皿もげさんの映画レビュー・感想・評価

皿もげ

皿もげ

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櫻の園(1990年製作の映画)

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最高。
瑞々しい、という言葉が一番適しているのでは、と思う。
名前のつかない恋に似た感情の描きかたがほんと秀逸。
漫画も素晴らしいけど、また別物の素晴らしさ。
つみきみほさんがめちゃくちゃいい。
失っ
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薄桜記(1959年製作の映画)

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漫画見てるみたいな演出がめちゃくちゃ楽しい。
千春役の女優さんは大根すぎて目が離せないし、途中で被る紫の頭巾、あれはなんなんだ。千春巻と名付けた。
ひとり夫を待ち、お雛様に話しかけるシーンを見るために
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ヤング・マスター/師弟出馬(1980年製作の映画)

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ただただ楽しい。
むちゃくちゃやな、と思うところは多々あれど、ジャッキーチェン最後のカンフー映画とのことで、アクションではなくカンフーをちゃんと見られるのは嬉しい。
音楽もミョンミョンしてて最高、日本
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カサノバ(1976年製作の映画)

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終始豪華で美しく、奇妙な映像の連続。
モブの端役ですら、きっとしっかりキャスティングしているであろうという面構えの人々が揃う。
めくるめく性の世界、それに反して真の愛が見つかっていないようなカサノバの
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愛欲の罠(1973年製作の映画)

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この時代の映画にありがちな、登場人物のほとんどの台詞が聞き取れないけどストーリーがあるんだかないんだかようわからんから、展開に身を委ねてたらどうにかなるさ感。
どうにかなるどころか、トンデモ展開と映像
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仁義の墓場(1975年製作の映画)

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こんな渡哲也初めて見た。
とにかくずっと展開が速く、映像含めてわちゃわちゃしている。
とにかく多岐川裕美、田中邦衛がめちゃくちゃいい。
深作欣二特有のクリーミーな血の色も味わい深い。
また見たいかどう
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ソナチネ(1993年製作の映画)

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満を持してブルーレイを購入したので鑑賞。
見るのはもしかしたら10年ぶりくらいかも、やっぱりすきなだけあって覚えている。
全編通して静かで、ドンパチとの対比が際立つ。
美しい風景、穏やかな空気が描かれ
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素晴らしき哉、人生!(1946年製作の映画)

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ずっとタイトルは知っていたけどやっと見れた、クリスマス映画だということも初めて知った。
めちゃくちゃ楽しくてぐっとくるシーン山盛り。
アメリカ人たるものこうあれ、みたいなものが描かれてるなあ。
あれ?
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未来世紀ブラジル(1985年製作の映画)

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めちゃくちゃ楽しい。
80年代の未来感、バックトゥザフューチャーのザ・魔法感のある未来感よりももっと現実にありそうな(ないけど)の美術はめちゃくちゃ好みだった。
これをCGで作っていないのってすごくお
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ゴーストワールド(2001年製作の映画)

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23年前、当時17歳のわたしは今はなき朝日シネマで姉と当時の姉の彼氏と3人で鑑賞して、とんでもない衝撃を受けた。
10代後半、孤独を感じてもどかしく、虚勢を張って思ってもないことを言ってみたり友達にき
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(2023年製作の映画)

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水曜レイトショー、恐ろしくスカスカの映画館で鑑賞。
話題作なのになぜ、と思いつつ、歴史物は難しいだろうという先入観からか。
最初から最後までニヤニヤしっぱなし、めちゃくちゃ楽しい大エンタメ。
ちょっと
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グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)

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実在の人物がいるのかあ、へえ、ふーん。
でも物語としてはめちゃくちゃ弱ない?
ええ大人やのにそうなるのわからんか?なんでなの?という展開しかなくて目が点に。
結局簡単にめでたしめでたし、になるんや、、
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ジョン・ウィック(2014年製作の映画)

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周りの評判がすこぶる良く、今上映中の最新作の評判も上々、いったん見るか、と重い腰をあげて見るも、数回、何が起こるかわからないまま寝落ち。
やはりキアヌリーブスとの相性が良くない。
今回やっとこさ最後ま
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バービー(2023年製作の映画)

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めちゃくちゃ面白かった!
元気出たなあ。
世の女性たち、見たらいいよ。
いろんなことも考えちゃうけどさ!

元気なアメリカフェレーラを見れてわたしは大満足。

タンポポ(1985年製作の映画)

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最高。
伊丹十三節が炸裂している。
シャレてるなあ。
キャストの個性が素晴らしい!
笑いの要素たっぷり、食と生と性。
最初から最後までずっと楽しい、宮本信子さんのかわいらしさが際立っている。
性的なシ
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あんにょん由美香(2009年製作の映画)

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監督失格を見てからずっと気になる存在、林由美香。
関わった人が彼女の死後もなお、彼女の話をしたがる、ということがやはり余計に気になる。
監督失格とはまた違うベクトルのドキュメンタリー、彼女の出演した韓
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監督失格(2011年製作の映画)

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ひさびさに。
見るのは2回目だった、最初も映画館ではなくレンタルビデオなどで見た記憶。
初見の当時、とんでもないものを見たな、という気持ちになったのを思い出して、先日見たテレクラキャノンボールのカン松
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劇場版 テレクラキャノンボール2013(2014年製作の映画)

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最高。
もともとカンパニー松尾さんの映像がめちゃくちゃすきなのだが、笑いありオェーッとなったりグッとくるシーン満載。
人の悲喜交々ってきれいなだけじゃないし、今、って今だけなんやなと思える。
AV耐性
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

とにかく、宮崎駿の走馬灯を見ているような。
生と死、性、そして自分をここまではっきりと直接的に描くようになったんだなこの人は、と少し驚いた、眞人の見ている夢のようなものだったとしても。
そんな兆しは一
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子供はわかってあげない(2020年製作の映画)

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横道世之介がとてもすきなのだけど、同じ監督と聞いて見てみた、上白石さんについてはあんまり得意じゃないなあと思ってたのだけど瑞々しく、とても素敵やった。
言葉の選び方が独特で面白かったし、その家ならでは
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そばかす(2022年製作の映画)

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いろんなジェンダーに対する理解を深めよう、という時代になってはいるけど、AロマAセクなどについては触れられることが少なく、不思議だなと思っていたのだけど、真っ向からそこを描いた珍しい映画。
世界は、全
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怪物(2023年製作の映画)

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是枝監督の映像と坂元裕二の脚本、互いの味が絡み合って非常によかった。
己の大切なものや己の人生をどう守っていくかということ、己の幸せとは、ということが主題じゃないかと思う。
誰が怪物か、というとなかば
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ある男(2022年製作の映画)

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目で見えていることがすべてじゃない。
嘘が本当になることもある、誰かの名前を名乗った時から自分は他者として分岐していく。
みんながその名前を信じ、自分すらもうっすらとそうなっていく。
柄本明の台詞がこ
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茜色に焼かれる(2021年製作の映画)

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愛とお金、生と死、男と女。
ずっとずっとずっと、多かれ少なかれみんなこいつらにひきずりまわされて苦しめられてる。
中盤から後半、ずっと泣いてる状態になったが、ラストシーンだけ趣が急に変わりぎょっとする
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さくらももこワールド ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌(1992年製作の映画)

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大野くんと杉山くんもいいけどこちらもすき。
なかなか見られる機会が少ないのはサイケだから?
さくらももこワールド全開ですき。
音楽も素晴らしいものがたくさん。
これ、当時劇場でやってたと思うとかなりチ
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インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説(1984年製作の映画)

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何回チャレンジしても寝てしまう。
エヴエヴを見て幼いキーホイクァンを見たいなと思い、グーニーズを見てからこちらを見始めたが冒頭でしっかり寝てしまい起きたら終わってる、彼が出てくるところまでいつも辿り着
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マイ・ブロークン・マリコ(2022年製作の映画)

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面白そうな題材だと思ったが、永野芽郁さんが乱暴な言葉遣いをする演技がいつもとても苦手なのであまり入りこめない、奈緒さんはやはりとてもいい。
ふたりのキャラクター設定が極端すぎるとリアルと遠くなり、漫画
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

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見よう見ようと思っていてやっとこさ見れた。
めちゃくちゃおもしろかった、笑いのセンスもしっくりきた。
わかるかわからんかで言うたらわからん、と答えるが映像や台詞の遊び心には圧倒された、とあるシーンで音
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ちひろさん(2023年製作の映画)

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Netflixにて。
漫画がすきだったので、そしてありかすちゃんのことが好きなので見る。
漫画のエピソードが盛り込まれており、丁寧に映像化されている印象。
ひとりひとりを描きすぎないところが、その街の
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エゴイスト(2023年製作の映画)

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誰を愛するかでなくてどう愛するか、の物語だと思った。
前半の流れはかなりベタなラブストーリーで、うーん、と思うことしばしば。
甘ったるくてつまらないな、と思って見ていたがとある事柄が起きてからの後半、
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ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

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手話通訳士である母に誘われふたりで鑑賞。
音楽は前編通して、主人公の弟のギターのみ、静かな映画。
岸井ゆきのさんの演技がとても自然でいい、たくさん練習されたんだろうなという動きも自然だった。
目が強い
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PLAN 75(2022年製作の映画)

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生と死のことを考え続けたここ数年。
課題を突きつけられた気がした映画だった。
自分の親、そしていずれ老いる自分、愛する人のことを思う。
生まれてきて、ただ、死に向かう、ということでもないじゃないか、人
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梅切らぬバカ(2021年製作の映画)

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自閉症の我が子に対する母の眼差しと、健常(嫌な言い方)な我が子に対する母の眼差しは同じである。
隣人のことは知ればいいのだ、と思う。
理解で恐怖は薄まるけれど、そこに行き着くまではなかなか難しいものが
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カランコエの花(2016年製作の映画)

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10代、思春期の難しい時期の空気感が繊細に描かれた作品、40分ほどの短編の中、ほぼ無駄がない。
母親の台詞回しだけ少し現実味が薄い感じがしたけれど、教室のムードとか、あの頃のようでちゃんと気が滅入った
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

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何十回読んだと思ってる?
山王戦の展開やせりふ、全部言えるよ。
知ってるのに、それなのに、最初から最後まで泣き続けた、どういうこと?
湘北に入ってよかった、とわたしですら思った。
漫画がちゃんと動いて
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ワンダーウォール 劇場版(2019年製作の映画)

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モデルとなった吉田寮は、なんといっていいかわからないけど、いのちやエネルギーを強く感じる場所だと思う。
正直、ここから左京区特有の文化が生まれたんじゃないかな。
先人から受け継いできたその営みを無理や
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