オセロさんの映画レビュー・感想・評価

オセロ

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ホーリー・マウンテン(1973年製作の映画)

4.5

私のもつ既存の考え方みたいなやつを気持ちいいくらいにぶっ壊してくれた。
その圧倒的な世界観は時に吐き気を催し、時に感動を覚える。
理性を超えて本能に訴えかけてくるこの映画が癖になりそうで、自分が怖くな
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地獄の黙示録・特別完全版(2001年製作の映画)

5.0

これはもう戦争映画を超えている。

迫力、緊張感、狂気、そこに流れる異様な空気。美しい景色が戦場へと一変する衝撃は言葉では表せない。

トゥルー・ロマンス(1993年製作の映画)

3.8

愛だけを燃料に2人を乗せたキャデラックは突っ走る。
会話の端々に散りばめられたタランティーノ感が、ロマンチックでたまらない。

キャストの無駄使いは笑えた。

天使にラブ・ソングを…(1992年製作の映画)

4.2

とにかく楽しい。
ゴスペルに自然と体を揺らしてしまっていた。
難しいこと考えずにシンプルに楽しめる。
最近、忙しくてあまり映画を観れていない私にぴったりだった。こんな映画がまだまだあるのかと思うと、や
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ストレイト・ストーリー(1999年製作の映画)

3.7

この春、自転車で東京から実家のある熊本に帰省した私にとって、このロードムービーは共感できるというか、懐かしいというか。
その土地で人々の温かさに触れ、
その土地の光、空気、風を感じながら、変わりゆく景
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サンタ・サングレ/聖なる血(1989年製作の映画)

3.8

ホドロフスキーの描く、暴力、狂気、そして血は独特で見応えがある。
他のホドロフスキー作品は難解過ぎて理解出来なかったが、本作は幾分観やすく、私にはちょうど良かった。

しあわせの隠れ場所(2009年製作の映画)

3.4

楽しく観れたのだが、上手くいきすぎじゃないかというストーリーと見え見えの展開に少々嫌気がさした。

っと思ったらこれが実話だったとは! 最後の本人映像で少し鳥肌がたった。話自体は確かに凄い。
しかし映
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スワロウテイル(1996年製作の映画)

4.4

日本でも中国でもない。
過去でも未来でもない。
これはどこかの国のいつかの物語。

中国語の問いかけに英語で返したり、日本語と中国語がごちゃまぜの言葉を話したり。
カタコトの日本語が気にならない、とい
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ニンフォマニアック Vol.1(2013年製作の映画)

3.4

正直どういうテンションでみたらいいのか分からなかった。
かなりぶっ飛んだ話が終始静かに、淡々と語られていく。ウケを狙っているんだかどうなんだか
真面目に見ている自分が馬鹿らしくなったりもした。2を見て
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セッション(2014年製作の映画)

4.7

鳴り響くドラムの音。
聞こえるのは魂のぶつかる音。
半端じゃない熱量に鳥肌立ちっぱなし。

撮り方が絶妙で、耳だけじゃなく視覚的にも音を感じることができる。この迫力は劇場で観て体感してほしい。

わたしはロランス(2012年製作の映画)

5.0

男とか女とかじゃない。性別を超えて愛し合う。まさにむき出しの愛。

それを引き立てるようにシーンの一つ一つが本当に美しい。詩的なセリフ、豊かな色づかい、心を鷲掴みにする音楽。圧倒的な感動と衝撃を受けた
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パリ、テキサス(1984年製作の映画)

4.1

テキサスの広大な荒地を一人、赤い帽子にたっぷりのヒゲを蓄えた男がさまよう。そんな冒頭から誰がこんなにロマンチックな物語を想像するだろうか。

最後の10分にこの映画の全てが詰まっている。

タクシードライバー(1976年製作の映画)

4.4

この男は狂っていたのか、それともまともだったのか。

社会に不満を持ちながらも平然とした毎日を送る孤独なタクシードライバー。ある失恋をきっかけに彼の心は少しずつ壊れ始める。
銃を手に鏡に話しかける姿は
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Mommy/マミー(2014年製作の映画)

4.7

息子が母を思う気持ち、母が息子を思う気持ち。それらはみんな同じなんだけど、スティーブはその表現の仕方がちょっと違うだけ。
愛ってとても単純なはずなんだけど、社会的な問題によってそれが難しいものになって
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バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)(2014年製作の映画)

3.7

全てワンカット⁉︎と思わせる撮り方、バックで流れるドラムの音がとても斬新で臨場感たっぷり。
でもそのせいか観ていてかなり疲れた。
世の中にはびこる興行映画やSNSに中指を立てているような姿勢がかっこ良
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ゆれる(2006年製作の映画)

3.8

ゆれるつり橋ゆれる心。
心の動きがとても繊細に描かれて。というのもオダギリジョーと香川照之の演技がすごすぎて。

ラストの解釈に僕の心は激しくゆらされた。

21ジャンプストリート(2012年製作の映画)

3.9

見てるのがあっという間で、めちゃくちゃ楽しい。とにかく楽しい。嫌なこと全部忘れて見れた。
こんな映画もたまにはいいな!

ソナチネ(1993年製作の映画)

3.9

沖縄の海や草原といった美しい景色に、真っ赤な血。
銃口を向けられても目の色一つ変えない冷えきった表情に、仲間たちと子供のようにはしゃぐ穏やかな表情。
それらの対比がとても魅力的。

ラストの衝撃が今で
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スカーフェイス(1983年製作の映画)

3.7

強欲で、不器用で、殺すことでしかいらだちを抑えられない男の破滅の物語。
彼の愚直な生き方に心打たれる。

コーヒー&シガレッツ(2003年製作の映画)

4.5

これほどモノクロが合う映画はないと思う。
コーヒーとタバコ、下らない会話。それらがモノクロという無駄な要素を省いた映像によって、そこに流れる微妙な雰囲気を深く感じることができる。
映画を観るというより
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ものすごくうるさくて、ありえないほど近い(2011年製作の映画)

3.6

9.11とアスペルガー症候群。扱っている題材が重いというだけあって、映画自体はとても繊細で、静か。だからこそ演出がかったストーリー展開や主人公の年齢にそぐわない言動がひっかかって、あまり心に響かなかっ>>続きを読む

ロッキー・ホラー・ショー(1975年製作の映画)

3.7

クレイジーなミュージカル映画。
圧倒的な歌声、ダンス、世界観に、ストーリーとかどうでもよくなるくらいに引き込まれる。
とにかく難しく考えず、楽しんで観るのが一番!

エレファント・マン(1980年製作の映画)

4.0

エレファントマンと呼ばれた男ジョンを描きながらも、考えさせられるのは彼の周りの人々について。
彼に会ったときどう反応し、どう接し、どう付き合うのか。

内容も重そうだし、白黒だし、で敬遠気味だったけど
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バッファロー’66(1998年製作の映画)

3.4

主人公はすぐ怒鳴る大ボラ吹きの嘘つき自己中野郎。なんでこんなやつに初対面の女がついて来るのか、親しくするやつがいるのか全く分からない。正直途中でムカムカしてた。

雰囲気はとても好きなんだけど、何だか
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0.5ミリ(2014年製作の映画)

4.8

とても良かった。

私は介護についてあまり考えたことがなかった。でもこの映画を観てまず思ったのが祖父母のこと。
まだまだ元気だけど、いつ寝たきりになるか分からない。そうなったらどうするのか。そして両親
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百円の恋(2014年製作の映画)

4.0

ダメ女がボクシングと男に出会って変わっていくストーリー。
ダメ女がどんどん絞られて、目つきが変わって、ヒュンヒュン動く様は観ていて気持ちがいい。
素人目にはボクシングの動きが本物に見えて、すごい。
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エル・トポ(1970年製作の映画)

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うん。分からん。

はるか先を行き過ぎてて、追いついていけないというよりもはや一周回って追いかけられてる感じ。

パーフェクト ワールド(1993年製作の映画)

3.9

この世は不条理で完全なんてない。

でも「パーフェクトワールド」そんな世界を作れるのは唯一、人の優しさ、温かさなんじゃないかな

バリー・リンドン(1975年製作の映画)

3.7

農夫バリーの繁栄から衰退までの一生を描いた物語。

昔の西洋の建物、衣服、音楽。
ほんのりした光によるやわらかい映像によって、シーンの一つ一つがまるで絵画の様に美しく、目を奪われる。
初めて会って視線
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ヒート(1995年製作の映画)

3.9

アルパチーノとロバートデニーロ。the男って感じの映画。

アルパチーノ演じる警官が完全な正義ってわけじゃなく、デニーロ演じるギャングが完全なワルってわけじゃなく。この二人を善とか悪とかではなく、一人
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