井伊直弼を襲う場面の殺陣が、段取りが透けてみえる下手なお遊戯を見てるようで、非常によろしくなかった。もっと鬼気迫るものにして欲しかった。物語も突然話が過去に飛んだり元に戻ったりするので時折混乱する。
お話は面白かった。釣ってるのがまる分かりのワイヤーアクションと中途半端な殺陣、時折差し込まれるわざとらしいギャグは微妙なのでその辺で好みが分かれるかも。
主人公に対して、終始「危機感を持ってさっさと行動しろ!」という感情しか抱けなかった。
ジャッキーかっこよし。プロジェクトAやポリスストーリーのようなバトルのスピード感は無いけど、戦うかっこよさはそのまま。
残酷表現や薄汚さの残る妙に生々しい人々のたたずまいが世界感とよくマッチしている。全体的に土臭く、泥にまみれているような感じがする作品なので、人によって合う合わないがはっきりしそう。
空想の武器が出てくるけど、ゴジラも空想の産物なので問題なし。シリーズが続いた最初の作品だけあってやはり見ておいた方が良い。
物語の中盤まで暗い展開が続くので精神的にかなりキツいが、中盤を越えると雰囲気が柔らかくなる。