Yasu09さんの映画レビュー・感想・評価

Yasu09

Yasu09

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セッション(2014年製作の映画)

4.4

ララランド観てチャゼルいいって吹聴しまくってた時、映画好きみんなにセッションは観た?と聞かれ観てないことを寂しく思っていたのですが、やっとリバイバル上映で観れました。噂に違わぬ名作でした。音楽大好き、>>続きを読む

ストップ・メイキング・センス 4Kレストア(1984年製作の映画)

4.7

20240217:2回目、IMAX@グランドシネマサンシャイン
あまりに良すぎて、我慢できず今度はIMAX で観てきました。今回はじっくり観れた。ベースのティナ・ウェイマスのカッコ良さを再発見。トムト
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.0

豪華絵巻で女性を取り巻く世界を炙り出し、そこに一撃をぶちこむ監督の力技に感服。原作の発想もすごいし、映像も美しい。正に豪華絢爛。エマ・ストーンに至っては、強烈過ぎて書けません。本当のプロ。ララランドか>>続きを読む

レザボア・ドッグス デジタルリマスター版(1992年製作の映画)

4.5

劇場上映待ってたら30年以上過ぎてました。タランティーノでほぼ唯一観てなかった作品。とにかくタランティーノの創り出す世界が唯一無二で、はまる。役者の躍動感といい、斬新なプロットといい、今見ても痺れる。>>続きを読む

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.5

静謐な日々の中にある小さな幸せの数々と、意に反し、そこに投げ込まれてくるいくつかの出来事。いちいち沁みる。主人公が「経験している」世界の描写が素晴らしく、そして美しい。世界の捉え方は人それぞれ、見え方>>続きを読む

枯れ葉(2023年製作の映画)

3.8

大きな世界と個人の世界、その総体こそが世界だということをひっそり気づかせてくれる。どんなに悲惨な世界でも、個人の中に希望は宿る。映画を観て、なぜか村上春樹さんのエルサレムスピーチを思い出しました。
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マエストロ:その音楽と愛と(2023年製作の映画)

3.2

超一流の芸術家の周りは大変だったことがよくわかる。その根底にある深い愛の話。映画は自分には少しくどく、パンチにかけたのが残念。とはいえ、レニー好きは見ておくべき。

(2023年製作の映画)

4.3

久しぶりの北野映画。時代劇だからか、表現がソフトになって、バイオレンスが苦手な自分にも見やすかった。役者1人1人のレベルが高く、その共演を見るだけでも価値あり。人間のおかしみを描かせると北野監督の右に>>続きを読む

私がやりました(2023年製作の映画)

3.5

久しぶりのフランスらしいフランス映画。重いテーマを肩の力を抜いて描ききる、初オゾン体験。女優陣が最高でした。楽しい。

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

4.5

81才にして、この作品はすごい。演出、脚本、撮影、音楽、役者全てが揃った重厚感ある傑作でした。スケールの大きさと、細部への気遣いとセンス!これぞ映画でした。エドワードヤンはあったが、新作では断トツの今>>続きを読む

エドワード・ヤンの恋愛時代 4K レストア版(1994年製作の映画)

4.7

心の深いところに刺さる素晴らしい映画。当時不覚にも見落としてました。映画見てこういう気持ちになるのはいつ以来だろう?ラストがよい。青春群像劇としては最高の出来だと思いました。クーリンチェといい、恋愛時>>続きを読む

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

2.9

宮崎監督の思い、熱量は痛いほど伝わった(気がする)。テーマも私好み。最後なのかもしれません。発想の豊かさと強さは唯一無二。ただ、全ての宮崎作品、ナウシカの漫画も繰り返し見てきた身として、それらと比較す>>続きを読む

⻘いカフタンの仕立て屋(2022年製作の映画)

4.2

モロッコ的テンポと丁寧な映像の折り重ねで、登場人物の心の揺れ動き、人間の優しさや哀切が静謐な映像で描かれる。佳い映画。生きる素晴らしさは他人同士が思いやり、心を通い合わすことなのだなと再認識。

aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

3.2

感想を書くのが難しい映画。父娘間の愛情の映像化がよく描かれています。主役の女の子がかわいく、愛しすぎ。でも、映画自体はちょっと狙いすぎだと思いました。

怪物(2023年製作の映画)

4.2

坂元裕二さんの「たった1人の孤独な人のために書きました」というコメントが、文字通り、心に刺さった。世界は主観の総体で成り立ち、多くの優れた芸術作品はその点を表現することで、自分の世界の見方の引き出しを>>続きを読む

晩春(1949年製作の映画)

4.8

生誕120周年没後60年小津安二郎展の特別上映会@神奈川近代文学館。久しぶりの晩春。唯一無二の世界を創り上げた小津安二郎に改めて感服。世界の映画監督が羨望するのも無理はない。褒める言葉さえ見つからない>>続きを読む

生きる LIVING(2022年製作の映画)

4.1

大好きなカズオイシグロの小説と似た、しみじみと心に染み入る映画。35年前に見た黒澤の「生きる」より淡々とした印象。小説日の名残りを思い出した。映像も美しく、品格があり、根底に人間への優しさがある。見終>>続きを読む

フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

4.2

スピルバーグとクリントイーストウッドは映画界の至宝と再確認。人間愛と映画愛に溢れた優しい映画。映像の持つ力がいろいろと形を変えて随所に描かれる。フェイブルマン一家も皆が不器用ながら自分の人生を精一杯生>>続きを読む

RRR(2022年製作の映画)

4.4

規格外の映画と出会うのは本当楽しい。マッドマックス怒りのデスロード、パラサイト、ララランドを見た時に近いクラクラ感を覚えた。虎の動きが美しすぎる。主人公2人の動きも私の愛する合気道のように流れるように>>続きを読む

別れる決心(2022年製作の映画)

4.1

さすがのパク・チャヌク。目くるめくストーリーとディテールへのこだわり、新しい試み。ラストも素晴らしい。こういう世界観と革新性、大好きです。見終わった直後より時間が経つにつれ沁みてくる。いい話だった。

バビロン(2021年製作の映画)

3.9

長すぎで、観客不在な自己満足感も若干感じた。もう少しコンパクトにすればまた印象は違ったはずだが、チャゼルなら確信犯なはず。そういうのも含めて、見る価値はあると思いますが、この種の猥雑さなら僕は断然タラ>>続きを読む

モリコーネ 映画が恋した音楽家(2021年製作の映画)

3.8

モリコーネの天才性と情熱がビンビンに伝わってくる優れたドキュメンタリー。編集がまた圧倒的なクオリティー。ちょっと長いが、映画音楽から映画を眺めることができて、視野がグッと拡がった。

マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

4.5

初のマッドマックス体験。こんなの作る人が世の中にいるんだと思うほど凄い体験。映画館で大晦日に観るのにふさわしすぎた。観てよかった。新文芸坐は昨日のアメリカンユートピアといい、頑張ってる。通いまくります>>続きを読む

ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

4.3

品のある佳作。主人公の心の成長が自然と伝わる脚本、演出と映像が見事。時間と空間の奥行きが深いので、鑑賞後5時間経った今もじわじわと沁みてきています。そういう意味でとても映画的な映画。岸井ゆきのさんと三>>続きを読む

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

3.7

ライブ映像のようなリアルな試合映像とそれ以外の話が精緻に構成され、ドキュメント映画を見てるような気になる。映画のリズムが素晴らしく、井上雄彦さんが作っただけあり、完成度が高い。スラムダンクファンなので>>続きを読む

ハスラー(1961年製作の映画)

2.5

ポールニューマンが若く、カッコ良い。話は至って単純。あまりにも高い授業料だったと思うが、何はともあれ、主人公が成長してよかった。皆酒飲み過ぎ。

プレタポルテ(1994年製作の映画)

4.5

アルトマンでは評価普通らしいが、個人的には大好き。サントラ、聴きまくった。

ショート・カッツ(1993年製作の映画)

4.7

素晴らしすぎて、見終わった後、呆然としていたのを30年経った今でも覚えている。

LOVE LIFE(2022年製作の映画)

2.1

大好きな深田晃司と、もっと好きな矢野顕子の組合せ、期待が大きすぎました。今回は、所々の脚本に乗り切れなかった。こういう人間ドラマは脚本の出来が大きいので。テーマもラストも良いのですが、場面場面のパンチ>>続きを読む

ブライアン・ウィルソン/約束の旅路(2021年製作の映画)

3.2

アメリカのロック界のアイコンのインタビューをベースとしたドキュメンタリー。あの音にして、深い言葉く波乱に満ちた人生。村上春樹さんやら山下達郎さんやら、僕の大好きな人が皆大好きな人です。ため息が出るハー>>続きを読む

ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

4.2

人の繋がりが人生を彩る。人生の深みを丁寧に切り取る是枝ワールドの素晴らしさ。絵が綺麗で、間が秀逸。ソンガンホのあの存在感。是枝監督の世界に引き込まれた2時間。終わるのが惜しかった。個人的に大好きな映画>>続きを読む

リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

3.7

青春グラフィティは見てて楽しくなる。若さが眩しく、アナログな時代背景が更に拍車をかける。不器用だけど、夢のある時代。破茶滅茶なトム・ウェイツやショーン・ペンが楽しすぎ。主演の2人が自分の好みならもっと>>続きを読む

トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.4

アメリカ映画っぽい仕掛けのスケールの大きさ(日本と桁違い、空母も戦闘機も)とチームの皆の心がまとまっていく様を見るにつれ、自分まで完全にハイになった。トム・クルーズの成熟(トム本人と演じるマーヴェリッ>>続きを読む

トップガン(1986年製作の映画)

4.0

当時大学生で、アート系映画に凝ってて全く興味なかったのですが、30年経って観ると、よく出来た、素晴らしい映画でした。戦闘機とロマンスと友情。男のロマン満載でした。続編がまたあまりに良かったので、オリジ>>続きを読む

犬王(2021年製作の映画)

2.0

アメリカンユートピア、竜とそばかすの姫、アネットほどの音楽による没入感は感じられず。こういうのは音響設備のよい映画館で観るのが大事だと学習しました。ストーリーも個人的にはあまり響かず。年齢のせいかもし>>続きを読む

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