ruuさんの映画レビュー・感想・評価

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(500)日のサマー(2009年製作の映画)

3.8

失恋したら観たいベスト映画。
全ては偶然であって運命なんてない。
恋愛はタイミング。
幕切れもベタだけど悪くない。

ビフォア・サンセット(2004年製作の映画)

3.6

前作よりも大人になったセリーヌに共感出来た。
色んな経験をしたからこそ臆病になるし、自分を守る術も身についてしまう。
パートナーがいても忘れられない人がいる、案外そんなものなのかも知れないと思った。

ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(1995年製作の映画)

3.7

こんな出会いをしたら一生特別になってしまうし忘れられない。
ロマンチックなのに理知的な会話を延々と繰り広げているギャップも良かった。
最後結局会う約束しちゃうのが可愛かった。

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.0

家族と自分の人生は別物だからずっと一緒にいられるわけじゃないというのにすごく共感した。
コンサートで無音になった瞬間、聾者の生きている世界を擬似体験できた気がして自分の浅はかさを思い知った。
絶対に支
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十二人の怒れる男(1957年製作の映画)

3.6

人間が公正公平な審判を下す限界を改めて考えさせられる。
悪気はなくとも思い込みで自分を信じてしまうことはあるので、何事も俯瞰的に考えることを忘れずにいたい。
建築家の男性の口達者ぶりがお見事。
やはり
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テルマ&ルイーズ(1991年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

30年以上前にここまで女性の気持ちを代弁してくれる作品があったことが凄い。
そして自分が共感できてしまうということは結局何も変わっていないんだろうな。

テルマの服装が女性らしいワンピースからワイルド
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セブン(1995年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

展開は読めてしまったが、どちらを選んでも救いのない結末は後味が悪かった。
犯人がそこまで七つの大罪に拘るようになった経緯や動機の掘り下げがなくサイコキラーとしてのインパクトが弱かった。
OPとEDは格
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羊たちの沈黙(1990年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

レクターの底知れぬ不気味さに畏怖を感じた。
バッファロー・ビル事件は結構呆気なく解決して肩透かしを食らった。

キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン(2002年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

フランクの大胆不適な犯行にハラハラさせられた。
事実は小説よりも奇なり。
子供とは思えぬ賢さと言動で周囲を欺く反面、父親やカールの前では孤独なただの少年だったのが切ない。
カールが身元保証人になってく
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エターナル・サンシャイン(2004年製作の映画)

-

Ariana Graedeの『eternal sunshine』から。
構成が複雑で理解が追い付かなかった。
忘れたくない幸せな思い出ほど自分を苦しめる。
正しくないとわかりながらも、とても愛おしく、
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トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

金儲けのために大人の掌で転がされる人生。
芸能界のアイドルと一緒だなと思った。
彼が自分でこの楽園を出てから本当の人生が始まるのが最高にエンターテイメントだった。

シックス・センス(1999年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

よく出来た脚本と子役の演技で完成された作品。
コールの気配りと優しさに胸を打たれた。
観る前からは想像もつかない愛の物語だった。
オチが分かりやすくそこまでの衝撃はなかったけれど名作と言われるだけはあ
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ユージュアル・サスペクツ(1995年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

どんでん返しがあるのを知っていたのでカイザー・ソゼの正体は正直読めてしまった。
それでもラストの足元のシーンはゾワっとしたし伏線回収にはあっと驚かされた。
キントの話は全部出鱈目で真実は闇に葬り去られ
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情婦(1957年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

綺麗に騙された。
ラスト10分弱で一気に評価が変わった。
こんな結末になるなんて予想出来ない。
ディートリッヒの美貌と演技力に脱帽。

スパイダーマン:スパイダーバース(2018年製作の映画)

3.2

評判通り観たことのないビジュアルで、コミック・実写・アニメと様々な要素を取り入れた新しいアニメーション映画だった。
ヒップホップを活用したスタイリッシュな演出でスピード感もあり面白かった。
ただ、予備
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

4.0

聡実くんの魂の紅に胸が熱くなった。
良い人ばかりの優しい世界と何とも言えない2人の関係性に頬が緩んだ。
穏やかでクスッと笑えるハートフルコメディ。
齋藤潤くん可愛すぎる。

初めての応援上映に圧倒され
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天気の子(2019年製作の映画)

3.4

帆高の言動を冷めた目で観てしまう私は、きっと作中の大人たちと同じなのだろう。
かと言って須賀のように、大事な物の順番をきちんと付けられない自分の未熟さも感じた。
今しか見えていなくて後先考えず行動出来
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魔女の宅急便(1989年製作の映画)

3.8

キキがトンボの手を掴むシーンに涙が出た。
若者が頑張っている姿には心動かされる不思議な力がある。
魔女の宅急便を観て泣く日がくると思わなかった。
「落ち込んだりもしたけれど、私は元気です。」と自分もい
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ストレンジャー・ザン・パラダイス(1984年製作の映画)

3.6

シンプルでスタイリッシュ、退屈なようで洒落ている映画。
何も起こらなそうで起こらないを飽きさせずに魅せるのはさすがジム・ジャームッシュ。
3人の奇妙な間合い、エヴァのアンニュイな雰囲気が好きだった。
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Mommy/マミー(2014年製作の映画)

3.7

ズシンと心に来る作品。
1:1の画面が2人の希望や未来を示唆するかのように暗く窮屈だった。
息子も母親も愛し合っているのに一緒にはいられない。
どちらの気持ちも理解出来るから辛く、出口のない迷路を彷徨
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そうして私たちはプールに金魚を、(2016年製作の映画)

3.2

埼玉の何処かで生まれ育った自分にも空が狭く見えていた時期があった。
中学生なんて永遠に退屈に感じちゃうけれど私には眩しくて無敵に見える。
大人になってからやっとこの空の綺麗さに気付けた。

正欲(2023年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

私は作中の"普通じゃない人たち"に共感は出来なかった。
それは私がまだ彼らを理解できるほど知らないからだと思う。
自分の理解できないことを変だとかおかしいと言って知ろうとしないのは誰かの首を絞めている
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82年生まれ、キム・ジヨン(2019年製作の映画)

3.5

女性として共感できる部分が多かった。
ジヨンの父の「危険な目に遭うのは本人の不注意のせいだ」というのは日本でもよく聞くが、なぜ加害者でなく被害者が責められなければならないのか。
女性というだけで自衛し
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

可愛い子には旅をさせよ。
知は自由への解放となる。

美術や衣装はオスカーも納得の素晴らしさ。
舞台が変わる度に入るインサートが印象的であの世界観で一本観てみたいくらいだった。
船で出会った貴婦人がチ
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向かいの窓(2019年製作の映画)

4.0

外から見たら幸せそうな人生だとしても水面下には本人にしかわからない苦しみがある。
羨ましがるのは容易だけど、その裏側まで想像するのは容易ではない。
自戒も込めて想像力を失わないようにいたい。
無いもの
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ダウン・バイ・ロー(1986年製作の映画)

3.2

凸凹トリオの脱獄劇。
ボブが良い中和剤になっていて微笑ましかった。
無邪気で可愛くてムードメーカー。
彼が出てきてから次は何するんだとワクワクしてしまった。

個人的にはロベルト・ベニーニを楽しむ映画
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ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語(2023年製作の映画)

3.0

アカデミー賞受賞記念に鑑賞。
ウェス・アンダーソン作品はあまり得意ではないけれど40分という短さと小噺的なストーリーがちょうど良かった。
仕掛け絵本のような美術や演者がナレーションする演出が独特で目が
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タイタニック(1997年製作の映画)

3.8

まさに不朽の名作。
あまりに儚い2人の純愛に胸が一杯になった。
ジャックを失っても約束を守るため諦めずに生き続けたローズの強さに感服した。
最後の写真を見て彼女が自分らしい人生を送れたのはジャックが心
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エゴイスト(2023年製作の映画)

3.5

愛とエゴ

「よかれと思って」は大体善意の押し付けだと思う。
相手が求める以上の事をするのは紛れもなく自分のエゴ。
愛はエゴの塊なのだろう。
それでも浩輔のエゴは最後まで美しかった。

新感染 ファイナル・エクスプレス(2016年製作の映画)

3.7

韓国映画のレベルの高さに改めて驚かされた。
ゾンビ映画だけど人間ドラマ主体でアクションも見応えがあって面白かった。
安全が保障されていない状況では皆が不安だし疑心暗鬼になる気持ちもわかる。
だから誰が
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パターソン(2016年製作の映画)

3.9

心地良い映画体験だった。
平凡だけど美しい日々を愛でる作品。
毎日変わり映えのない日常に慣れきってしまった自分はすでに幸せだったのだと気付かされた。

「白紙のページに広がる可能性もある」

ミステリー・トレイン(1989年製作の映画)

3.8

ジム・ジャームッシュの作品でバリバリ日本語が聴けて嬉しかった。
ジュンとミツコのカップルが可愛過ぎてずっと見ていたくなる。
どこかクレヨンしんちゃんに出てきそうなカップルで笑っちゃう。
あのジッポのし
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コーヒー&シガレッツ(2003年製作の映画)

3.7

軽妙洒脱でシュールなコントのような映画。
人の会話を見せられているだけなのに面白い。
白黒画面なのもタイトルに掛かっていて良い味を出してる。
コーヒーを淹れてまたゆっくり鑑賞したい。

ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

4.0

全都市面白かったけど個人的にはパリとヘルシンキがお気に入り。
特に盲目の女性の「見えなくても感じる」や「色の違いなんか無意味よ」という言葉が物事の本質を見抜いていてすごく良かった。
どの都市も怪しくて
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ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)

3.7

家族の愛の大切さを再認識させられた。
オギーは学校でいじめられてしまうが、先生やウィルやサマーなど良い人にも恵まれていたと思う。
現実はみな理解ある人ばかりではないし、映画のような優しい世界でもない。
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愛してるって言っておくね(2020年製作の映画)

4.0

自分がいなくなった後の両親の姿を想像してしまった。
両親には長生きしてほしいが悲しみに暮れながら生きていってほしくない。
何があっても生きねばと思わされた。

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