画と不穏な湿度。
キューブリック意識?のシンメトリーカットで映像は美しく息苦しい。けれども暖色系の画づくりのおかげで緊張感はない。
このレビューはネタバレを含みます
テンポ向上のためか編集技法駆使で短くまとめられているので、過激なアクションのスパイ系が好きな人にはあまり合わないかもしれない。
ファッション、小道具から60年代東西ドイツの文化対比が綿密に描かれてい>>続きを読む
長尺一発撮りシーンの緊迫感。
階段落ちは邦画を語る上でも一度は観ておくべきではないでしょうか。
ストーリーは終始暗く良い気分にはならないが、画面から臭気が伝わるほどリアルに描かれているため見応えは十分。
根津甚八の演技。
意味の無い会話、アメリカ落語(?)を聞いている感じ、冒頭の入り方、音楽がいかにもタランティーノ、くそかっこいい。
オープニングが最高、会話でダレて、最後も最高。観終わった後に答え合わせしながらもう一回観ると全編最高。2度美味しい映画。