wknt15さんの映画レビュー・感想・評価

wknt15

wknt15

映画(17)
ドラマ(0)
アニメ(0)

メン・イン・ブラック(1997年製作の映画)

-

学校の美術室になぜかポスターが貼ってあって、いつかは観るんだろうなと謎の確信をしていた作品。ついに鑑賞した。

シンプルに面白かった。雰囲気としては戦隊モノみたいな、そんなテンポ感と快活さがある。
>>続きを読む

パーフェクトブルー(1998年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

消費される女性をセンセーショナルに取り上げながらサイコホラーの要素もあり、人間の狂気を上手く描いていた。プロットがしっかりしており、一つのサスペンスとしてコンパクトにまとまった作品。

アニメーション
>>続きを読む

シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

-

色彩の使い方にこだわりを感じて良かった。
セピア色の世界から、物語が進むにつれて少しずつ色の深みが増していく表現が、主人公の心情と見ている景色を象徴するようだった。

登場人物の立ち回りがまっすぐで、
>>続きを読む

シンドラーのリスト(1993年製作の映画)

-

映画鑑賞の経験値が低い私でも、本作の脚本が見事であると確信できるくらい素晴らしかった。

実話であることに胸を打たれる気持ちもあるが、それ以上に映画として主人公の行動に感情移入して心が揺さぶられた。実
>>続きを読む

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

-

前半のテンポの良いコメディ調な雰囲気から一転し、後半はシリアスになっていく。とにかく展開に勢いがあって観ていて飽きない作品だった。

2つの家族とも、家族を大切に想い守ろうとする姿勢は同じだからこそ、
>>続きを読む

ミッドサマー(2019年製作の映画)

-

牧歌的という形容詞がこれほどまで似合う映画はないだろう。世間から隔絶された世界観が理想郷のように美しくてグロテスクでとても良かった。音楽も映像も美術も素晴らしかった。劇場でしっかり観たかった作品。>>続きを読む

子宮に沈める(2013年製作の映画)

-

音楽なしで淡々と時間が進んでいくため、まるでニュースの記事を読んでいるような感覚に陥る。これはフィクションではなく、実際にこの現実に起きている出来事なんだと強調しているように思える。
顔が見えない画角
>>続きを読む

ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー(2023年製作の映画)

-

色を決めてきたなと思った。話題になっている部分を明確に売りにして作品を作ってきたなと、思わず笑みが溢れるような、期待を裏切らない続編だった。

前作に比べてもライブ感が増している。ゆるい会話劇が多く、
>>続きを読む

べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

-

プロットははちゃめちゃだけど、勢いと爽快感があってアッパーな作品。ゆるーい会話と殺伐としたアクションの対比にまんまと引き込まれてしまった。

社会に対する脱力感がおんなじくらいで、おんなじくらいに僅か
>>続きを読む

舟を編む(2013年製作の映画)

-

どこか暑苦しい青春映画のようで、しかし丁寧に言葉を紡いでおり、その塩梅がとても良かった。

物語の展開に合わせて工夫を凝らし、作品の高揚感を作り出すカメラワークが良い。時にはハンドカメラのように忙しな
>>続きを読む

マイ・ブロークン・マリコ(2022年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

設定、お芝居、台詞全部込みでキャラクターが魅力的で、それが心に残るような作品だった。
シィちゃんの割れたガラスのみたいにぶっ刺さる叫び声も、裸足でひたひた歩くようなマリコの声も、妙に明るいマキオさんの
>>続きを読む

きみの瞳(め)が問いかけている(2020年製作の映画)

-

フォトジェニックめろきゅんサラダ映画だった。
顔のいいカップルからしか摂れない栄養がある。
ピンクモリの人が登場したときは、某ドラマを観ていたので遊び心を感じて楽しかった。

窓から差し込むきいろい光
>>続きを読む

そして、バトンは渡された(2021年製作の映画)

-

どこまでも真っ直ぐな言葉たちに似合うキャスティングが良い。
登場人物皆それぞれが大切な人を幸せにするために行動していて、そんな献身が映画の中いっぱいにぎゅうぎゅう詰まりすぎて胸が苦しくなるくらいだった
>>続きを読む

犬神家の一族(2006年製作の映画)

-

予期できる展開でありながら、俳優陣の演技によって感情が肉付けされ、より展開に没入させられる感覚は見事だと思う。ミステリーとしてプロットが秀逸。

殊に、女性陣が美しくて良かった。一族に生まれ、張り詰め
>>続きを読む

アナザーラウンド(2020年製作の映画)

-

デンマークの夏至は23時まで明るいらしい。映画の季節は分からなかったけれど、学期末なら8月末だろう。

映画の中でも夜にも関わらず、空が白んでいた。
靄のかかったかのような冷たくて仄暗い青。映画の随所
>>続きを読む

プラダを着た悪魔(2006年製作の映画)

-

密度の高い街並みからニューヨークの喧騒を感じられるのが良い。主人公の心の忙しさとマッチして、毎日をひたすらにこなす疾走感と少しの充実感を追体験できる。

深い緑と金色は、ときに厳粛な雰囲気も与える、気
>>続きを読む