りおさんの映画レビュー・感想・評価

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その手に触れるまで(2019年製作の映画)

3.6

淡々と進んでいくのに、まるで退屈しない不思議な84分。仄かに不穏、という空気が終始漂っていて目が離せない。ラストの、ぶつっ、と切る締め方がすごく好みでした。アメッドは理性では強烈に信仰し、でも身体がそ>>続きを読む

ある少年の告白(2018年製作の映画)

3.9

重いテーマの割に決してドラマティックではなく淡々と進行する印象を受けるのですが、それこそがまさに「現実」であることをひしひしと実感できて薄ら寒い心地になった。親にも子にも悪意はなく、穏やかな愛が大前提>>続きを読む

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

4.0

バックボーンを辿るストーリーはあくまでエッセンスに過ぎず、とにかく歴史上に残る最高の音楽を現代の粋を用いて再現したというところに全ての感想が収束する。ドルビーアトモス腰抜けるほど音良くて腰抜けた。ライ>>続きを読む

A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー(2017年製作の映画)

3.8

「えっ、これ92分しかなかったの?!」と後で説明見て驚いたくらいには、時間感覚を良い意味で奪う巧妙な映画だったと思います。極端な長回しと、ぶった切るような場面(時間)移動の編集がかなりのテンポで繰り返>>続きを読む

ビューティフル・デイ(2017年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

兎にも角にも音が怖い。左チャンネルからの不協音をベースに、ありとあらゆる雑多な街の音、生活音、息遣い、罵声、疾走音、ノイズ混じりの音楽が隙間なく被せられた冒頭5分くらいで、主人公の精神状態が察せられた>>続きを読む

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

4.1

北イタリアの避暑地の広大な美しい風景、繊細で美しい音楽、全てが相俟って余分なものが何一つ無い画面が構成されていて、一夏のかけがえのない、魂の震えるような恋を、これでもかと彩っていた。1983年という時>>続きを読む

gifted/ギフテッド(2017年製作の映画)

4.2

マーク・ウェブ監督は「(500日)のサマー」のみ見たことありますが、台詞ではなく表情で感情の機微を描くのが上手な方だなあというのがその時の印象で、今回もそれは感じました。

オーソドックスでありきたり
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勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

4.0

原作未読なのですが、本映画については、異様な疾走感でこじらせ系女主人公・ヨシカのメンタルゲロ脚本をうまく表現されておりました。
松岡茉優さんの圧倒的演技力とモブキャラの濃さと快活な編集テンポのマリアー
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STAND BY ME ドラえもん(2014年製作の映画)

2.5

ドラえもんの名エピソード集。
フル3D、日本のアニメーションらしからぬなぁと思うが、よく作り込んであったし、これはこれで。

ダブルミンツ(2017年製作の映画)

3.1

原作ファンなので、という動機で見に行きました。非常に原作へのリスペクトを感じました!ただ、もうちょっとアレンジいただいても良ろしかったのではないかな内田監督なら、とも思った。

小木茂光が出てたことに
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獣道(2017年製作の映画)

3.5

地方都市の閉塞感がありありと描かれた、青春偶像劇。個人的には「青い春」とかと通じるところがありました。

須田健太演じる亮太の目線が主となり展開する、若者たちの日常を切り取った形でストーリーが進行しま
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エル・スール(1982年製作の映画)

4.7

DVD鑑賞済、でもどうしても映画館で見たかった。見れて良かった。吸い込まれるような深い影と、温度すら感じられる繊細な光の描写は、自宅では味わえない。
息を呑むほど美しい、とはこのことを言うのだ。

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ニーゼと光のアトリエ(2015年製作の映画)

4.5

すげえもん見ちゃった…というのが真っ先に出た感想。荒廃し汚泥に満ちた治療室で無秩序に徘徊していたクライアント達が、陽光を浴び、芸術を通じて、自己の魂と向き合い、症状が改善されていく。奇跡を見せられてい>>続きを読む

スウィート17モンスター(2016年製作の映画)

3.6

道徳の時間に「ご覧ください、これが思春期です。大なり小なり、誰しもが通る人生の過渡期です」と教材上映したいなあ、という感想。

とってもリアルに思春期特有の拗らせ具合が描かれていた!主演のヘイリー・ス
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